■ 44年ぶりの馬場馬術団体五輪出場に尽力−長島修二さん
北京五輪まで3カ月を切った。日本史上最高齢(67歳)で法華津寛さんが五輪代表に選ばれるなど、日本馬術界はマスコミの注目を集めている。東京五輪以来、44年ぶりに五輪団体出場権を獲得した馬場馬術団体と日本代表馬術選手団を率いるのが元専大馬術部監督(現・ソニー生命保険(株)ライフプランナー)の長島修二さん(昭46法)だ。
1988年のシーズン途中から13年にわたり専大馬術の監督を務め、近年は社団法人日本馬術連盟の理事、馬場馬術本部長として、2006年の世界選手権からは馬場馬術団体の日本代表監督を務め、同年のアジア競技大会などに参加して強化を進めてきた。五輪出場について「94年のアジア競技会からJOC馬術強化コーチとして長年参加してきましたが、今までの努力が実りました」と話す。
8月9日からの競技初日を前に「団体・個人とも選りすぐりの、最強のメンバーで臨みます。世界の壁は厚いですが、まずは入賞を目指し、次のロンドン五輪につながるような成果を残したい」と話す。また、「法華津さんを見て分かるとおり、馬術は腕力や体力がすべてのスポーツではありません。質の高い練習を継続することが大切です。近年、健康ブームで中年層のファンや競技者が増えていますが、オリンピック出場を機に、さらに馬術の普及に努めていきたい」と抱負を語った。
■ 第50回千葉県囲碁・将棋祭りで専大が2位に
3月30日に千葉市内で「県囲碁・将棋祭り」が開かれた。 前田政宏名誉教授が実行委員会代表を務めるこの大会の50回目を記念し、前日に韓国、中国、台湾、香港、本学をはじめとする国内の大学が招待され、「大学対抗囲碁世界選手権・団体戦」が行われた。
昨年、全日本学生囲碁十傑戦に優勝し、話題となった花巻未生さん(経済3)、王景弘さん(商2)、大熊悠人さん(二部法2)は北京大に次ぎ2位に。世界選手権参加選手がすべて参加した本大会でも慶応大に次ぎ、2位となった。
また3人を中心とする囲碁部は、5月3日から行われた全日本学生囲碁連盟大学選手権春季団体戦関東地区リーグ3部で、圧倒的な強さを発揮し、全勝優勝を果たした。秋季は2部リーグで戦う、彼らの活躍に注目していただきたい。
■ 馳浩衆院議員が熱く語る−地域に根ざす教育論
(社)川崎青年会議所(毛利丈二理事長)・青少年育成委員会主催の公開講演会が5月12日、生田キャンパスで行われた。
講師は、本学OBの馳浩衆議院議員(昭59文)=写真。レスリング部主将として活躍し、卒業後は母校の石川県星稜高校で国語科教員(古文・漢文)として教鞭をとり、その後、プロレスラーに。2005年11月から06年9月まで文部科学副大臣を務めた馳議員は、「未来を担う子供たちを育てろ! 地域に根ざす教育論」をテーマに、自身の子育て体験を交えながら、地域活動に積極的に参加することの重要性を説き、「地域で情報を共有し、子どもたちに声をかけ合って、思い出づくりや、自信をつけてあげることに協力しよう」と熱く語った。
■ ≪専大校友を訪ねて≫ 警視庁碑文谷警察署交通課長 河合 正行さん
目黒通りや環状7号線といった幹線道路を管内に持つ碑文谷警察署の交通課長として、安全・安心な街づくりの実践を担う。
東京都町田市出身。家の近くに交番があり、制服姿にあこがれたという。夢への実現の第一歩として、法学部に入学した。「日高義博先生(現理事長・学長)のエネルギッシュな講義は今でも覚えています」。
「武道も身につけたい」と考え、合気道部に入部。今年創部50周年の伝統ある同部は、多くの警察官を輩出している。「礼儀や上下関係など、社会人として必要なことはすべて、部内で教わりました。『新入生歓迎行脚』は、北松戸から茨城県岩間町の合気神社まで80キロを黒袴の稽古着姿と高下駄で、ひと晩かけて歩くのですが、眠気と足の痛さに耐えて完歩したことは、自信を与えてくれました」と振り返る。4年次では副主将と同時に、学連の委員も務め、人脈を広げた。
3月までは本部の交通管制課に。交通関係の担当が長く、事故現場で被害者の家族から悲しみ、怒り、悔しさをぶつけられたことも数知れない。「悲惨な交通事故を防止することが我々の使命です」と表情を引き締める。交通事故発生件数は減少しているが、自転車の事故、高齢者が巻き込まれる事故は増えているという。被害者、加害者双方から話を聞く際には、それぞれの立場で「聴く」ことを心がける。
「警察官にとって一番大切なことは、地域の皆さんとの信頼関係です。幅広い世代と接するので、コミュニケーション力も求められます。日々の業務の中で、建学の精神『報恩奉仕』を実践していることを感じています」
機動隊に所属していた20代のころ、誘われて始めたマラソンは2時間44分24秒がベストタイム。記録が認められ、2月に行われた「第57回別府大分毎日マラソン」にも出場を果たした。「次は福岡国際マラソンに」と目標を定め、走り続ける。
■ 春の叙勲受章者
5月8日現在判明分
◇瑞宝中綬章
小宮 多喜次氏(こみや・たきじ=昭40法)
◇瑞宝双光章
武田 万年氏(たけだ・まんねん=昭33法)
◇藍綬褒章
石川 正一氏(いしかわ・まさいち=昭34商経)
■ 校友短信
白幡 圭史氏(しらはた・けいじ=平8商)日本オリンピック委員会のスポーツ指導者海外研修制度で5月から1年間オランダに派遣され、技術や指導方法を学ぶ。同氏はスピードスケート日本長距離界のエースとして活躍し、02年ソルトレイクシティー五輪1万メートルでは4位入賞を果たした。
■ ゴルフ・中日クラウンズ 後輩・近藤に凱歌−専大の先輩・藤田とプレーオフ
ゴルフ部OBの近藤智弘さんが専大の8年先輩、藤田寛之さん(平5経済)とのプレーオフを制し、念願だった「中日クラウンズ」のビッグタイトルを手にした。
プレーオフでは常に自己ペースを守り、「動」の藤田に対し「静」の安定感があった。ドライバーはフェアウエーセンター、パットはカップぎりぎりを攻め、最後は下り5メートルのバーディーパットで締めくくった。
■ 藤田が初代王者−パインバレー北京オープン
6打差首位スタートした藤田寛之さんが鮮やかに逃げ切った。日本ゴルフツアーが海外で開催した初の大会。その記念すべき初代王者に輝いた。なお、4位には横田真一さん(平6商)が入った。