7人が死亡したバス事故で逮捕された河野化山容疑者(43)が勤めていたバス会社が、国土交通省が定めている下限の料金を大幅に下回る価格で請け負っていたことが分かりました。
国交省は、今回事故が起きた千葉県浦安市と金沢市のバスのルートについて、片道の参考価格の下限を約22万円としています。しかし、事故を起こした河野容疑者が勤めるバス会社「陸援隊」は、仲介業者2社を通して旅行会社から往復15万円で発注を受けていたことが国交省への取材で分かりました。河野容疑者は、警察の取り調べに対して「休憩した場所を覚えていない」と話すなど運行ルートが徹底されていなかったとみられています。警察は、格安で業務を受注する状態が安全管理の甘さにつながったとみて、近くバス会社の社長から事情を聴く方針です。