2012年5月2日
大阪府の職員基本条例に基づく第三者機関の人事監察委員会が、職員の懲戒処分を審査する委員名を非公表にしたことについて、大阪市の橋下徹市長は2日、「匿名は反対。名前を明かして責任を持って議論し、経緯を公開すべきだ」と報道陣に述べた。松井一郎知事にも、メールで考えを伝えたという。
監察委は非公表の理由として「処分対象者から危害を受ける恐れがある」とした。橋下氏は「そんな恐ろしい組織なのか」と疑問を示し、「匿名では(ネット掲示板の)2ちゃんねると同じ無責任な議論で終わってしまう」と批判した。今後、市でも条例が成立し、人事監察委が発足した場合は「(委員の氏名は)公開でいきます」と明言した。(池尻和生)