京都府亀岡市で集団登校中の小学生ら10人が軽乗用車にはねられ死傷した事故で、京都地検が、容疑者の少年(18)らを家裁送致する方針の14日に、被害者や家族を対象とした合同説明会を開くことがわかった。
複数の被害者側に入った連絡によると、地検は被害者家族に集まってもらい、事故の捜査結果を説明する予定という。多くの子どもが巻き込まれ、女児2人と妊娠中の保護者が亡くなった結果を重視。府警亀岡署から被害者の個人情報リストが容疑者の少年側に漏れた事態も受け、被害者側に説明を尽くすことが欠かせないと判断したとみられる。
一方、地検は2日、府警が逮捕し、自動車運転過失致死傷と道路交通法違反(無免許運転)の容疑で送検した少年の勾留延長を請求し、京都簡裁は5月5日から10日間の延長を認めた。また、無免許運転の幇助(ほうじょ)容疑で逮捕・送検された同乗者の男子大学生(18)と男子専門学校生(18)の2人についても、簡裁は同様の決定をした。
地検は勾留期限の14日にも、少年ら3人を京都家裁へ送致する方針。被害者家族の一人は「なぜこんな事故が起きたのか、すべてを知りたい。できるだけ重い罪にしてもらわないと納得できないし、難しい法律のこともわかりやすく説明してほしい」と話している。
検察による被害者への説明会は近年では、2005年4月のJR宝塚線(福知山線)の脱線事故をめぐって神戸地検が開いている。