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【コラム 撃戦記】

袴田死刑囚再審の扉開け

2012年5月2日

 元プロボクサーで死刑判決を受けた袴田巌死刑囚の再審請求を支えようと、日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)の「袴田巌支援委員会」は4月、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を講師に招き、特別セミナーを開いた=写真。元世界王者や現役王者、協会関係者ら40人が参加した。

 1966年6月に静岡市のみそ製造会社専務宅で起きた一家4人殺害事件。協会は91年に前会長の原田政彦氏が再審支援を呼びかけた。2006年5月に東日本ボクシング協会が設立されると、同支援委員会も発足。委員長に就いた輪島功一氏は「元ボクサーというだけで悪いヤツと思い込む偏見は許せない」と力説。チャリティーイベントでTシャツ販売や募金活動を始めた。

 鳥越氏は新聞記者時代から多くの冤罪(えんざい)事件に関わり「冤罪はあるという前提で取材している」と話し、警察と検察の捜査の問題点を指摘。袴田事件も「再審の扉が開かれないといけないと思っている」と再審に期待した。弁護士側推薦鑑定人による着衣血痕のDNA型鑑定結果は、本人と不一致と出ている。新田渉世委員長は「5月19日のボクシングの日に支援イベントを考えている」と引き続きの支援強化を語った。 (格闘技評論家)

 

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