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毎週見せます! トップバリュ ほんとうの中身

「製造者」の記載がない、その理由とは?

 堀井本部長によると、製造者を記載しない理由は2つあるという。まずひとつ目は、安心感の部分を製造者の名前に頼ると、ブランドとして成長しないこと。

 「製造者の名前を信用の裏付けにしているうちは、プライベートブランドは育ちません。自社ブランドの知名度やお客さまの評価を高めれば高めるほど、製造者は関係ないんです。販売者であるイオンには“販売者責任”があるんですから!」(堀井本部長)
 店頭に並ぶメーカー品も、実はOEM生産(メーカーが他社に製造を委託)がほとんど。もちろんそれは、自社にしっかりとした品質管理機能があるからこそできること(裏面を見れば、販売者表示がいかに多いかがわかります。)。トップバリュも大手メーカー同様、品質検査、原料の安全管理、工場のライン作り、商品設計、そして店頭の情報管理に至るまで大規模な品質管理体制がとられている。品質管理に携わる人数はなんと200名。これは日本の小売業では最大規模。メーカーでもほんの一握りしかないという。

 「製造委託する時には、必ずメーカーさんのトップと面談して、『トップバリュ5つのこだわり』について説明して、合意していただきます。そして、工場をトップバリュの基準で検査させていただき、合格とならなければ、生産の委託はいたしません!」
 委託する先は、誰もが知っている有名商品が作られているのと同じ工場。表記すれば「あの商品と同じところで作ってるのなら安心」と思ってもらえることであろう。しかし何故表記しないのか? それは、トップバリュは製造者の名前による“安心”ではなく、トップバリュが管理していることの“安心”を、深く理解して欲しいからである。