'12/5/3
陳氏、早期出国望む 米に失望「命がない」、CNN報道
【ワシントン共同】米CNNテレビは2日、中国の盲目の人権活動家で、保護されていた北京の米大使館から市内の病院に同日移った
ヌランド国務省報道官は「陳氏は一度も亡命を求めず、中国に残りたいと願っていた」と主張、大きな食い違いがあらわになった。中国国内での陳氏の今後の処遇にも強い懸念が生じ、人権問題をめぐるオバマ政権の対中交渉姿勢に批判が出ることは確実だ。
陳氏は、病院で妻ら家族と再会。しかし陳氏によると、妻は陳氏が先月、自宅軟禁から脱出後に中国当局に連行され、椅子に鎖で縛られて尋問されたという。
陳氏は大使館にいた間に電話もかけられず、病院に移る決断をする前に現在の状況について米側から十分な情報を得られなかったと主張。オバマ大統領に対し「家族を出国させるために、あらゆる可能なことをしてほしい」と訴えた。
トナー国務省副報道官は2日の記者会見で、中国側が内政干渉だとして米側に謝罪を求めていることについて「米国の価値観に従い合法的に行われた」と強調、謝罪に応じない意向を示した。