メェメェくんコラム

【vol.2】駅名|東京メトロ「三越前」

命名権と呼べるモノかどうか定かではありませんが、鉄道の駅名に企業名などが付けられていることがよくありますのでその辺についていろいろ書いていきたいと思います。

まずは一例として、東京メトロの「三越前」をご紹介します。「三越前」駅の開業は1932年です。名付けられた経緯として、株式会社三越が、営団地下鉄に駅の建設資金を提供する代わりに、宣伝効果のため駅名称に「三越」を入れるように交渉を行ったという経緯のようです。
他には、京王線「明大前」(明治大学和泉校舎近く)、東急線「駒沢大学」、小田急線「東海大学前」など私立大学が駅名になっているケースも存在しています。また、バスの停留所では、幕張周辺の京成バスの停留所には「NTT」や「富士通」などの企業名称となっている所がいくつかあります。
このあたりは名称の付与に関して動いた金額があるのでしょうか?命名権.comでは今後調査を行っていきたいと考えています。

そして最近では、富山ライトレールの路面電車新路線(富山港線)の電停名称を命名権募集するというニュースがありました。今後もこのような形での命名権の募集は増えてくると考えられるのでしょうか?もっとも日本においては、各地で路線廃止のニュースが聞かれるなど、インフラ面での整備として新駅/新路線の建設はそうそうあるものではありません。しかし、2008年の北京オリンピックを控えた中国においては、浦東国際空港から上海市内まで約30キロを7分間で繋ぐ磁懸浮(ツーシャンフゥ:リニアモーターカー)の命名権を地元上海の不動産業者が落札するなど、社会インフラにも命名権を採用する事例が出てきています。中国をはじめとするアジア地域でも、名称を資産として生かしてスポンサードを享受する命名権は、意義ある知名度の向上を目指す企業のターゲットになっています。
(2005/11/08)