関越道バス事故:「陸援隊」に多数の法令違反…運輸局監査
毎日新聞 2012年05月02日 21時30分(最終更新 05月02日 22時59分)
さらに、事故を起こしたバス以外の運行指示書も一部保存されておらず、乗務時間などを定めた国交省の基準に違反しているケースも認められた。営業所には乗務員の経歴などを記録した乗務員台帳が見つからず、安全教育を怠っていた疑いも浮上。同局関係者は「挙げたらきりがないほどの違反が見つかった」と話している。
一方、成田労働基準監督署は2日、「陸援隊」の勤務実態を調べるため3回目の調査に入った。千葉労働局によると、調査には針生社長が初めて立ち会い、労働基準法が定めた労働時間を超える勤務実態がなかったかなどを聴いた。同署は今後、河野容疑者への聴取も検討する。【一條優太、田中裕之】