高速ツアーバス:違法駐車も問題 停留所義務なく

毎日新聞 2012年05月03日 12時28分(最終更新 05月03日 12時33分)

 格安で人気の「高速ツアーバス」が乗客を待つため、主要駅の周辺路上などに違法駐車し、問題になっている。路線バスとは違い、停留所の設置義務がないことが背景にある。高速ツアーバスを巡っては、先月29日に群馬県の関越自動車道で乗客7人が死亡する事故が起きた。安全基準や運行管理だけではなく、路上駐車などのマナー面でも改善を求める声が強まりそうだ。

 2日深夜、大阪市北区のJR大阪駅西側にある旧大阪中央郵便局南側の路上では、ツアーバス約10台が片側2車線の左側1車線を約200メートルにわたって占拠し、違法駐車していた。歩道は大きな荷物を持った100人以上の乗客であふれた。学生から家族連れまで客層は多様で、歩道の柵をまたいで乗車する人も。

 ツアーバスは旅行会社が貸し切りバスをチャーターする「パック旅行」に位置づけられ、格安が人気の理由だ。ある旅行会社によると、東京−大阪間を2000円台で利用できる時期もあるという。低運賃などを強みに、輸送客数は05年に約21万人だったが、10年には約30倍の600万人に上った。

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