バス運転基準:「1日670キロ」など国交省が見直しへ

毎日新聞 2012年05月01日 15時00分

 群馬県藤岡市の関越自動車道で起きた46人死傷の高速ツアーバス事故を受け、国土交通省は1日、運転手1人の最大運転距離を1日670キロとした指針や「連続運転は4時間を超えない」などの基準を見直す方針を固めた。5月中にもバス業界や労働組合、専門家が参加する有識者会議を設置し、抜本的な再発防止策を検討する。「670キロ」を巡っては総務省が10年に見直しを勧告しており、国交省の後手の対応に批判も出そうだ。

 今回の事故を起こした運転手は金沢市から千葉県浦安市までの約545キロを1人で運転する予定だったが、群馬県警への取材で運転手が「事故の際に居眠りをしていた」と説明していることが分かっている。

 07年2月に大阪府で発生した27人死傷のスキーバス事故を受け、国交省は08年、旧労働省が示した1日の運転時間の限度(9時間)を基に、1日の最大運転距離を670キロとする指針を公表。この距離を超える場合は交代の運転手を配置するよう指導した。

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