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うつ病患者の再就職支援施設
5月1日 18時52分

働き盛りの世代のうつ病患者が増えるなか、治療で退職を余儀なくされた人の再就職を専門的に支援する施設が、1日、東京にオープンしました。

東京・新宿区にオープンしたのはうつ病の患者が通う通所施設で、治療のために仕事を辞めた人を対象に履歴書の作成のしかたや面接の訓練などを行い、再就職を支援します。
1日は12人の利用者が訪れ、早速、カウンセラーから面接の訓練を受けていました。
厚生労働省によりますと、うつ病の患者は全国で100万人を超えると推計されていますが、特に働き盛りの世代で増加していて、治療のために退職を余儀なくされる人も少なくありません。
厚生労働省によりますと、うつ病患者の再就職の支援を専門的に行う施設は珍しいということです。
この施設での訓練は障害者自立支援法に基づいて行われ、障害者と認定されると一日900円程度の負担で利用できるということです。
治療のために研究職の仕事を辞めて3年になるという30代の男性は、「長い間1人で悩んで出口が見えなかったが、こういう施設ができて本当によかったです。うつ病とうまくつきあって再就職を目指したい」と話していました。
通所施設「ハビトゥス市ヶ谷」の伊藤崇代表は、「うつ病にかかったことがある人の再就職はまだまだ厳しい現状があるが、周囲の理解があれば十分に仕事ができるので、できるかぎり支援していきたい」と話しています。

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