割引いろいろ

これまでETCカードのサービスや利用についてのお話をしてきましたが、
ここではETCカードに関連する割引サービスについて説明したいと思います。

ETCカードの割引サービスとしては、おおむね以下のようなものが存在します。

・通勤割引
 朝夕の通勤時間帯(朝6時~9時または夕方17時~20時の間)に利用し、
 特定の条件にあてはまる場合に利用金額が約5割引きになるサービスです。
・早朝夜間割引
 大都市近郊区間道路を夜間22時~翌6時までの間に利用し、
 特定の条件にあてはまる場合に利用金額が約5割引になるサービスです。
・深夜割引
 特定の道路を深夜時間帯(午前0時~4時)に利用した場合に
 通行料金が3割引になるサービスです。
・マイレージ割引
 利用実績の応じて変わる割引サービスです。
・大口多頻度割引
 大口・多頻度利用の方を対象とした通行料金の割引サービスです。

以降の項で上記割引の詳しい説明を記載したいと思います。

通勤割引

通勤割引とは読んで字のごとく、普段通勤に高速道路を利用する人に
便利な割引制度です。
簡単に言うと通勤する時間帯に利用した時に割引される制度です。

では、通勤割引についての詳細を以下に記載します。

【対象道路】
 NEXCO東日本・中日本・西日本が管理している「大都市近郊区間(東京・大阪近郊)」を
 除く高速自動車国道と一部の一般有料道路。

【割引条件】
 以下の全ての条件を満たしていること。
 ・ETCが整備されている入口料金所をETC無線通信で走行する。
 ・朝夕の通勤時間帯(朝6時~9時または夕方17時~20時の間)に入口もしくは
  出口料金所を通過する。
 ・利用距離の合計が100km以内の場合。
 
【割引対象外】
NEXCO東日本・中日本・西日本が管理していない有料道路。

通勤割引は、上記条件を満たしていた場合に午前と午後それぞれ
最初の1回に限って適用されます。

早朝夜間割引

早朝夜間割引も、その名の通り早朝や夜間に利用した場合に適用できる割引サービスです。

では、早朝夜間割引についての詳細を以下に記載します。

【対象道路】
 大都市近郊区間道路。

【割引条件】
 以下の全ての条件を満たしていること。
 ・ETCが整備されている入口料金所をETC無線通信で走行する。
 ・夜間22時~翌6時までの間に利用する。
 ・利用距離の合計が100km以内の場合。
 ・1区間でも走行すること。
 
【割引対象外】
 東・中・西日本高速道路株式会社が管理する高速国道以外の
 有料道路(一般有料道路や首都高速道路・阪神高速道路などの都市高速)は、
 割引の対象外。

上記条件にあてはまる場合、利用区間の利用金額が約5割引になります。

深夜割引

深夜割引は深夜に利用した場合に適用される割引サービスです。

では、深夜割引についての詳細を以下に記載します。

【対象道路】
 NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する「大都市近郊区間(東京・大阪近郊)」を除く
 高速自動車国道と一部の一般有料道路。

【割引条件】
 以下の全ての条件を満たしていること。
 ・ETCが整備されている入口料金所をETC無線通信により走行すること。
 ・深夜時間帯(午前0時~4時)に走行したこと。

【割引対象外】
 NEXCO東日本・中日本・西日本が管理していない有料道路は割引対象外。

上記条件にあてはまる場合、利用区間の通行料金が3割引になります。

マイレージ割引

マイレージ割引とは利用実績に応じて変わる割引制度で、別項「ETCマイレージとは?」
でもご説明しましたが、高速道路の通行料金の支払い額に応じてポイントが貯まり、
そのポイントを無料通行分と交換できるサービスになります。

支払方法についてはクレジットカード決済のみとなっており、前納制度はありません。

貯めたポイントはETCクレジットカードごとに所定の還元額(無料通行分)に
交換することが可能ですが、複数カードの間でのポイントの合算は
不可です。

なお、還元額については交換した後に通行した通行料金の支払いにご利用できます。

なお、ポイントについての注意点もいくつか以下にあげておきます。

・ポイントの還元額に交換できる有効期限は、最大で2年。
・マイレージのポイント還元額は各会社・公社間で異なる。
・東・中・西日本高速道路株式会社は1回のご利用ごとに50円につき1ポイント付与。
 なお、東・中・西日本高速道路株式会社間のポイントは合算可能。
・本州四国連絡高速道路株式会社は1回のご利用ごとに50円につき1ポイント付与。
・阪神高速道路株式会社は1回のご利用ごと100円につき基本ポイントとして
 3ポイント付与。
・名古屋高速道路公社は1回のご利用ごと100円につき基本ポイントとして
 1ポイント付与。

大口多頻度割引

大口・多頻度割引制度とは、大口・多頻度利用の方を対象としたETCシステムの利用を
前提とする高速道路等の通行料金の割引制度のことを指します。

ちなみに、大口多頻度割引の適用の条件とは何でしょうか?
大口多頻度割引を適用するには、通行料金1ヶ月分をまとめて翌月末までに支払う事です。

条件を満たすことができれば、NEXCO東日本・中日本・西日本に必要書類を記載し、
申請を出します。
審査が通るとETCコーポレートカードが発行され、実際に利用できるようになります。

なお、必要書類はインターネットで取り寄せることができます。
コーポレートカードは申し込み時に車両番号を登録しますので、
他の車両での使用はできませんので注意が必要です。

そして割引率ですが、利用する有料道路事業者やコーポレートカードによって
異なります。

ちなみに、現行の別納割引制度は平成17年3月31日で廃止されています。

このページの先頭へ