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事件
「いじめられた友人に土下座させたい」 八王子バス運転手刺傷 14歳容疑者が供述
一方で、生徒自身も自分より弱い同級生らには、胸ぐらをつかんだり悪口を言ったりすることがあった。事件前日には補欠で参加した市大会で、ほかの部員から「来たの?」と言われたことに腹を立て、おにぎりを投げつけた。
バスジャックは以前から計画していたとみられ、1~2カ月前、少年のバスジャックを題材にした小説を買い、「参考にした」という。事件当日、バス乗車直前に友人3人に果物ナイフを見せつけ、バドミントン部の顧問に「バスジャックするといったらどうする?」と電話をかけたが、友人も顧問も話をそらした。
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「『普通』といわれる子供は、自分が注目されずに疎外感を持つことがある。バスジャックは本気ではなく、自分の存在を示したかっただけなのかもしれない」と分析する。
男子生徒はいまだに事件について反省を口にせず、「(バスジャックを)まだやりたい」と供述しているという。事件は疎外感に悩む生徒の悲痛な叫びだったのか。警視庁は心の内の解明を進めている。
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