「ガメラ」「デスノート」などの話題作がある金子修介監督の最新作「青いソラ白い雲」が公開されている。震災をキッカケにセレブ生活から転落したお嬢さまと被災犬の物語だ。
「見どころ? 主役の森星ちゃん(20)の美脚ですよ。身に付いたセレブ感もいい」
金子監督が言う。森星は自らが発掘した新人だ。
見た目は草食系ながら、大のアイドル好き。深津絵里、長澤まさみら人気女優のデビュー作を数多く手がけてきた。売れる女の目利きだ。
「伸びるのはブス顔ができる子。まとまりすぎていると目立たないから素通りしちゃう。今売れてる子を見ても、ちょっと崩れてたり、特徴がありますよね」
若手演技派の満島ひかりも、金子氏の作品で本格デビューしている。
「『モスラ2』に出演した子役時代から注目してました。『ウルトラマンマックス』のオーディションを受けにきたときの印象は強烈でしたね。あの作品は僕を含めて14人の監督がいた。満島さんが成長したのは、いろんな監督に演技をつけられ、場数を踏んだのが大きかったのでしょう。アイドルだって同じ。AKBはファンの前で繰り返しパフォーマンスしたから今がある。事務所に守られ、お膳立てを待ってるアイドルとは“場数”が違います」
いつも女の子を探している。次の原石も見つけた。
「ホリプロの高良光莉ちゃん(16)。昨年8月に、ショートムービーを撮影しましたが、出会ったことのないタイプ。会うたびに人間的な成長がうかがえ、驚きました」
大化けするかな?
(日刊ゲンダイ2012年4月28日掲載)