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事件
「いじめられた友人に土下座させたい」 八王子バス運転手刺傷 14歳容疑者が供述
東京都八王子市のJR西八王子駅前に停車したバスで4月22日、運転手が刺された事件で、逮捕された市立中学3年の男子生徒(14)が、警視庁の調べに「バスジャックをしてマスコミや警察を呼び、その前でいじめられた友人数人に土下座させ、殴りつけたかった」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。しかし、捜査ではいじめは確認されず、警視庁は男子生徒が「いじめられている」と思い込み、バスジャックを計画したとみている。
「同級生数人にいじめられていた」。事件から数日たった4月下旬、男子生徒は警視庁八王子署の取調室で、捜査員に言葉を選ぶように冷静に話した。
男子生徒は同市で育ち、家族は母親ときょうだい。中学校では成績は中ぐらいで、「普通の少年」(市教委)とみられていた。友人もいた。捜査幹部は「いじめられてはいないが、“いじられキャラ”だったようだ。友人にからかわれることが負担になっていたのかもしれない」と話す。
所属するバドミントン部では昨年12月、「ほかの部員に『下手だ』と言われた」と退部を言いだした。顧問の男性教諭に引き留められたが、練習は休みがちになった。
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