January 18, 2010 posted by honowo

下りエスカレーターはいらない(2)

テーマ:鉄道
さて、下りエスカレーターの話題に戻ります。

ここで、ひとつの資料を紹介します。JR東日本が首都圏各線や新幹線の駅に設けてるバリアフリー設備の一覧表です。かなりの分量な上に、ほかの首都圏の主要鉄道事業者と異なり、エスカレーターの方向も表に載せております。

本来の目的で必要とされる方々にも重宝な資料なのですが、ここでほのおなりに問題点を採りあげさせていただくと、まず、いくつかの駅で下りエスカレーターのみが供されていたり、時間帯によって上りだったものが下りになってしまう箇所があります。
前者の例は、
- 新宿 東口・西口←山手線(池袋・上野方面)・中央線各駅停車(三鷹方面)
- 新子安 地下通路←ホーム
- 横浜 中央南改札、中央北改札←京浜東北・根岸線
しか発見できませんでしたが、この中でくせ者なのが横浜駅。平日朝のラッシュ時間帯になると、以下の上りエスカレーターが下り運転に切り替わるのです。
- 南改札→京浜東北・根岸線(平日の初電~10:00まで下り運転)
- 中央南改札→東海道線(7、8番線、初電~9:00まで下り運転)
- 北改札→京浜東北・根岸線(初電~9:00まで下り運転)
- 北改札→東海道線(7、8番線、初電~9:00まで下り運転)
- 北改札→横須賀線(初電~9:00まで下り運転)
- 中央北改札→東海道線(7、8番線、初電~9:00まで下り運転)
さすがに、利用客の多い横浜駅の、ラッシュアワーともなれば、下りエスカレーターといえどもそれなりの利用はあるようなのですが、圧倒的多数の階段を自分の足で上りたくない方々(健常者・障がい者の両方を含めて)にとっては迷惑千万な話です。
ほかにも、このような暴挙がまかり通っている駅は、
- 関内 南口→根岸線(南行ホーム、平日7:00~10:00まで下り運転)
があります。

以上で述べたこと以外に、今回資料をざっくり当たってみて気づいたこととしては、かなりの数の駅で上下方向のエスカレーターとエレベーターとを併設していることです。このシリーズのはじめで述べたように、駅構内のエスカレーターは上下方向で利用客の数が圧倒的に異なりますので、両方向を同等の扱いとするのは非常にナンセンスです。改めて再考をお願い申し上げます。

ところで、このような施策が行われるからには、それを支持する人々が存在するはずです。これを次回以降、探ってみようと思います。

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