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“初音ミク”をご存じだろうか?知らなかった人のために簡単に説明すると、まず“初音ミク”は人ではない。人が歌っているかのように歌声を出すことができるボーカロイドという技術を用いた音声合成ソフトのことを初音ミクという。このたび、その“初音ミク”ついての素朴な疑問や詳しい活動状況などが「 TV Bros.」3/14発売号(東京ニュース通信社刊)に掲載されている。【関連写真】初音ミクの海外公演が早くも映像化!ブルーレイ/DVD、ライブCDも発売決定
“初音ミク”は、作り手の思い通りに歌声を調整することが可能なバーチャル・シンガーであり、その歌声は声優の藤田咲さんの声をもとに作られている。ツインテイルの青い髪をなびかせたアイドル的ビジュアルも功を奏し、2007年の発売以来、インターネットをはじめ、CMやイベントなどを通して、現在では日本だけなく世界中にファンを持つバーチャル・シンガーに成長。有名無名の作曲家たちがこぞって初音ミクに楽曲(ボカロ曲)を“提供”し、競い合うようにインターネット上で発表。
発表の場は主にニコニコ動画であり、日々新しいボカロ曲がアップされては、クチコミや話題の高さ、再生数の多さで反響を見て取ることできる。人気の高い曲はCD化され、カラオケ化され、さらに人気が出ればヒットチャートを駆け巡ることも珍しくない。初音ミクは、作曲家デビューの方法の裾野まで広げた、まさに“革命児的存在”なのである。
最近では、作曲家たちのデビューを手助けするだけでなく、その人気の高さから「Google Chrome」のCMや、昨年アメリカで放送されたTOYOTA-USAのCMに“初音ミク”を起用。アメリカでは初音ミクの知名度を知らしめる大きなきっかけとなった。また、その後ロサンゼルスNOKIAシアターで開催された海外コンサートでは5,000人を集めたり、ロンドン五輪の開幕式歌手投票で1位になるなど(インターネットの意識調査であるが)、世界各地で注目を集め続けている。
今後も、小室哲哉とのコラボ楽曲のCDリリースが控えているなど、まだまだその人気に陰りは見えない。
「TV Bros.」3/14発売号では他に、SPポスター付き・初音ミク大特集、ディレクターが語る「きょうのわんこ」製作秘話、DVD発売記念「11人もいる!」特集、ゆうばり映画祭レポートなどが掲載されている。
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