「漂流」ハーレーの持ち主判明 「戻ってくれてありがとう」
東日本大震災の津波で、およそ6,500km離れたカナダの島に流れ着いた大型バイク「ハーレーダビッドソン」の持ち主が1日、判明した。
愛車との思い出を話す、宮城・山元町の横山育生さん。
漂着したハーレーの持ち主・横山さんは「間違いなくわたしのということで、わかったので、ちょっと夜だったんですけれども、目がはっきり覚めてしまいました」、「名古屋とか、あとは岐阜ですか、そちらの方に、2泊3日でツーリングに行きまして、とても思い出には残っています」などと話した。
横山さんは、津波で自宅を流され、家族3人を亡くし、今は仮設住宅で暮らしている。
横山さんは「戻ってきてもらえるのはうれしいんですけども、被災してますので、置く場所もありませんし。そこら辺だけがちょっと心配です」と話した。
こうした中、横山さんがハーレーを購入した販売店が、保管場所に名乗りを上げている。
横山さんがハーレーを購入した店の店員は「一日千秋の思いで、戻ってくるのを待たせていただきたいと思いますし、戻ってきたら、なるべくのことはさせていただこうかと思ってますんで」と語った。
また、日本への輸送は、ハーレーダビッドソン本社が全面協力するという。
横山さんは「(バイクに対して、おかしいですけど、なんて声をかけますか?)戻ってきてくれて、ありがとうですかね」と話した。