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日本人個人発明家、特許侵害でサムスン電子を米連邦地裁に提訴
訴訟】発信:2012/04/28(土)  

  日本人の個人発明家が、放電管用インバータ回路に関する米国特許を侵害されたとして、韓国サムスン電子を4月10日付けで米テキサス州西部連邦地裁に提訴したことが明らかになった。

  訴えたのは、個人発明家でネオテス代表取締役の牛嶋昌和氏で、サムスン電子のLCDモニタのバックライト用冷陰極管の駆動に用いられているインバータ回路が、同氏のUSP5,495,405「INVERTER CIRCUIT FOR USE WITH DISCHAGE TUBE」を侵害しているとして、侵害の製品の差止めと損害賠償を求めている。

  牛嶋氏によると、このインバータ回路は、高圧側を共振させることで(二次側共振あるいは他励共振)、インバータ回路の高効率化・小型化が実現できるもので、LCDバックライト用に広く用いられているが、特許ライセンス契約済みの一部の日本メーカー以外は、無許諾で、この技術を用いているという。

  牛嶋氏は、以前、日本で日本メーカーに対する特許侵害訴訟も提起しているが、裁判所の事実認定に失望し、準備を重ねた上で、ディスカバリーや懲罰的賠償制度のある米国での訴訟に踏み切ったとしている。また、過去に取引がありながら、技術習得後は理不尽な対応をされたサムスン電子を最初に提訴したとしており、それ以外の企業については、ディスカバリーの結果も見つつ対応していくとしている。


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