被災地で浸水や冠水被害相次ぐ5月4日 1時0分
低気圧と前線の影響で、東北の太平洋側では局地的に激しい雨が降っています。この雨で、宮城県や岩手県の被災地では浸水や冠水の被害が出ています。
釜石市によりますと、3日夜遅く、釜石市唐丹町荒川地区の18世帯が住む唐丹町上荒川仮設団地の裏山ののり面が壊れ、土砂崩れが起きたということです。土砂崩れの規模は分かりませんが、仮設住宅のエアコンの室外機が1台壊れたほか、崩れた土砂が団地の出入り口をふさいで車の出はいりができない状態になっているということです。市によりますと、住民にけがはなく、今のところ、避難勧告などは出さないということです。
釜石市平田地区にある仮設住宅では、3日午後7時ごろ、浸水しているという情報が市によせられました。釜石市によりますと、この仮設住宅には100世帯余りが入居していますが、住宅の間の通路数本が浸水し、深いところではくるぶしほどの高さまで水が来ているということです。このため、市の職員が電動のポンプを持ち込んで排水に当たっています。
釜石市天神町では、仮設住宅の裏山の沢の水があふれて仮設住宅に流れ込む危険があるため、職員が土のうを50袋ほど用意して対応に当たっているということです。
また、警察によりますと、陸前高田市気仙町では、浸水域を走る国道45号線が長さ50メートルに渡って、およそ30センチの深さで冠水しているということで3日午後10時から通行止めになっています。
陸前高田市米崎町の津波の浸水域にある県道で冠水し、3日午後7時20分から通行止めになっているということです。冠水した場所では乗用車1台が一時立往生したということですが、運転していた人は無事だということです。
一方、宮城県石巻市によりますと、この大雨で市内の沢田にある住宅の敷地に裏山から水が流れ込み、住宅1棟の床下が水に浸かったということです。消防のポンプ車が出て排水作業を進めています。
石巻市や女川町では、沿岸部を中心に道路が冠水しているところもあり、市と町では、一部を通行止めにしたり、応急的に道路をかさ上げするなどして対応しています。
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