June 18, 2010 posted by honowo

いすが少なすぎる

テーマ:バス
みなさんこんばんは。
今回はわたしがつねづね疑問に思っていることについて取りあげます。
2週前に取りあげたエントリーの続きです。

$サクサクいこうよ!

上に掲げた写真は、現在よく見かけるタイプのノンステップバスの車内のようすです。
先日取りあげたリムジンタイプのものと異なり、短区間の運転で頻繁に客扱いを行うという違いがありますが、明らかに座席が少ないです。むしろ少なすぎます。

$サクサクいこうよ!

特に憤りを感じるのは、進行方向向かって左側、前輪と車両後方の高床部とのあいだにロングシートの優先席が3脚と中扉が確保されているのにもかかわらず、

$サクサクいこうよ!

右側には、同じ長さであるにもかかわらず、折りたたみ式の1人がけクロスシートが4脚のみ、しかも2人分の車いすスペースとなっており、最悪の場合(注1)、これが0脚となってしまいます。

立ち席スペース確保とバリアフリー化の要請からでしょうが、ごく一部の利用客の多い運転系統、一部の時間帯でなければ、これだけの立ち席を確保する必要はありませんし、むしろ、ただでさえのろまな上に着席機会が限られてるとあっては、常に座れて、自由な経路で速く行ける自家交通利用者を誘致できません
また、国土交通省の仕様通り、高々数十人の乗車定員に対して、車いすスペースが2人分も確保されていますが、明らかに過剰設備です。いくらバリアフリー化によって利用客の増大が見込まれるといっても(注2)、総人口の1.5%弱しかいない車いす客にこれだけの設備を狭い車内に設けるのはいかがなものかと思います。1人分で十分です。実際、わたしがこれまでこの種のバスを利用したときにかような客を見かけたことは一度もありません。

リムジンバスなみの2+2列クロスシートで座席数を確保するか、
$サクサクいこうよ!
"Seat of Model 3000-Sixth Model-,Odakyu Electric Railwey,Japan"
the image courtesy of (c) 2007 Lover of Romance under CC BY-SA 3.0 unported.
こちらの小田急の電車のように、ロングシートの補助席にして、着席定員を確保すべきでしょう。

着席定員が確保できるとはいえ、優先席が3席も確保されているのも困りものですが、これに関する議論は先日のエントリーをご参照ください。

さて、夜も更けて参りました。次回以降では、路面電車の事例も見つつ、より洗練された代替案を探求していきます。
それではみなさん、おやすみなさい。

(注1) 着席を希望する健常者にとっての場合です。
(注2) 史絵., 梅原淳 『進化する路面電車』 交通新聞社, 2010, p.57, p.161
(注3) 平成18年現在。こちらこちらのサイトの数字から計算。

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