北京の米国大使館に保護を求めた「盲目の人権活動家」陳光誠氏(40)は3日、中国に残りたいとの当初の希望を翻し、米国への亡命を求める意向を表明した。中国での生活に不安を感じ、考えを変えたという。米中両政府は改めて陳氏の亡命を巡る対応を迫られることになりそうだ。
北京市内の病院で治療を受けている陳氏は3日、CNNの電話取材に対し、自らと家族の生命の危険を感じているとして「米国に裏切られたと感じている」と述べた。「できるだけ早く中国を離れたい」とし、オバマ大統領に「家族全員が出国するためにできることをすべてしてほしい」と訴えた。
米政府は2日、中国政府が陳氏の安全と自由を保証したと発表。陳氏が自らの意思で米国大使館を出て、中国にとどまることになったとしていた。