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毎週見せます! トップバリュ ほんとうの中身

「製造者」の記載がない、その理由とは?

 そして堀井本部長の言う2つ目の理由とは、販売者を表記することによって、価格が上がってしまうことがあるからというもの。

 「以前、第三のビールを作ったときのことです。初めは製造委託先と販売価格1本100円で合意をしていましたが、周りの小売業、卸業、他にもいろんな関係のところから製造委託先にプレッシャーがかかりました。そうするとメーカーさんは価格を見直して欲しいと言う。しかし見直すことはできない。何故なら私たちは、お客さまがその商品をいくらで買ったら嬉しいかというところにフォーカスを当てて商品開発していますから。販売価格についてメーカーの価格戦略に迎合することはできないんですよ!」(堀井本部長)

 結局その第三のビールは継続的な供給ができなくなり、販売終了となってしまった。品質はメジャーブランドと同等もしくはそれ以上、価格は10%から30%安いというのがトップバリュの基本原則。製造者を表記することで、その原則さえも崩れてしまうこともあるのだ。
 トップバリュも、かつては製造者を表記していた時期がある。しかしブランドとして進化していく過程で、いつしか表記しないことを選択した。このことは、トップバリュが安心できるブランドであるということを、高らかに宣言していることに他ならないのである!

注:法律により酒類、医薬品、乳製品に関しては製造者の記載が義務付けられています