2012年 04月 22日
●長谷部誠に想う |
皆さんは長谷部誠氏をご存知か?
何?ご存じない?
KENSOとかプログレとかばっかり聞いているからそうなるのだ。
では私が教えてあげよう。
長谷部誠氏はサッカー選手で、一昨年のワールドカップ(W杯)にも
出場してある一定以上の活躍をしたのだ。現在は海外のチームに所属しているが、
また日本がワールドカップに出場する際には、日本のチームの一員になる
予定。昨年「心を整える」という本を出した、そんな人だ。
小口くん、知っていたかね?
そんなチョー有名なアスリートの長谷部氏が、NHKの音楽番組
「ミュージック・ポートレイト」に出演した。
この番組は二人のゲストがそれぞれの人生の重要な場面で流れていた音楽を
紹介し、人生について語り合う番組だ。
長谷部誠氏がセレクトした曲は
「燃えてヒーロー/沖田浩之」
「涙がキラリ☆/スピッツ」
「星になれたら/Mr.Children」
「終わりなき旅/Mr.Children」
「糸/中島みゆき」
音楽にはかなり詳しい俺様にとって自慢じゃないが全て知らない曲だ。
せめてイルカの「なごり雪」でも入ってくれていれば、、、、
「Mr.Children」というのはバンド名で、略して「ミスチル」なんて呼ばれることもある日本を代表するロックバンドのひとつ。
いや、日本を代表する“日本のロックを演奏しているバンド”というのが正しい。
本物の「銀座」と地方都市によくある“●●銀座”とは異なるのと同様に、
「日本の“ロックバンド”」と「“日本のロック”を演奏しているバンド」
とでは違うものを指しているので、間違えないように。
「終わりなき旅/Mr.Children」は2010年W杯 重圧の中聴き続けた曲との
ことで、そう言われてしまうと「ミスチル」も馬鹿にはできないなアなどと
殊勝な気持ちにもなろうものである。うそ。
さて、そんな俺様は今年になってからどんなCDを買ったのだろう。
思い出すままに書いてみよう。
(1)映画「シャイン」の」サントラ
(2)「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第三番/マルタ・アルゲリッチ&ベルリン放送交響楽団」
(3)「パンソリ/韓国の語り物音楽と南道系の器楽 唄・キム ソヒ」
(4)「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 2012 remaster」
(5)「Kim Burrell/Try me again」
(6)「Bartók Violin Concerto & Sonata (Menuhin, Furtwängler,」
(7)「Kardes Turkuler/DOGU」
(8)「Claude Debussy/Works for two pianos,Yukie Nagai &Dag Achatz」
(9)「The Knack/ZOOM」
(10)「Bulgari」
(11)「Baramgot」
(12)「Anna Maria Jopeck/Id」
(13)「Diego Schissi/tongos: EN VIVO」(DVD)
精神科医の斎藤環氏が著書の中で、「シャイン」の主役が演じる中年以降の
統合失調症の演技が秀逸と書いていたので、試しに見てみた。映画はそこそこの
出来だったが、その中で聞き逃してしまいそうな短い音楽でえらくカッコイイものがあったので、サントラなら入っているだろうと購入、、、、入っていました!
というわけで(1)を購入、(2)も「シャイン」で重要な役割を担っていた
ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番。聞いたことがなかったので、ネットで
検索して自分の大好きなマルタ・アルゲリッチの演奏しているものを購入。
ラフマニノフの曲を真剣に聴いたのは初めてだったので新鮮だった。
(3)いつだったかこのブログでも書いたNHKの番組「Amazing Voice」の
韓国の音楽の回で紹介されたパンソリ。まずはきちんと聴いてみたいと思い
世間的に評価の高いアルバムを購入。なるほど~~色々な音楽があるものだ。
まだまだこれから聴きこまないと。
大好きな「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 」。何年か前、そのspecial edition
的な二枚組を某輸入盤店の中古コーナーで見つけたが、買わなかった、、、、
ああ、後悔先に立たず、、それ以降二度その二枚組を見つけることが出来ない(悲)。しかし、しかしである。フラッと立ち寄った別の輸入盤店で偶然二枚組の
「Strange New Fresh 」を発見。
「な、な、何~~~イ!2012年remaster?」それが(4)だ。もちろん
即購入。曲の良さは言うに及ばず、音が良くなったせいなのか、mixが違うのではないか?と思われるほど新鮮な刺激に満ちていた。ああ、買って良かった。
Disc2に収録された次作(War dance、、だよね?)との間に録音したと思われる
未発表曲の中にもかなり良いものがあった。とにかく一曲目の「Dark side of the
moog」は滅茶苦茶カッコイイ!!ゲイリー・ムーアのストラト、いい音してる。
というか、key,drums , bassすべての音が冴え渡っている。
(5)はなんとゴスペルシンガーである。清水センセはそんなのも聴くのだ。
これも「Amazing Voice」で知った歌手。その番組の中で歌っていた曲名「Seeing Over」
を手がかりに検索、このアルバムにたどり着き購入。演奏がR.T.F.というかエレクトリック・
マイルスというか、カッコイイ!
しかしなんだねえ、本当に歌が上手いっていうのはKim Barrellのようなことを
言うのだろうねえ。ゴスペラーズの人たちはこれを聴いてどう思うのだろうか。
昨年秋に「バルトーク」という本を読んだ。一応バルトークの伝記なんだけど、
彼の民族音楽収集家と研究家的な側面について書かれた本。その本に
取り上げられていた曲で聴いたことのない作品をチェックしておいたのだが、
その一曲が「ヴァイオリン協奏曲第二番」、Violinはメニューイン。
モノラル録音ながら鬼気迫る名演。素晴らしいです。
レコーディング技術が進み、色々なサウンド処理が可能になった現在であるが、やはり重要なのは「演奏そのもの」なのだと痛感。以前、あるピアニストに勧められて購入したギーゼキングのドビュッシーのピアノ曲全集もモノラル録音だったが、大変に素晴らしかったことを思い出した。
(7)も「Amazing Voice」で取り上げられていたバンドで、たしかトルコのバンド。
音楽はアラブ的な色彩が濃いがよく聴くと正に無国籍音楽。民族楽器の
平均律ではない音程、響きがなんとも心地よい。癖になって、今年1月後半の
ヘビーローテション。今日久しぶりに聴いてみた。よかった!
(8)はドビュッシーのオーケストラ曲である「夜想曲」と「交響詩・海」を
二台のピアノで演奏しているCD。どちらの曲も大好きな曲で、複数のCDを所有している
のであるが、そのピアノ版は坂本龍一さんが司会をしていた音楽番組の「ドビュッシー・
ラベル・サティ」の回で初めて聴いた。オケ版では混沌としていて、
それぞれの楽器のメロディを聴くという感じではない部分も、二台のピアノだと
輪郭がはっきりきこえて大変に面白い。実は昨年秋~冬にかけてネット上で探したので
あるが随分と高い価格(日本盤は廃盤だったらしい)だったので、見送っていたのだが、
この4月に入ってから「もしや」と探してみたらいとも簡単に安価で入手できた。ラッキー!
(9)「The Knack/ZOOM」。そう「マイ・シャローナ」の大ヒットだけで消え
“一発屋ナック”との汚名をきせられたナックである。そのナックに、
なんとテリー・ボジオが自ら参加を申し出て(らしい)作られたアルバム。
数年前に、小森くんからCDをコピーしてもらったのだが、これがいいアルバムなのよ。
で、欲しくて探してみたが、これまた高価。住宅ローンにクリニックの改装&機械入れ
替えローン、そして子どもの教育費とお金がどんどんでてゆく私は、
「いつかもっと安くで出たら買おう」と思っていたら、つい最近リーズナブルな価格の
中古盤がでたので、早速購入。もう一曲目からカッコイイのひとこと!
The Beatlesの「And your bird can sing 」の勢い
(というか、明らかに影響下)でパワー全開、テリーのドラムがシンプルながら
ものすごい躍動感をバンドに与えている。次々にいい曲が出てくる本アルバム。
「もしかして、マイ・シャローナが入ったファースト・アルバムも良いのかな?」と思い、
レンタルショップで借りて聴いてみたらもう一度聴きたくなったのは「マイ・シャローナ」
だけだった。やっぱね~テリーがいかにすごいドラマーかってことですよ。
というわけで「The Knack/ZOOM」お勧めです。
(10)「Bulgari」gadulka奏者であり作曲家・指揮者でもある現代ブルガリア音楽
界の最重要人物のひとり Georgi Andreevをはじめとする精鋭 たちが作った
アルバム。「Bulgari」というのがバンド名なのかアルバム名なのかは不明。
Georgi Andreevを知ったのも「Amazing Voice」だった。
「民族音楽というのは何百年、何千年という長い年月歌われ演奏されてきた
ものだから、とても重要なものだし、大切にしなければいけない」という
ようなことを言いながらgadulkaを演奏し始めた瞬間に魅入られた。
その後ネットで追いかけてきたが、クラシックの作曲も正規に勉強された方
らしくとにかく彼の作る音楽は深い。ブルガリアの芸術大学で教鞭をとっ
ていたこともあるらしいが、彼が若い頃に作った本CDの存在を偶然知り、
結構苦労してゲットした。
少なからぬ数のブルガリアの作品を所有し聴いてきたが、これは凄い。
本物だ。かつてバリ島のガムランに凝ったころに多数の作品を収集したが
はっきりいって玉石混淆、しょうもないものもあった。でも中に、本当に
素晴らしいものもあり、それは今でも聴き続けている。
きっとこの「Bulgari」もそうなることだろう。
(11)「Baramgot」これまた「Amazing Voice」で知った韓国のGeorgiAndreevと
でも言えそうな打楽器奏者にして作曲家・指揮者のWON ILさんと
韓国の民族楽器Gayageum の奏者PARK SUNAさん(日本で生まれ育ったらし
い、美人!)らが結成したグループ。
私の印象としては、ラルフ・タウナーが在籍したオレゴン
というバンドの韓国版という感じ。 PARK SUNAさんは曲によって BOWING
GAYAGEUMとクレジットされいるから、あの琴のような楽器を弓で弾くのだ
ろうか。ぜひライブを見てみたい。曲はそれほど衝撃的ではなかったが、音色
がとにかく素晴らしい。凄みのある美しさ。まだまだ聴きこまないと分からな
いので、これからも発見があることだろう。
韓国の音楽に詳しい方がおられたらぜひ教えていただきたいことがある。
WON ILさんが「ソウル市立韓国国楽交響楽団」を指揮しているのがテレビで
ほんの数秒流れ、それが本当に衝撃的だったのだ。もっと聴きたい!
NHKの知り合いのディレクターにも訊ねてみたが詳細が分からなかった。
比較的若い団員が全員民族楽器を演奏しているオーケストラなのだが、これに
ついて情報を持っている方はぜひKENSOのHPまでよろしくお願いします。
(12)「Anna Maria Jopeck/Id」パット・メセニーが全面参加したアルバム
「Upojenie」は良く聴いた。歌が上手くて曲も作れてしかも超美人の
ポーランドのミュージシャン。
その後も何枚かアルバムを購入したが私にとっては「Upojenie」以上の
アルバムはなかった。ところが最近になって彼女自身のルーツである
ポーランドをテーマにしたアルバムを制作するというニュースが入り、
即購入しようと思ったが探した時には既に品切れ、、、、とりあえず
その時点での最新作を買うことにした。やはり素晴らしいアルバムだ。
(13)「Diego Schissi/tongos: EN VIVO」これはDVDなのだが、皆さんに
ぜひお知らせしたくここに取り上げた。どういった経緯でDiego Schissiと
いうアルゼンチンのミュージシャンを知ったのか忘れてしまったが、YOUTUBEで
ライブ映像を観てすぐに魅了されてしまった。CDは品切れ状態で
あったので南米系音楽専門店に問い合わせて注文したのだが、どうやら
アルゼンチン国内でも入手が上手くいかないらしく、海外のサイトで購入、
届くのを待っている。このDVDはその南米系音楽専門店(大洋レコード)で購入した。
YOU TUBEにアップされていたのは、このDVDからだったようで、とにかく
息を呑む美しい、そして斬新な音楽だった。これぞ本当の意味でのプログレッシヴ・
ミュージックといえるだろう。自分が中学生高校生だった頃に、海外の
ロックバンドから受けた「なんだ、これは!」という衝撃。それをもう一度
味わいたくて55歳になっても未だに未知の音楽を探し続けている私。
そんな私を久しぶりに音と映像に釘付けにし、狂喜させた音楽、
それがDiego Schissiの音楽だ。
以上がここ2~3ヶ月の私の音楽リスニング生活のあらましだ。
KENSOの新作のキーボードパートのダビングを概ね終えて、細かい部分の打合せに来た小口健一くんにも上記の「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 2012 remaster」「Bartók Violin Concerto & Sonata (Menuhin, Furtwängler,」
「Bulgari」「Baramgot」の4作品をCD-Rにしてプレゼントした。
小口くんはもう聴いてくれたかな?
さて次回の本ブログは、3月半ばに行った日本画家の松井冬子さんの展覧会のことを書こうと思う。
何?ご存じない?
KENSOとかプログレとかばっかり聞いているからそうなるのだ。
では私が教えてあげよう。
長谷部誠氏はサッカー選手で、一昨年のワールドカップ(W杯)にも
出場してある一定以上の活躍をしたのだ。現在は海外のチームに所属しているが、
また日本がワールドカップに出場する際には、日本のチームの一員になる
予定。昨年「心を整える」という本を出した、そんな人だ。
小口くん、知っていたかね?
そんなチョー有名なアスリートの長谷部氏が、NHKの音楽番組
「ミュージック・ポートレイト」に出演した。
この番組は二人のゲストがそれぞれの人生の重要な場面で流れていた音楽を
紹介し、人生について語り合う番組だ。
長谷部誠氏がセレクトした曲は
「燃えてヒーロー/沖田浩之」
「涙がキラリ☆/スピッツ」
「星になれたら/Mr.Children」
「終わりなき旅/Mr.Children」
「糸/中島みゆき」
音楽にはかなり詳しい俺様にとって自慢じゃないが全て知らない曲だ。
せめてイルカの「なごり雪」でも入ってくれていれば、、、、
「Mr.Children」というのはバンド名で、略して「ミスチル」なんて呼ばれることもある日本を代表するロックバンドのひとつ。
いや、日本を代表する“日本のロックを演奏しているバンド”というのが正しい。
本物の「銀座」と地方都市によくある“●●銀座”とは異なるのと同様に、
「日本の“ロックバンド”」と「“日本のロック”を演奏しているバンド」
とでは違うものを指しているので、間違えないように。
「終わりなき旅/Mr.Children」は2010年W杯 重圧の中聴き続けた曲との
ことで、そう言われてしまうと「ミスチル」も馬鹿にはできないなアなどと
殊勝な気持ちにもなろうものである。うそ。
さて、そんな俺様は今年になってからどんなCDを買ったのだろう。
思い出すままに書いてみよう。
(1)映画「シャイン」の」サントラ
(2)「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第三番/マルタ・アルゲリッチ&ベルリン放送交響楽団」
(3)「パンソリ/韓国の語り物音楽と南道系の器楽 唄・キム ソヒ」
(4)「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 2012 remaster」
(5)「Kim Burrell/Try me again」
(6)「Bartók Violin Concerto & Sonata (Menuhin, Furtwängler,」
(7)「Kardes Turkuler/DOGU」
(8)「Claude Debussy/Works for two pianos,Yukie Nagai &Dag Achatz」
(9)「The Knack/ZOOM」
(10)「Bulgari」
(11)「Baramgot」
(12)「Anna Maria Jopeck/Id」
(13)「Diego Schissi/tongos: EN VIVO」(DVD)
精神科医の斎藤環氏が著書の中で、「シャイン」の主役が演じる中年以降の
統合失調症の演技が秀逸と書いていたので、試しに見てみた。映画はそこそこの
出来だったが、その中で聞き逃してしまいそうな短い音楽でえらくカッコイイものがあったので、サントラなら入っているだろうと購入、、、、入っていました!
というわけで(1)を購入、(2)も「シャイン」で重要な役割を担っていた
ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番。聞いたことがなかったので、ネットで
検索して自分の大好きなマルタ・アルゲリッチの演奏しているものを購入。
ラフマニノフの曲を真剣に聴いたのは初めてだったので新鮮だった。
(3)いつだったかこのブログでも書いたNHKの番組「Amazing Voice」の
韓国の音楽の回で紹介されたパンソリ。まずはきちんと聴いてみたいと思い
世間的に評価の高いアルバムを購入。なるほど~~色々な音楽があるものだ。
まだまだこれから聴きこまないと。
大好きな「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 」。何年か前、そのspecial edition
的な二枚組を某輸入盤店の中古コーナーで見つけたが、買わなかった、、、、
ああ、後悔先に立たず、、それ以降二度その二枚組を見つけることが出来ない(悲)。しかし、しかしである。フラッと立ち寄った別の輸入盤店で偶然二枚組の
「Strange New Fresh 」を発見。
「な、な、何~~~イ!2012年remaster?」それが(4)だ。もちろん
即購入。曲の良さは言うに及ばず、音が良くなったせいなのか、mixが違うのではないか?と思われるほど新鮮な刺激に満ちていた。ああ、買って良かった。
Disc2に収録された次作(War dance、、だよね?)との間に録音したと思われる
未発表曲の中にもかなり良いものがあった。とにかく一曲目の「Dark side of the
moog」は滅茶苦茶カッコイイ!!ゲイリー・ムーアのストラト、いい音してる。
というか、key,drums , bassすべての音が冴え渡っている。
(5)はなんとゴスペルシンガーである。清水センセはそんなのも聴くのだ。
これも「Amazing Voice」で知った歌手。その番組の中で歌っていた曲名「Seeing Over」
を手がかりに検索、このアルバムにたどり着き購入。演奏がR.T.F.というかエレクトリック・
マイルスというか、カッコイイ!
しかしなんだねえ、本当に歌が上手いっていうのはKim Barrellのようなことを
言うのだろうねえ。ゴスペラーズの人たちはこれを聴いてどう思うのだろうか。
昨年秋に「バルトーク」という本を読んだ。一応バルトークの伝記なんだけど、
彼の民族音楽収集家と研究家的な側面について書かれた本。その本に
取り上げられていた曲で聴いたことのない作品をチェックしておいたのだが、
その一曲が「ヴァイオリン協奏曲第二番」、Violinはメニューイン。
モノラル録音ながら鬼気迫る名演。素晴らしいです。
レコーディング技術が進み、色々なサウンド処理が可能になった現在であるが、やはり重要なのは「演奏そのもの」なのだと痛感。以前、あるピアニストに勧められて購入したギーゼキングのドビュッシーのピアノ曲全集もモノラル録音だったが、大変に素晴らしかったことを思い出した。
(7)も「Amazing Voice」で取り上げられていたバンドで、たしかトルコのバンド。
音楽はアラブ的な色彩が濃いがよく聴くと正に無国籍音楽。民族楽器の
平均律ではない音程、響きがなんとも心地よい。癖になって、今年1月後半の
ヘビーローテション。今日久しぶりに聴いてみた。よかった!
(8)はドビュッシーのオーケストラ曲である「夜想曲」と「交響詩・海」を
二台のピアノで演奏しているCD。どちらの曲も大好きな曲で、複数のCDを所有している
のであるが、そのピアノ版は坂本龍一さんが司会をしていた音楽番組の「ドビュッシー・
ラベル・サティ」の回で初めて聴いた。オケ版では混沌としていて、
それぞれの楽器のメロディを聴くという感じではない部分も、二台のピアノだと
輪郭がはっきりきこえて大変に面白い。実は昨年秋~冬にかけてネット上で探したので
あるが随分と高い価格(日本盤は廃盤だったらしい)だったので、見送っていたのだが、
この4月に入ってから「もしや」と探してみたらいとも簡単に安価で入手できた。ラッキー!
(9)「The Knack/ZOOM」。そう「マイ・シャローナ」の大ヒットだけで消え
“一発屋ナック”との汚名をきせられたナックである。そのナックに、
なんとテリー・ボジオが自ら参加を申し出て(らしい)作られたアルバム。
数年前に、小森くんからCDをコピーしてもらったのだが、これがいいアルバムなのよ。
で、欲しくて探してみたが、これまた高価。住宅ローンにクリニックの改装&機械入れ
替えローン、そして子どもの教育費とお金がどんどんでてゆく私は、
「いつかもっと安くで出たら買おう」と思っていたら、つい最近リーズナブルな価格の
中古盤がでたので、早速購入。もう一曲目からカッコイイのひとこと!
The Beatlesの「And your bird can sing 」の勢い
(というか、明らかに影響下)でパワー全開、テリーのドラムがシンプルながら
ものすごい躍動感をバンドに与えている。次々にいい曲が出てくる本アルバム。
「もしかして、マイ・シャローナが入ったファースト・アルバムも良いのかな?」と思い、
レンタルショップで借りて聴いてみたらもう一度聴きたくなったのは「マイ・シャローナ」
だけだった。やっぱね~テリーがいかにすごいドラマーかってことですよ。
というわけで「The Knack/ZOOM」お勧めです。
(10)「Bulgari」gadulka奏者であり作曲家・指揮者でもある現代ブルガリア音楽
界の最重要人物のひとり Georgi Andreevをはじめとする精鋭 たちが作った
アルバム。「Bulgari」というのがバンド名なのかアルバム名なのかは不明。
Georgi Andreevを知ったのも「Amazing Voice」だった。
「民族音楽というのは何百年、何千年という長い年月歌われ演奏されてきた
ものだから、とても重要なものだし、大切にしなければいけない」という
ようなことを言いながらgadulkaを演奏し始めた瞬間に魅入られた。
その後ネットで追いかけてきたが、クラシックの作曲も正規に勉強された方
らしくとにかく彼の作る音楽は深い。ブルガリアの芸術大学で教鞭をとっ
ていたこともあるらしいが、彼が若い頃に作った本CDの存在を偶然知り、
結構苦労してゲットした。
少なからぬ数のブルガリアの作品を所有し聴いてきたが、これは凄い。
本物だ。かつてバリ島のガムランに凝ったころに多数の作品を収集したが
はっきりいって玉石混淆、しょうもないものもあった。でも中に、本当に
素晴らしいものもあり、それは今でも聴き続けている。
きっとこの「Bulgari」もそうなることだろう。
(11)「Baramgot」これまた「Amazing Voice」で知った韓国のGeorgiAndreevと
でも言えそうな打楽器奏者にして作曲家・指揮者のWON ILさんと
韓国の民族楽器Gayageum の奏者PARK SUNAさん(日本で生まれ育ったらし
い、美人!)らが結成したグループ。
私の印象としては、ラルフ・タウナーが在籍したオレゴン
というバンドの韓国版という感じ。 PARK SUNAさんは曲によって BOWING
GAYAGEUMとクレジットされいるから、あの琴のような楽器を弓で弾くのだ
ろうか。ぜひライブを見てみたい。曲はそれほど衝撃的ではなかったが、音色
がとにかく素晴らしい。凄みのある美しさ。まだまだ聴きこまないと分からな
いので、これからも発見があることだろう。
韓国の音楽に詳しい方がおられたらぜひ教えていただきたいことがある。
WON ILさんが「ソウル市立韓国国楽交響楽団」を指揮しているのがテレビで
ほんの数秒流れ、それが本当に衝撃的だったのだ。もっと聴きたい!
NHKの知り合いのディレクターにも訊ねてみたが詳細が分からなかった。
比較的若い団員が全員民族楽器を演奏しているオーケストラなのだが、これに
ついて情報を持っている方はぜひKENSOのHPまでよろしくお願いします。
(12)「Anna Maria Jopeck/Id」パット・メセニーが全面参加したアルバム
「Upojenie」は良く聴いた。歌が上手くて曲も作れてしかも超美人の
ポーランドのミュージシャン。
その後も何枚かアルバムを購入したが私にとっては「Upojenie」以上の
アルバムはなかった。ところが最近になって彼女自身のルーツである
ポーランドをテーマにしたアルバムを制作するというニュースが入り、
即購入しようと思ったが探した時には既に品切れ、、、、とりあえず
その時点での最新作を買うことにした。やはり素晴らしいアルバムだ。
(13)「Diego Schissi/tongos: EN VIVO」これはDVDなのだが、皆さんに
ぜひお知らせしたくここに取り上げた。どういった経緯でDiego Schissiと
いうアルゼンチンのミュージシャンを知ったのか忘れてしまったが、YOUTUBEで
ライブ映像を観てすぐに魅了されてしまった。CDは品切れ状態で
あったので南米系音楽専門店に問い合わせて注文したのだが、どうやら
アルゼンチン国内でも入手が上手くいかないらしく、海外のサイトで購入、
届くのを待っている。このDVDはその南米系音楽専門店(大洋レコード)で購入した。
YOU TUBEにアップされていたのは、このDVDからだったようで、とにかく
息を呑む美しい、そして斬新な音楽だった。これぞ本当の意味でのプログレッシヴ・
ミュージックといえるだろう。自分が中学生高校生だった頃に、海外の
ロックバンドから受けた「なんだ、これは!」という衝撃。それをもう一度
味わいたくて55歳になっても未だに未知の音楽を探し続けている私。
そんな私を久しぶりに音と映像に釘付けにし、狂喜させた音楽、
それがDiego Schissiの音楽だ。
以上がここ2~3ヶ月の私の音楽リスニング生活のあらましだ。
KENSOの新作のキーボードパートのダビングを概ね終えて、細かい部分の打合せに来た小口健一くんにも上記の「コラシアムⅡ/Strange New Fresh 2012 remaster」「Bartók Violin Concerto & Sonata (Menuhin, Furtwängler,」
「Bulgari」「Baramgot」の4作品をCD-Rにしてプレゼントした。
小口くんはもう聴いてくれたかな?
さて次回の本ブログは、3月半ばに行った日本画家の松井冬子さんの展覧会のことを書こうと思う。
by kenso1974 | 2012-04-22 21:53