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【格闘技】

淵上誠がWBAミドル級王座挑戦

2012年5月3日 紙面から

日野自動車の作業着で会見に臨んだ淵上

写真

 ウクライナで12日にWBA世界ミドル級王者ジェナディ・ゴロフキン(30)=カザフスタン=に挑戦するOPBF東洋太平洋ミドル級王者・淵上誠(28)=八王子中屋=が2日、東京都日野市の日野自動車本社で記者会見した。

 淵上は同社の社員。作業着姿で報道陣を出迎えた。中型車の検査を担当。朝8時から夕方5時が勤務時間で、夜8時から10時過ぎまでジムワーク。なんだかんだで床につくのは深夜2時過ぎ。睡眠時間4時間の生活を送ってきた。だが、会社側の配慮で先月9日の東洋太平洋の防衛戦1カ月前から特別休暇をとり、ボクシング一本の生活。相手は22戦19KO無敗の絶対王者だが「1%の可能性に全てをかける」と玉砕覚悟の出陣だ。

 言葉遣いが丁寧で礼儀正しい。見るからに好青年だが、鹿児島の高校時代はかなりの暴れん坊。「けんかは負けたことない。地元では恨みを買ってるかも。でも、ボクは弱い者いじめをするヤツとか目つきの悪いヤツをやっつけただけ。1対50のケンカをしそうになって、先生に止められたこともある」とか。

 プロデビュー戦でTKO負けし、セコンドのいすやロープに当たり散らしてジム会長やレフェリーに叱責(しっせき)されたが「感謝の気持ちを持つようになってから勝ち始めた」という。改心したボッケモン(無鉄砲者)が、異国で大番狂わせを演じるか。日本のジム所属選手として竹原慎二以来、16年ぶり2人目の同級王座を狙う。 (竹下陽二)

 

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