旗袍の周辺

2009年03月13日

「纏足の靴」

纏足の靴
 小さな足の文化史
    著者 ドロシー・コウ
1957年香港生まれ。コロンビア大学バーナード・カレッジ教授
     専攻 :中国および東アジアの女性文化史

 2005年11月2日 初版
            発行 平凡社

 本書は長年、纏足と女性文化を研究して来た著者が単なる興味の対象としてではなく、学術的な考察と分析を纏めて記した一冊です。
 纏足にはたくさんの意味があり、本書を読むにはかなり力が要りますが、徐々に読んでゆきたいと思っております。

纏足




纏足





纏足




纏足

 




 

 本書によりますと若い女性は自分で刺繍をし、結婚する時にはそれを履き、また先方の女性方にも作って贈ったそうです。
 我が家に来ていたアマも纏足でしたが、このような綺麗な靴は履いてはおりませんでした。

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2008年11月13日

「京劇服飾」

京劇服飾  
  
  述 鼎著  芸術図書公司 (台北)
  
         1996年4月

 京劇は役割に決まった様式による服装が定めれていることは、歌舞伎の持つ様式美と共通するものでしょう。
 役者は舞台で演じる役によって着る物、履く物、持つ物、背負う物、化粧、髪飾りと全てが決まっております。京劇の演技団は北京だけではなく、中国本土の各地、台湾、更に日本にもあります。
 この一冊には系統的に京劇の服飾が掲載されております。
 一ページ毎の豪華さに驚きます。
 
京劇服飾







京劇服飾
京劇服飾

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2008年09月09日

「NE・TIGER」

NE・TIGER

北京オリンピックが無事に終了しました。北京からお土産に戴いた、ファッショナブルな冊子は五輪を盛り上げた華服を改めてみるような気がします。
 斬新といいますか、イメージが変わりそうな感じがします。

NE・TIGER






NE・TIGER







NE・TIGER

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2008年07月22日

「胸当て」

 旗袍の下着は特に売られておりませんので、教室では希望者に手作りの下着の作り方を教えます。洋服の場合ブラジーを付けますが、ここに掲載する旗袍の下に付ける胸当ては小さく、日本人には一体これで役割が足りるのか不思議なほどです。
 私の手元にあるこの胸当ては所謂ブラジャーです。確りとした藍染の木綿に丁寧に刺繍が施されております。模様はお目出度いものです。
 胸の真中、横の線の内側は幾つかに分けられたポケットになっております。
 ただ今日こういった物を身に付けた人を見つけることは出来ません。紐を通す輪がありますので、そこに紐を通すということは分ります。
 これは多分若い女性用のものでしょう。本当はこの下になにか付けるのか、一番下に付けるものか分りません。
 写真などでも探しておりますが、未だにブラジャーの役割をする物としか分っておりませんが、綺麗ですので掲載いたします。

胸当て

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2008年06月15日

「老照片から」

 古い写真から
 
 1930年代、北京で女学生が着ていた旗袍。多分木綿の白いものですが、スリットは裾からせいぜい30センチ程度でしょう。上品に見えます。集会に出席し、歌っている姿です。育ちの良さを感じさせられます。

老照片から

 



 下の写真は江南の無錫で40年代に写した家族の写真です。
 それぞれの旗袍が個性的です。
 左端の女性の裾にはレースが覗いております。
 旗袍は全てシルクだと思われます。

老照片から

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2008年06月12日

「老照片から」

 古い写真から

 1940年代といえば、日中戦争が始まっていた頃でしょう。日本では「贅沢は敵だ」とか「パーマネントは止めましょう」とか、戦時色が強くなっておりました。
 その頃でも上海などではモダンな旗袍姿が見られていたようです。映画でもいろいろ分ります。
 髪の毛もカットし、またパーマも盛んになっていたようです。母もその頃中国青島でパーマを掛けておりました。

老照片から



老照片から

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2008年06月09日

「老照片から」

 古い写真から
 
 1911年の辛亥革命により、民国が12年に発足しました。中国で初めての王制によらない政府が出来ました。
 古いしきたりからから開放された女性達の服装にも大きな変化が訪れました。
 旗袍は体のラインを見せることも厭わなくなりました。
 髪の形も変わって断髪も出て来ました。30年代にはオカッパも若い女性に流行ったようです。パーマネントも普及して来たようです。

老照片から




老照片から

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2008年06月07日

「老照片から」


 古い写真から

 1940年代、小学校の時、中国山東省青島の小学校に通学していました。
 中国人の少女の着るブルーの旗袍は憧れでした。
 写真の旗袍の色は分りませんが、短い袖の旗袍は当時の子供達の姿です。
 私の旗袍作りの原点です。

老照片より


老照片より

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2008年06月06日

「老照片から」

 古い写真から

 1920年代は前髪を切り下げるのが流行だったようです。この女性達全員は上下に分かれた旗袍を着ております。スカートの色は恐らく黒ではないかと思います。
 上着の袖口は少し広くなっております。これも当時の流行の袖でしょう。
 何時の時代も女性は流行に敏感です。カラーで見られないのが残念です。

老照片から

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2008年06月04日

「老照片から」

    古い写真から

 中華民国初頭というので、1920年代前後と思われますが、前髪を切り一文字のようにするヘヤースタイルが流行していたようようです。この4枚の写真の女性の足元は金蓮と呼ばれた纏足です。
 いずれも中国の天津で撮影されたものです。天津は租界があった都市でもありますから、モダンな女性がいたことでしょう。女性達の着る旗袍はかなり上質なものに見えます。
 左下の右側の女性の袖はなかなか面白い容です。

老照片

aikoqipao at 07:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

「老照片から」

    古い写真から

 中華民国初頭というので、1920年代前後と思われますが、前髪を切り一文字のようにするヘヤースタイルが流行していたようようです。この4枚の写真の女性の足元は金蓮と呼ばれた纏足です。
 いずれも中国の天津で撮影されたものです。天津は租界があった都市でもありますから、モダンな女性がいたことでしょう。女性達の着る旗袍はかなり上質なものに見えます。
 左下の右側の女性の袖はなかなか面白い容です。

老照片

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2008年05月26日

「老照片から」

  古い写真から

 旗袍の歴史を紐解く材料の一つが古い写真です。この「老照片」は1997年12月に江蘇美術出版社で発行されたものです。
 サブタイトルに服装時尚と記されているだけに、古い旗袍を見ることが出来ます。
この中で見られる旗袍は外の書籍などで見たものもありますが、順次掲載したいと思います。女性のものだけでなく男性、また子供から老人の着るものまで見ることが出来ます。大変参考になります。

老照片から


老照片から



          旗袍の流行と流れには研究者の指摘は略一致しております。このグラフはそれを示しております。
老照片から

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