水俣病:救済措置への申請 細野環境相らが呼び掛け
毎日新聞 2012年05月02日 20時31分(最終更新 05月02日 20時40分)
細野豪志環境相は2日、熊本県水俣市の街頭や鹿児島県出水市のスーパー前で、水俣病被害者救済特別措置法に基づく救済措置への申請を呼びかけた。細野氏は申請を7月末で締め切ると2月に表明。同22日には都内で同様の広報活動をしたが、水俣、出水両市では初めて。水俣のスーパー前では蒲島郁夫・熊本県知事らとともに申請期限を伝えるチラシを配った。
細野氏はチラシを手に「周りの人にも声をかけていただき、多くの人に申請していただきたい」と訴えたが、向かいの路上では被害者側が反発。死亡した母親の患者認定を求めて提訴し、2月に福岡高裁で勝訴した溝口秋生さん(80)の支援者ら約10人で、「まだ被害者がどれぐらいいるか分からない」と申請期限設定に抗議した。