実証走行試験開始セレモニーで電気自動車を試乗する小風副知事=24日、県庁
県とダイハツ工業(本社・大阪府)は24日、電気自動車(EV)の実証走行試験を始めた。ダイハツのEV2台を県が公用車として使用。1年かけて集める走行データを県は県内の充電インフラ整備に生かし、ダイハツは商品開発に反映させる。
県庁前広場であった開始セレモニーでは、ダイハツ工業の堀信介上級執行役員が「さまざまな走行データや利用者の意見を収集し、EVの開発に生かしていきたい」とあいさつ。小風茂副知事が試乗し、「EVは静かで操作も簡単。ユーザーの立場になり改良すべき点を伝える。大分の自動車産業のさらなる発展に期待したい」と述べた。
県が無償で借り受けるのはダイハツ九州(中津市)で生産した軽商用の「ハイゼットカーゴ」(4人乗り)にモーターやバッテリーを備えた試験車。来年3月末まで本庁と北部振興局(宇佐市)で使う。電池の消耗度や位置情報など59項目のデータを登載したコンピューターに蓄積。県は公用車としての有効な使い方や充電施設の整備、ダイハツは商用化に役立てる。
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