三橋の無料メルマガ
2012-04-29 07:11:15

海洋資源大国 日本

テーマ:日本経済関連

株式会社三橋貴明事務所  講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから

三橋貴明のツイッター  はこちら

人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

チャンネルAJER更新しました!

『消費税①』三橋貴明 AJER2012.4.24(1)

『消費税②』三橋貴明 AJER2012.4.24(2)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ニコニコ動画版「さくらじ#29 「コレキヨの恋文」三橋貴明 登場!」http://www.nicovideo.jp/watch/1335153831
Youtube版「さくらじ#29 「コレキヨの恋文」三橋貴明 登場!

http://youtu.be/Uv9VYSPsifc

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【頑張れ日本!全国行動委員会 群馬県支部設立記念講演会】
http://nippon.daa.jp/index.html
日時:平成24年5月6日(日) 12:30開場 13:00開演 16:30閉会
場所:前橋市民文化会館 大ホール
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 エンターテイメント経済歴史小説、「コレキヨの恋文 」、長谷川慶太郎氏との対談本「日本と世界はこう激変する 大恐慌終息へ!? 」、日本の資本主義を語る「悲観論に踊らされるな! ニッポン経済集中講義 」発売になりました!




【写真 鳥取砂丘にて】

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba


 鳥取の皆様、昨日はお世話になりました。色々と気を使って頂きまして、心から感謝しております。
 さて、来月は一般の方がご参加頂ける講演が、珍しく三つございます。おいおいご紹介申し上げますが、まずは5月6日の「頑張れ日本!群馬支部設立記念講演会」です。


【頑張れ日本!全国行動委員会 群馬県支部設立記念講演会】
http://nippon.daa.jp/index.html
◆日時:平成24年5月6日(日) 12:30開場 13:00開演 16:30閉会
◆場所:前橋市民文化会館 大ホール


 こ、これはまた・・・、豪華なメンバーでございますね。


 さて、2008年10月31日、麻生太郎内閣総理大臣を本部長とする総合海洋政策本部は、国連の大陸棚限界委員会に総面積74万平方キロメートル(日本の国土面積の二倍)の大陸棚について延長申請をすることを決定しました。総合海洋施策本部の決定を受け、外務省は大陸棚限界委員会に申請書を提出したわけでございます。


【日本の申請書(08年)】
http://www.sof.or.jp/tairikudana/03world/japan.php


 ポイントは、中国などが「島ではなくて岩礁だ!」などと難癖をつけている「沖ノ鳥島」を、大陸棚の基点の一つにしている点です。上記の申請が通れば、沖ノ鳥島が「島」であることが確定することになるのです。本件については、わたくしはどこかの雑誌に「麻生内閣の功績」として寄稿した記憶があるのですが、どの雑誌だったかご記憶の方はいらっしゃいますでしょうか。


 それはともかく、麻生内閣による申請から三年半が経過し、大陸棚限界委員会の決定が下りました。さすがに、日本の申請は完全には通りませんでしたが、少なくとも沖ノ鳥島を起点とした大陸棚(北部のみ)延長は認められました。すなわち、沖ノ鳥島が「島」であることが確定したのです。


日本の大陸棚の拡張認定=沖ノ鳥島北方など31万平方キロ-国連委
http://jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012042800072
 政府は27日、国連の大陸棚限界委員会が、日本最南端の沖ノ鳥島の北方など太平洋の4海域約31万平方キロメートルを新たに日本の大陸棚として認める勧告を採択したと発表した。中国と韓国は、沖ノ鳥島の関連海域への大陸棚拡張に異議を唱えていたが、勧告は、同島北方海域の拡張を認定。ただ、同島南方海域については判断を先送りした。 
 国連海洋法条約は、大陸棚の取り扱いに関し、海底の地形・地質が沿岸国の領土と連続していれば、200カイリの排他的経済水域(EEZ)を超えても主権的権利を認めると規定。日本にとっては、レアメタル(希少金属)など海底資源の採掘権を主張できる範囲が広がることになる。
 政府は2008年、沖ノ鳥島や日本最東端の南鳥島などの周辺7海域約74万平方キロメートルを大陸棚として認めるよう同委に申請した。この申請をめぐり、中韓両国は、沖ノ鳥島は「岩」にすぎず、同島関連の2海域の大陸棚は認められないと主張。同島の関連海域を審査しないよう求めていた
 今回同委は、沖ノ鳥島を基点とした北方海域に関する申請をほぼ全面的に認める一方、南方海域については「勧告を出すための行動を取る状況にない」と判断を先送りした。中韓両国への配慮も働いたとの見方が出ている。このほか、申請していた南鳥島周辺など2海域は認めなかった。
 政府は勧告の内容を精査した上で、今後申請があった場合に海域が重複する可能性がある米国などと協議し、大陸棚の限界を政令で定める方針。』


 沖ノ鳥島の北方海域は、メタンハイドレートやレアメタル、コバルトなどの鉱物資源が豊富に存在すると考えられており、今回の決定は海洋資源大国日本への第一歩となります。メタンハイドレートに代表される海底資源への「投資」は、もちろん雇用を生み出す有効需要(GDPの一部)になります。さらに、将来の日本国民に「海洋資源大国」を引き継がせる可能性を秘めた、極めて重大な投資になります。


 この種のエネルギー・資源関係への投資は、現在のデフレギャップを埋めると同時に、将来の「エネルギー不足」への対応策にもなり得ます。と言いますか、日本は現時点で(原発を停めたため)電力供給が需要を満たせなくなりつつあるわけです。インフラストラクチャーに加え、エネルギー関連の投資についても、政府は躊躇うべきではありません。


 無論、政府ではなく民間が投資をしても構いません。が、さすがに海底資源等への投資は、民間企業にとってはリスクが高すぎるように思えます。いずれにせよ、長期金利が0.9%と極端に落ち込み、国民経済における資金需要不足が明らかな以上、政府はむしろ国債を発行し、「現在及び将来のため」に投資を「しなければならない」のです。


 とはいえ、日本国内にはそれでも政府による投資に反対する変な人たちが沢山います(特に、新聞に)。あの手の変な人たちに対抗するためには、国民が上記のような情報を正しく知り、政治家の背中を押す必要があると考えるわけです。


 本日後半は、またもやTN様のご投稿になります。


----------日本株式会社-----------
【自営業者・雇用者割合年代別比較】
総務省統計データ・労働力調査長期時系列データより 従業上の地位別就業者数
http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/zuhyou/lt04-01.xls

 年功序列、終身雇用。日本は戦後、ほぼ一貫してこの社会システムを推進してきました。それは上記の自営業・雇用者割合からも明らかだと思います。
 今回のテーマは俗に言うシステム・日本株式会社です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE

 敗戦の焼け野原となった日本を、わずか30数年でアメリカに次ぐ世界第二位にまで経済発展を遂げたシステム・日本株式会社。復興の要因については政・官・財の連携、自前で軍隊を維持する必要がなく、経済発展に国力を集中する事ができた、等々。
 また敗戦によるGHQの統治政策も日本株式会社の運営に影響を及ぼしているとも言われています。そして、現在の日本を運営しているシステムも未だ日本株式会社であると言えるでしょう。

 戦後からもうすぐ70年が経とうしています。わが国は前期40年はひたすら復興に邁進し、後期30年はバブルに端を発した衰退を止められずに右往左往。大方の人達の漠然としたイメージ、またマスコミの語る論調もだいたいこんなものではないでしょうか。
 日本株式会社は崩壊した。
 これを否定できる人はもはやいないでしょう。
 若者は職につけず、少子高齢化はとどまる事を知らず、政治も経済も世界のグローバル化においていかれる。世界中の注目を浴びた栄光の日本は今や昔。もはや打つ手はなく、残されたのは衰退の未来しかない。だから改革。だから政権交代。だからTPP。だから消費税増税。とにかく一度やらせてみてください!

 それでは日本株式会社の崩壊とは一体何なのでしょうか。それはリストラの増加による、終身雇用の崩壊。そして、派遣などの非正規職員の増加に伴う年功序列の崩壊の2点になると思います。

 と、ここで一旦立ち止まってみましょう。
 リストラと非正規職員。この2点はいわゆる株式会社、もっと限定するならサラリーマン(雇用者)特有の現象です。上記のグラフでもあるとおり、日本にはサラリーマン以外に自営業という労働形態も存在します。
 自営業はリストラとも非正規職員とも無縁であり、代わりに廃業があります。資料1を見ると集計開始の昭和28年以降、自営業は減り続け、サラリーマンは増え続けています

 サラリーマンとは何かと言われたら、年功序列と終身雇用による安定的な収入が得られる事。その代わり、完全にシステムの歯車となるため、自由意志が存在せず、社会状況によっては機能を果たしているにもかかわらず、ある日突然、クビを切られてしまう。すなわち安定と引き換えに自由を差し出す事になります。

 一方、自営業は収入を上げるも下げるも自分次第。サラリーマンに比べ、社会保障も薄く不安定です。また収入に関しても時代の影響を受けやすく、努力だけではどうにもならない部分も多いでしょう。
 ただし、時代の影響を受けやすいという事は必然的に時代の流れに敏感になる為、サラリーマンと比較すると、廃業するにしても前もって備えができ、再出発も容易と言えるでしょう。

 また定年による退職もなく、極端に言えば死ぬまで仕事をする事が可能です。
 いわゆる株式企業と比べるなら、どうしても成功も小規模であり運営の面でも効率的とは言い難く、地方のシャッター街を例にあげるまでもなく、とても自営業では株式企業には太刀打ちできません。自営業とはすなわち自由はあるもの の、いい意味でも悪い意味でも不安定であると言えるでしょう。

 ここでは自由化不自由化とか、サラリーマンと自営業の優劣とかに踏み込むつもりはありません。人間にはそれぞれ個性があり、サラリーマン適正がある人もいれば自営業が肌に合う人もいる。それでいいと思います。ただ現在の日本は問題のほとんどはいわゆる日本株式会社、年功序列と終身雇用の負の側面なのではないでしょうか。

 確かに年功序列、終身雇用は社会システムとして安定します。が、その安定とはさまざまな前提条件の元に発揮される安定ではないのでしょうか。
 日本株式会社が最も効果を発揮した戦後40年間、日本は人口が増加の一途を辿っており、また物流の流れも石油に代表される資源以外はほぼ国内で完結できる状況でした。しかし、現在の日本は資源のみならず様々な物品が海外からの輸入であり、国内生産するにあたっては輸入品との激しい価格競争という高いハードルをクリアしなければなりません。
 人口ピラミッドに至っては少子高齢化の進行に伴い、完全な逆三角形でありそれに伴って需要も減少傾向です。
 そして、現在の日本国民はほぼ90%がサラリーマンです。 数字で言うなら平成22年時 点で自営業者が782万人なのに加え、いわゆるサラリーマンは5463万人です。
 10年前の平成12年時点で自営業者1071万人に対しサラリーマンは5356万人であり、時代状況を勘案するにしても、もはやシステムとしてほぼ完全に固定化していると言っていいでしょう。さらに決定的な変化は給料の少ない若手世代より給料の高い高齢世代が多数を占めている事です。

 安定に優れたサラリーマンシステムに代表される日本株式会社。
 企業の利益=国民の利益であった敗戦からの40年は確かに大きなメリットをもたらしました。
 しかし、経済のグローバル化により、もはや日本においても企業の利益は国民の利益では無くなっています
 また少子高齢化と年功序列の長期運用による弊害、いわゆる「世代間格差」も大きく日本に影を落としています。
 時代は変わった。というのは簡単です。というか時代は変わり続けるのが当たり前です。正しい改革とは時代の流れに対応するために問題を把握してシステムを組み替える事であり、一度やらせてみてください!と叫ぶ人間に「ぼくの考えたすごい政策」をやらせる事ではありません。
 システムを固定化すれば年月が 経つほどにデメリットが噴出するのは当たり前です。なぜなら時代は変化するからです。
 常夏の国に厚着をしてやってきた旅人をバカにするのは自由です。しかし、それは問題の何の解決にもなりません。
 今、必要なのは北風のごとく暴風で旅人の衣服を吹き飛ばすのではなく、太陽のように旅人がおのずと衣服を脱げる環境作りではないでしょうか。
 すなわち増税する前に地方の経済を立て直し、若者に雇用を与え、出生数を最低でも向こう五年間対比でプラスにすること
 つまり下記の地図を全て赤く染めてみせろということです。

【都道府県別年少人口比較 0~4才世代-5~9才世代】
総務省 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数 (平成21年3月31日現在)
(参考資料3) 都道府県別の年齢階級別人口
http://www.soumu.go.jp/main_content/000033823.xls

 私は結論を押し付けようとは思いません。そして、私の出した資料を信用するもしないも自由です。皆さんが皆さんなりの結論を出してください。

 現在の日本は近い将来破綻すると言われ、誰もがみな将来に不安を抱かずにはいられません。少子高齢化、長引く不況、年金制度の破綻、政治への不信、そして一向に進まない災害復興。
 いつか来る、その日。誰もが「その日」に怯えて日々を過ごしています。
 しかし私はあえて断言します。「その日」は未来永劫訪れません。なぜなら日本は既に破綻しているからです。現在の日本はもはや例をあげるまでもなく、数々の社会問題が噴き上がっています。とはいえ、問題の出ないシステムなんて存在しません。現在のほぼ全ての問題はシステム上の問題であり、システムを適切な形に組みかえれば長い年月はかかるものの必ず解決の糸口が見えるものです。
 では何をもって破綻と言うのか?

 それは様々な社会問題に直面し、自身の将来に不安を抱く若年世代に向かって、自分達は勝ち組、あなた達は負け組と平気で口にする高齢世代のその姿です。
 日本は破綻しました。若年世代を負け組呼ばわりし、勝ち組を自称する高齢世代のその姿をもって、完全に破綻しました。
 アンデルセン童話「裸の王様」は、仕立て屋に騙されて民衆の前に裸で出た王様に向かって、「王様は裸だ!」と子供が指摘して物語は終わります。
 しかし現実はゲームやドラマではありません。破綻したからといってリセットボタンもなければ、来週から違うドラマも始まりません。現実はどこまでいっても現実です。破綻に終わりはありません
 もし裸の王様に続きがあったとして、王様は翌日から何をするべきなのでしょうか。自分は裸ではないと言い張るのか。子供や仕立て屋を処刑するのか。・・・それとも怪しい輩の口車に乗った己を恥じ、たとえ王である自分が裸で行進しても民が恥じることのない国家を作るのか。

 日本は破綻しました。しかし、それは終わりではありません。そう、全てはそこから始まるのです。
----------

 TN様、ありがとうございました。


 ちなみに、わたくしは何度も書いたり喋っているように、若者世代と高齢世代が世代間闘争を繰り広げるのは、絶対に避けなければならない事態だと考えています。なぜならば、それでは何も解決しないためです


 結局、現在の日本は所得のパイ(GDP)が拡大しない中で、「勝ち組と負け組」「労働者と失業者」「民間と公務員」「若者世代と高齢者」「企業と労働者」といった対立構造で、縮小するパイを奪い合っていることが最大の問題なのかも知れません。というわけで、全ての対立構造を解消し、全員を(マクロ的に)満足させる魔法の解決策を繰り返し、繰り返し、著作やらブログやらで主張しているわけですね。


 魔法の解決策とは、もちろん成長です。拡大しないパイを奪い合うのではなく、パイの大きさを増やすのです。すなわち「成長こそ、全ての解」というわけです。


「成長こそ、全ての解!」にご賛同下さる方は、

この↓リンクをクリックを!

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ

【三橋の新刊、続々登場!】

◆本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。

新世紀のビッグブラザーへ blog


三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◇ポルパパのブログ
投資と車と日々の起業家日記
管理人:ポルパパさん

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◇おじさんの談話室
経済通のおじさんと、女子高生真理ちゃんが織り成す、経済を解りやすく掘り下げた基礎講座!


日本経済復活の会
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。


Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート」 
本メルマガではセミナー、勉強会のご案内など、メルマガならではの情報発信をしていきます!
 
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
 新世紀のビッグブラザーへblog一覧はこちらです。



コメント

[コメントをする]

54 ■無題

>takeshiH13さん

>これを鑑みたとき、高齢者・団塊世代を無根拠に批判するのは天に唾するのと
同義だと思いますがいかがでしょうか?

逆に無根拠に高齢者・団塊世代を盲目的に信仰するのも危険であると思います。

今まで「俗流若者論」が幅を利かせ、日本の悪化の全ての原因が10~30代の若者にあると言われ、若者=悪、とされ、高齢者・団塊=善、とされ、高齢者・団塊世代には何も言えない世の中になりました。

勿論高齢者・団塊世代にも格差があり、貧困に喘いでいる人と喘いでいない人の差があるのも承知しています。

高齢者・団塊世代で貧困に喘いでいる人たちと連携が取れれば良いと思っています。

55 ■東大は自衛官差別やめよ

これは今日の産経の主張です。

まだこんな状態が東大で続いているのにはまさに驚きです。いかに東大が左巻きの教授陣に毒されているかを示すものです。

自衛官を排除するような大学への国の援助は大きく削減すべきです。

56 ■無題

>なお、高齢者・団塊世代が搾取しているとの批判はよく聞くのですが、
これのソースはどこにあるのでしょうか?

こういう情報があります。

《若年者就業の経済学》

太田聰一
http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/13395/

”さらに、2002年前後から15-29歳と60歳以上との失業率格差が拡大している。これは実は、60-64歳の失業率が他のすべての年齢階級に比べて急速に好転したことによって生じたものである。

65歳までの雇用確保措置を企業に義務づけた改正高年齢者雇用安定法の成立・施行に端的に見られるように、企業において60歳代前半の高齢者の活用が本格化しており、そのために当該年齢層の失業率が大きく低下したと推測される。”

69ページより引用

ちなみにネットで見つけて詳しくは読んでいませんが、こういうPDFもありました。

[PDF]
《団塊世代の退職による労働市場へ の影響》
http://www.nli-research.co.jp/report/gerontology_journal/2011/gero11_020.pdf

57 ■無題

>ちょりぞう
お前も橋下みたいなことは言うなw
俺なんか何回m呼ばわりされてるかw

>TPPの本質は要はアメリカに儲けさせろと言う事でしょう?

だからなにもアメリカを儲けさせることをしなくてもいいんじゃねw

>だったらTPPを断る代わりにアメリカから武器を買い、日本の利益にもなる形で儲けさせれば、日米関係も損ねずいいんじゃないかと思っただけです。

だからよ、何でアメリカを儲けさせる必要があんの?
今は、まだミンスが政権とってんのやでw
わかってる?
まずはミンスを政権の座から引きおろしてから言え!なんでこんなことがwかんねえのかな??
若いからということで大目に見てたが、ここまで言ってもわかんないかw




58 ■無題

10~30歳代の若年者ばかりが困っていると言うわけではないことも認識しております。


《若年者就業の経済学》

太田聰一
http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/13395/

”図1-1は、代表的な格差指標のひとつであるジニ係数を、世帯主の年齢階級別に計測したものである。ジニ係数は0と1の間をとり、値が大きくなるほど格差が大きいことを意味する。

ここでは、1999年と2004年のジニ係数を示しているが、まず明らかに、若年者よりも中高年者のほうが所得格差が大きくなっている。人々は年齢を重ねるにつれて所得変動の運・不運にさらされる期間が長くなる。したがって、年齢が高いほど大きな所得を稼ぐチャンスを得た人とそうでない人の差が表れておかしくない。”

1~2ページより引用


《ドキュメント 雨宮☆革命》

雨宮 処凛【著】
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4904795091.html

”しかし、金はあるところにあるのだ。ピースボートに乗って、そう感じた。

ピースボートと言えば、政治的なことに関心の高い若者、といったイメージがないだろうか。少なくとも、私はあった。が、乗ってみると、若者よりも団塊世代かそれ以上の人々が多いのだ。

(続く)

59 ■理想実現の手段もまた、成長あるのみです

自分の思う理想に届かない現実を歯がゆく思う方は
それはもうたくさんいらっしゃることでしょう。

しかし、その歯がゆさに耐えられず、極論に傾倒してしまうと
只のお騒がせに陥ってしまいます。
TPPなどもその傾向があるからおっかないですね。

人と社会は成長しますが、成長には手順の改善が必要で
手順を進める以上は、速度というものがあります。

明日、突然理想の社会にワープすることはありえませんが
戦後日本のように数十年でかなりの進展が得られる可能性はあるわけです。

※ただし、逆の現象は一瞬ないしごく短期に起こり得ますので
現在の日本はなかなかに危ない状態であるとは認識しています。

私は日本国民の成長が、次の総選挙で確認できる事を期待しています。

民主党は、国民のリテラシーが未熟だったからこそ
その資質に関わらず与党になる事ができました。

そして今度は国民のリテラシーが未熟ながらも成長しているからこそ
その資質に関わらず、相当数が駆逐されると予想しています。

不満はありますが、ひとまず今はこの程度で良いのではないかと。

仮に日本国民が突然、次の総選挙において

「日本国の現在の問題点と、政治家個人の持つ資質・政策主張を比較し
より適切なソリューションを成し得る政治家を、国民同士で深く議論を重ねながら
イデオロギー、政党に関わらず選抜する」

という超理想的なレベルまで成長してしまいますと
民主党がそこそこ議席を残してしまうでしょうから
かえって未来の世代にリスクを遺してしまいかねません(笑

ひとまずの将来設計としましては、できれば生きているうちに、
日本国民の成長に引きずり上げられる形で政治家の成長が確認できる事を目標としています。

誰だって「国民の、できれば自分の言う事を聞く政治家」を選びたいわけですから
その理想に向かって各々が励み、成長するしかないのだと思います。

60 ■無題

常考様、上手くまとめて頂いて感謝致します。これ以上は皆様への迷惑となりますので、本日はこれ以上のコメントは控えます。皆様、三橋先生、コメント欄を汚してすいませんでした。

61 ■無題

>mさん #50

こと警察や自衛隊の装備品ってなると、国産品は品質はイマイチなんですよ。
アメリカは満たして欲しい基準を示していくつものメーカーに試作させ、満足いくものを採用する方式で装備品を調達しますが、日本の場合はOBの影響が大きく、「ウチんトコロが今度こんなのつくったんだけど」という話から始まるんです。先輩からの紹介や口利きってぇのは簡単には断りづらいですよね?
まずはこういった風習を断つことが大事です。そうすれば日本のメーカーのことですから、アルファインダストリーとかアヴィレックスとかルミノックスあたりに負けない装備品を作ってくれますよ。

62 ■無題

(続き)

それもそのはずで、ピースボートに乗るには、少なくとも100万円以上はかかる。ランクがいくつかあって、300万円くらいのコースもあるそうだ。若者の場合、ポスター貼りなどをすれば安くなるといった制度があるそうだが、まとまったお金はなかなか用意できない。
その一方で、退職した団塊世代なんかは3ヶ月の船旅に100万、というのは「安い」と感じるのかもしれない。政治的関心からではなく、純粋に世界一周にひかれて乗る人が多いらしい。

が、当然ながら日本の高齢者がみんな「豊か」なわけではない。格差社会と言われ、若者の貧困がクローズアップされる一方で、高齢者の格差も広がっている。その中で、正社員として働き、退職金を貰って世界一周に数百万円単位を出せる人々は「勝ち組」だろう。
もっとすごいお金持ちは、更にランクが上の豪華客船なんかで世界一周をするわけだが、退職してピースボートで地球一周というのは、ある意味、「中流」の最高峰ではないだろうか。”

51~52ページより引用

63 ■勝ち組、負け組議論の不毛

この欄でも「勝ち組、負け組」の議論は盛んですが、これほど不毛の議論はありません。

所得がいくらあっても現在の生活に満足できない人は「負け組」であり、逆に貧乏ではあっても生活にほとほどに満足している人は「勝ち組」です。

社会的な地位も高く、収入が多かった人でも会社を辞めた途端亡くなってしまう例は沢山あります。このような人を「勝ち組」と言ってうらやましく思う人はいないでしょう。又、いくら収入があっても身体が動かなくなれば、他人に頼らざるを得ない「負け組」に転落します。

いずれ人は皆時間がくれば、例外なく「負け組」に転落します。若い時に「負け組」に落ちても気落ちしないことです。何の苦労もなく「勝ち組」の人生を送れる人は数少ないのです。

「勝ち組」に属していたはずの東京電力の人達もあっという間に「負け組」(?)に転落してしまいました。

団塊世代以上の人達は息子・娘たちの収入が余り上がらないのを嘆いています。息子や娘を犠牲にして自分たちが楽な生活をしようなどとは思っていないでしょう。援助はしたい思っていても搾取しようなどとは思っていないのです。

面白おかしく文章を書いている学者・評論家に言説に惑わされないようにしたいものです。

64 ■コメント49、54番様

お返事ありがとうございます。
まず確認ですが、低所得者や失業者、障害者等への支援やいわゆる
ブラック企業(・官庁w)への規制を否定するつもりは全くありません。
この点においてはシント様と同じ立ち位置であると考えています。
異なる点は失業率やいわゆるブラック企業(・官庁)の存在の原因を高齢者・
団塊世代に求めていない、と言うことです。
そしてもう一つ指摘しているのは「高齢者・団塊世代がより劣悪な条件で生きて
きたのだから、現在の者も我慢しろ」と言う意味では無く、「劣悪な条件を
克服し、現在の日本を築き上げた高齢者・団塊世代の人たちに対し、
その恩恵を受けながらその功労者を批判するのはおかしい。」と言っています。

>逆に無根拠に高齢者・団塊世代を盲目的に信仰するのも危険であると思います。

同意しますが、そもそもそのような人は少ないのではないでしょうか?
高齢者・団塊世代に妙な自虐的評価軸で動く人がいることはここでもよく
指摘されているところであり、この指摘が出ること自体、盲目的に信奉されていない
ことを示すところでしょう。

>今まで「俗流若者論」が幅を利かせ、日本の悪化の全ての原因が
>10~30代の若者にあると言われ、若者=悪、とされ、高齢者・団塊=善、
>とされ、高齢者・団塊世代には何も言えない世の中になりました。

すいません。そのような論はあまり聞いた記憶がありません。
ので判断は保留とさせていただきます。
卑近では多くの場合、上司・先輩の意見が正しいことが多く、また、
年を重ねるに従い、判ることが多い様に感じているところです。

65 ■早速!

シナがクレーム付けてきましたね!

要は「そこは日本のものじゃなくて、俺にも権利が有る」ってことだ。
で、こんな国と仲良くしてなんかメリット有るの?

66 ■復興特区という名のショックドクトリン

.




チリのピノチェト政権下で始まり


スマトラ島沖地震がおきたスリランカで


ハリケーンカトリーナがおきたルイジアナ州で


そして東日本大震災がおきた我が国でもおこな

われた




http://www.youtube.com/watch?v=a0dAT1Z0joU








.

67 ■無題

>takeshiH13さん

>そしてもう一つ指摘しているのは「高齢者・団塊世代がより劣悪な条件で生きて
きたのだから、現在の者も我慢しろ」と言う意味では無く、「劣悪な条件を
克服し、現在の日本を築き上げた高齢者・団塊世代の人たちに対し、
その恩恵を受けながらその功労者を批判するのはおかしい。」と言っています。

そうなると、高齢者・団塊世代の人たちがどんなに間違った判断をしても反論、批判してはいけないと言うことになりますね。

たしかかつて小林よしのり氏が1990年代頃に描かれたゴーマニズム宣言で、戦前戦中世代を批判している団塊世代を、「今にきっと後の世代からなぜこんな世の中や国にしてくれたんだと言われるだろう。すまんわしゃ戦ったんだが・・・」、と言うシーンがありました。

恩恵を受けていたら何も言ってはいけないでは、単なる言論封殺です。
それにそういうことでしたら、今の年金の分を稼ぎ、払っているのは定年間近の人だけでなく、20~40代の人もです。

20~40代がデフレ不況で貧困に喘ぎながら、働き、年金を払い、その年金を高齢・団塊世代が受け取っています。ならばその恩恵を受け取ってる世代が俗流若者論で若者が悪いとは言えません。

>>逆に無根拠に高齢者・団塊世代を盲目的に信仰するのも危険であると思います。

>同意しますが、そもそもそのような人は少ないのではないでしょうか?

>高齢者・団塊世代に妙な自虐的評価軸で動く人がいることはここでもよく指摘されているところであり、この指摘が出ること自体、盲目的に信奉されていないことを示すところでしょう。

自分がこういう指摘ができるようになったのは2~3年前からです。それまでは若年者は高齢・団塊世代の言うことは正しい、何も不満も反論も言ってはいけないと思い込んでいました。

それぐらい日本では高齢・団塊世代に批判、反論はタブーとされてきたのです。

68 ■>63 ■勝ち組、負け組議論の不毛

私もそう思います。

自分は負け組だ!、障害者だ!、差別されている!等を前面にして意見を言われると、言葉を選び慎重な会話しか出来ません。

例え、不治の病に罹っていたり、経済的に破綻状態に陥っていたとしても、士の心は失わず、道理を求め、天下国家を語り、この国の行く末を案じることは出来るのです。

自己の不満からのルサンチマンの激情により、革命やショックドクトリンを起こし、歴史や伝統を破壊し教養や高貴な心を抹殺してしまったフランス革命・ロシア革命・文化大革命の野蛮さを思い起こさなければなりません。

我々の多くの先人は様々な不遇な環境・絶望的な境遇にありながらも、真心のこもった教訓・道標を残してくれ、或いは命を懸けてこの国を護ってくれました。

親子喧嘩の延長のような議論はここのブログでは場所違いのような気がします。

69 ■コメント56、58、62番様

>さらに、2002年前後から15-29歳と60歳以上との失業率格差が拡大
>している。これは実は、60-64歳の失業率が他のすべての年齢階級に
>比べて急速に好転したことによって生じたものである。

上記のソースは確認出来ませんが、上記のとおりとしてその原因は以下の
ソースにあるとおり、2007年問題にある退職者の再雇用にあるかもしれません。
http://www.stat.go.jp/info/today/032.htm
しかしながらこれを持って高齢者・団塊世代が若者の雇用を奪っていると
結論するには無理があると思います。
知識と経験が高齢者・団塊世代が若年者を優越する部分ですが、逆にこれが
無いと駆逐されるのは高齢者・団塊世代が常だと思うのですが如何でしょうか?

結論としては高齢者・団塊世代の動向とは無関係に景気後退により雇用は減り、
結果失業率が上がっている。
これの解決は経済成長に尽きる。
すなわち三橋さんの「成長こそ全ての解」であると考えています。

なお、どうも色々な対立軸を演出して国民の団結を阻もうと考えている輩が
いるのではないかとの疑念がwebを見ていると感じられます。
常に建設的な思考を心がけたいと思っております。

70 ■無題

>takeshiH13さん

>知識と経験が高齢者・団塊世代が若年者を優越する部分ですが、逆にこれが無いと駆逐されるのは高齢者・団塊世代が常だと思うのですが如何でしょうか?

それを言うと、若年者にあるのは若さだけですね。山野車輪氏作、「若者奴隷時代」、と言う本では高齢者は体力以外全て若年者に勝っていると描かれてありました。

技術も知識も財産も資産も人脈も権利も、何もかもが高齢者は若者に勝っていますからね。

>なお、どうも色々な対立軸を演出して国民の団結を阻もうと考えている輩がいるのではないかとの疑念がwebを見ていると感じられます。
常に建設的な思考を心がけたいと思っております。

では若年者が貧困に喘ぎ、生活保護を受けたとしても建設的な思考、議論ができますか? 大抵は「甘えるな!」「生活保護を受けやがってこの税金ドロボー!」などがネット上で言われます。

2~3年前に比べると少しは良くなりましたが、それでもまだまだ言われております。

団結を阻むどころか、ただ単に他人の苦しみを真剣に考えておらず、自分の苦しみを訴えようなものなら、「不満を絶対に言うな!」「ルサンチマンだ!」と言われては議論も団結もありません。

いつも常々思いますが、右翼・保守と言われる人達は政治・軍事・外交 ”だけ”しか言わず、

逆に左翼・革新と言われる人達は雇用・労働・医療・福祉 ”だけ”しか言わないですね。

71 ■無題

「経済成長が全ての解」であるには完全に賛成しますし、そうなるように協力しますが、それまで生きられるようにしないといけません。

経済成長まで、”心身ともに”「生存」できるような議論、思考をしていきたいものです。

72 ■m様

 アメリカの兵器の購入に件に関しては、私はちょりぞう様の意見のほうが妥当だと考えます。

 m様の方が目先の事で判断しているように見えますので幾つか私の考えも提示させてもらいます。

 まず、アメリカからの兵器購入をTPP不参加の代償として持ちかける事、これが成功するかは不明ですが何も無いよりはその方がアメリカが日本をTPPに誘いたい「日本を食い物にする」という目的を一時的にでも断念させても反発を受けないために十分なものだと思います。

 また、周辺国の情勢を考えると兵器の増強は必要だと思います。安く高性能と考えると、アメリカが世界で輸出品として競争力があるのが航空機と兵器ですが、日本は9条やデフレの関係で企業が育っていないためにマトモな兵器を安く作る事が現状ではできません。その為に、海外からの購入のほうが安いという認識があります。
従って、少ない予算で早急に装備を整えるなら、アメリカからの購入は常識的な判断だと思います。

 また、現在グローバル化している関係で、アメリカに対する兵器の発注は、国内の部品メーカーの受注を生みます。迂遠かつ規模が小さいと思うかもしれませんが、日本の輸出品の多くはアジアを通じて欧米を最終消費地としているものも多くあるので全く日本に経済的メリットが無いとはいえません。乗数効果がどれほどあるかは知りませんが、不況の現用でアメリカの雇用改善になる行動は、アメリカの需要の増加につながると思われますので、国内にアメリカの好景気の影響が現れる可能性もあります。

現にアメリカのバブルで日本の景気が上向いた歴史はほぼ常識ともいえるぐらいのレベルで認識していると思います。

更に、同盟関係の深化についても、アメリカからの兵器購入は同盟国意識を両国で持つ事になるように宣伝する事もできるでしょうから可能だと思います。

そうやって、色々検証してみれば、決してアメリカの兵器購入は日本にとってメリットの無い愚策とは思えません。むしろデメリットの方が少なく見えますよ。

73 ■無題

>親子喧嘩の延長のような議論はここのブログでは場所違いのような気がします。

同感です。 勝ち組、負け組を前提に話すと若者世代と高齢者、団塊世代の対立になります。

三橋氏が言っているように、レッテルと張るような会話は避けないといけません。私は団塊の世代ですが、今になって言えることは、自分の実力でやって来ましたとか、とても言えません。
時代が良かった、自分が幸運であったとしか言えないでしょう。 同じ世代でも自分だけの力で成功談を語る人がいますが、嘗ての松下幸之助さんとか、ソニーの盛田さん、本田宗一郎さんなんかも、自分の実力が・・とか思ってなかったでしょう。まして、今の雇われ社長は、会社から離れれば大した実力もないと思いますよ。組織が支えてくれているだけです。

これも「失われた15年」の後遺症でしょう。
シントさんの言われるのも分かります。同じ貧困でも日本以外の国と比較して一律に考えるべきではないです。 中川昭一さんの奥さんの手記に、東南アジアから帰ってきた夫は一様にして東南アジアの子供達の目は輝いていたと話したと書いてありました。 幸せと豊かさは別物です。 戦後の復興で私達(団塊世代)が与えられたのは絶望ではなく、希望でした。 
言葉一つ、行動一つとっても「破綻論」を唱えているようでは人間のクズとしか言いようがないでしょう。 

74 ■若さこそ最高の「勝ち組」

人間還暦を向かえれば、若さこそ最高の「勝ち組」である(あるいはあった)ことが分かります。

いくら財産があっても身体も碌に動かず、ボケてしまっては「勝ち組」など何の意味もないのです。

大東亜戦争直後の日本はそれこそ皆貧乏で生きるのに必死でした。碌な食料もなく、砂糖も手に入りませんでした。それなのに餓死もせず、自殺など考えている人も少なかったのです。

若いうちの失敗は何度しても良いのです。それでくじけたら駄目です。それこそ死ぬ気なってやれば、自分にもそれなりの能力があることに気が付くものです。

自殺が増えている原因には失業の他に、核家族化しているところににもありそうです。身の回りに親身になって相談できる人がいないので、自分一人で悩みを抱えてしまうのです。経済成長があろうとなかろうと、物事には簡単にくじけない強靭な精神力を養うことが必要です。

確かに雇用は極めて大事な問題です。政策の第一命題は「雇用の確保」に置くべきです。失業者を減らせない政治・政策は「悪」です。

75 ■無題

防衛問題に関してはaokeysさんや、ちょりぞうさんに賛成かナァ?……現時点ではという条件付ですが。

mさんの主張されていることは確かにベストですが、自国内で兵器から小銃等の装備まで全て自国開発自国生産になると相当な財政負担になり割高になりますからねぇ。

あと、航空機などは戦後の蓄積がありませんから、独自開発するにしても相当に苦労とこれまたコストが掛かるコトになります。

なので当面(十年から二十年)は、ちょりぞうさんの方のような考え方で、米国からの兵器購入で最新兵器とコスト面でのお得を考え、そして少なくもと30年先には「武器輸出の緩和」も含めて生産コストの軽減を務めながら、国内開発にシフトしていくというのが現実的ではないでしょうか?

あと、ソレとは別に米国産の兵器を防衛力増強と共同戦線を張る際に融通を利かせる為に弾薬や補給部品の共通という意味で積極的に買うと言うのは賛成ですが、別にTPPという形でなくても確かにいいと思います。
日米のFTAでも――といいますか、コレまでどおり日米間の普通のも二国間交渉で決めればいいだけの話ですし。

農業から金融保険に到るまで無分別に開放するようなTPPに参加する必要は、防衛力の増強の為に米国からの兵器購入を積極的にするとは話は別ですし、その点ではm氏に軍配をあげたいですね!


あと、当面の米国からの兵器購入のメリットとしては日本国内では不自由な実弾練習や実験が、アメリカ国内でアフターサービスで演習場を借りて使える等の特典があることですかねw

また、日米の繋がりが深まれば中国等も手を出しにくくなりますしそういう点でも政治的にも利点があります。


そんな風に思うのですが、ちょりぞうさんにmさんいかがでしょうか?

76 ■コメント70、71様

言葉足らずだったようですね。
私の前提は本件のような主張をする方が「資産を持ち、年金を満額受け
取っている裕福な老人が過半以上を占めている。さらに年金は若年者は受け
取れず、自分が払っている保険料は現在の老人に費やされる。」という認識を
しており、それに対する回答として
「~高齢者・団塊世代の人たちに対し、
その恩恵を受けながらその功労者を批判するのはおかしい。」としたものです。
補足すると
1 年金を受給できる人は保険料を要件以上に払っている。
2 資産を持っている人は給与等を投じて取得しており、何ら違法性は無い。
また、自宅を購入した人は老年期には当然自宅は資産となる。生命保険しかり。
3 高齢者といえど在職者は所得に応じ年金支給がカットされる。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/05/dl/s0520-7s.pdf
4 保険料が直ちに年金に用いられている訳では無い。直ちに用いられていれば
積立金など存在できない。
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h23_q3.pdf

となっています。
当然、高齢者・団塊世代への批判を封ずるのでは無く、認識が不当でであり、
加えて高齢者・団塊世代の成果に乗っての批判は筋が違う、との意です。
現日本において言論上批判対象で無い者など存在しません。
端的に言うと、存在しない問題で議論するのは不毛なので止めましょう、
と言うことです。
対象が誰であっても不当な批判する者はいます。
それに対しては根拠を示して反論をし続ける以外にありません。
頑張りましょう。

77 ■(肌で感じる)景気は自営業の仕事量がひとつの判断基準。

某岡田屋の大番頭が某大学の講義で、大規模スーパーの出店で顧客を失い商売ができなくなった人たちはどうすればよいですか?という質問に
「個人商店の人はイオンでテント出店してください。」
まあ、当時自分の思考では社会とは弱肉強食であり、個人事業主が吸収する労働市場としての役割などまったく気にしなかったので、なんともドライではあるものの気にしてられないよね。という思考ではありました。
 中部圏において、仕事関係であちらこちらをまわりますが、個人事業や中小企業の切迫感は非常に強くダンピングなどでしか事業の継続が不可能となり廃業となる場面を多々見てきました。そして、そのご子息が企業へと就職しサラリマンとなり家業の継承を途切れさせている状態です。
 まあ、原因はデフレによる市場の先細り「感」が個人事業や中小企業に蔓延している状態です。私も故あって家業とは別の業種へ就職し独立しましたが、一時期の起業ブームは何処へやら珍しい若者というまわりの共通認識を持たれてる状況です。
 とにかく、個人事業・中小企業へも仕事が回るような景気対策とデフレ克服を重要課題として政治には動いて欲しいところです。
 あらゆる事業は法人化・組織化があたりまえと一見思えますが、個人事業という単位でしか事業形態を保持できない業種ってけっこう多いんですよね。

 私個人はどこに行っても同じフランチャイズの店しかないのはどうも味気ないと思う派ですが、海外のFCは結構地方色あったりします。日本はほぼ単一文化であるゆえかレパートリーが同じ。
 あ、一つだけFCがあることを歓迎した環境がありました。一般の食堂が軒並みまずかった「イギリス」だけorz。マクドとバーガーキングはおなじ味で助かりました。

78 ■無題

 以前も何度かコメントさせていただいていますが、大衆を分断して敵対させるべく誘導したり、政策を進めようとする者や団体を、私は支持しません。橋下氏などは、その代表例であり、かつての小泉純一郎氏もそうでした。
 ただ、利害が対立したり、格差が存在している現実を「見えないフリ」で突っ込んでいく愚かさも支持はしません。そういう現実に同時に個別で対処できるのであればそれが最高であり、優先順位付きで漸次不満を解消していけるのであれば次善です(無論、新自由主義的なトリクルダウン仮説は論外ですが)。
 対立する集団内部を共に「共勝」の状態にするために、巨視的な視点が必要です。そこに立脚して国民国家、経済、防衛について提言できる人に自分の票を託したいと思います。
 ただ「共勝」の理念の適用レベルを間違えると、あの「ルーピー」鳩山氏のような「友愛」が飛び出してしまうので要注意です。持つ者が持たざる者に配り続ける程度で為せる「共勝」は、せいぜい個人~町内会レベルです。本気で地球人類全てが共勝を実現するためのマクロな視点を持つには、我々の精神には課題が大きすぎます。今はまだ、人類が「国家」「民族」というものと真剣に対峙し、その括りの中で成員ができる限り自律的に幸福を得ていく時期だと思います。

79 ■無題

相変わらず橋下のキチガイが中野さんのことをツイッターで罵ってますね。
昨日からのツイートにいちいちコメントできないので思いつくままに気になったことを書くと
①「小林よしのりは税金で養ってもらってないからよい」とは何事か、公務員はタダで税金を受け取っているわけではない。魚屋が魚を売って消費者から金を受け取っているのと同じく、公務に携わっている労働の対価として税金から給料をもらっているのである。公務員に対して橋下がどう考えているのかが判るつぶやきだ。何が公務員改革だ。差別主義者め。
②「(自分や維新の会は)天下り団体を改革して少しでも税を取り戻そうとする立場」とつぶやいているが、そんなことで浮く税金なんて今の我が国や大阪府(市)の赤字の額から言ったら問題の解決になるようなものでは到底無く、えらっそうにするようなものではない。本当はそんなことより経済成長の道筋を示すことが総理大臣に野心を抱く者の役目であり、国民(住民)が求めていることである。
本当は必要だが難しいことからは逃げて、比較的簡単であるが受けのいい弱いものたたきをやっているのである。
労働組合や「天下り団体」を攻撃するなんていうことは世論の厳しさや組合等が大人しくなったことから考えてひと昔前に比べれば難しいことではなく大きな顔して自慢するようなことでもない。
③中野さんや小林さんのことを何もしていない口だけだとほざいたが、TPPへの参加が現在行き詰っているのは、中野さん達の言論活動や政治家への働きかけのお陰だと考えられるし、歴史認識問題で多くの国民が正しい認識を持つようになれたのも小林さんたちのお陰である。
それに比べて橋下は公務員の給料を削って給食代や私立高校の授業料無償化というバラマキをやっただけではないか。どちらが国家、国民のためになっていると思っているのか

橋下は自分のやっていることに自信があれば時が来れば自分の正しさが証明されると鷹揚に構えていればよいものを、深層心理の部分では自信が無いものだから鋭い批判を受けると正気を失ってしまうのだろう。

80 ■79>>

 一国民様>その橋下氏ですが、ある本に書かれていたところでは大阪府でさえ支持率は実質26%しかないそうです。本のタイトル度忘れしました。m(_ _)m
 これだけメディアが取り上げていながら意外といえば意外ですし、或いは大阪府民も橋下氏の本性を見抜いているともとれます。
 でもって、当人は憂さ晴らしの名人だからウケているだけという指摘も一部にはあります。
 また、議論を嫌い聞く耳を持たず、更に意にそぐわない者を罷免するのはともかく、自らが正義であり自分に反対する者は悪者という対立の構図を作り出すことにも長けているとも言われているようです。
 仮に自らの持論に自信があるなら堂々と議論して意見を戦わせればいいし、それが政治というものなのですが、当人はその意味では政治家ですらないとも言えます。
 或いは、当人が政治家という仕事を理解していない可能性もありますね。
 ましてや今必要なのは独裁と言っているようでは当人の底が知れます。

81 ■無題

 80の続きになりますが、いくつかの本でも橋下氏の発言は橋下語録として記録されており、覆水盆に返らずで、一度言ったことは二度と取り戻せない以上、これらが後になって当人の命取りになるかもしれません。
 また、意外にも橋下氏は言論活動を嫌う傾向があり(これまで当人の著書は4冊発行されている)、テレビなど即興性のあるメディアを積極的に活用する傾向が見受けられます。
 つまりはそのほうがウケがいいからなんですよね。それにメディアも迎合する形をとっているのですから始末に負えません。
 また、視覚に訴えるほうが自分の思い通りに動かしやすいというのもあるでしょう。同じ元知事でタレントというのも同じ東国原知事が著作活動にも積極的だったのとは対照的と言えます。
 そのうち彼の言動がつべやニコ動などで検証され、その結果多くの批判が上がるようになるのも時間の問題かもしれません。
 多分、橋下フィーバーは長続きしないというか、一過性に終わる可能性が高いと思います。

82 ■若者にも年功序列と終身雇用を!

TNさんって、いつものアノお方ですよね?

>「ぼくの考えたすごい政策」

この部分の皮肉に笑いました。政治には小学生的資質も必要!とか、言っちゃっている、TN先生のゼミ生だったら、「不可」が付けられるアノ方のことのように聞こえました。

ただ、今回のエントリーに関しては、TNさんよりも、三橋さんのご意見に賛成です。私も世代間論争を煽るのは決して得策ではないと思います。大事なのは、本当、経済成長という、”日本以外の国”では、当たり前のように行われていることも、ちゃんと日本もすべきだということです。

それから、年功序列・終身雇用制は、むしろ今の若者が望む2大要素です。
これは変えるべきことではなく、維持するためにも、経済成長を確実に行うことが重要ではないでしょうか。戦後の日本は、この2大長所によって、中間層の分厚い、強い経済大国を作り上げたように思えます。

私は人々が安定した生活・消費をし、その結果、日本を更に経済発展する上でも、この2大要素は欠かすことの出来ない存在だと確信しております。雇用や収入が不安定になればなるほど、日本人は貯蓄に走り、消費や将来投資をしなくなる民族性なのです。

今の若者は高齢者を叩くのではなく(叩いても若者に恩恵はありません。)、むしろ、俺達にも年功序列や終身雇用制の恩恵を受けさせろ!デフレ脱却と所得が上昇する正しい経済成長しろ!と、自分達にとってプラスの面を社会に訴えていくべきだと思いますね。
昨今の公務員叩きにも同じことが言えると思います。自分達も公務員並みの良い給料にしろ!(そのためにも経済成長を!)こっちが正しい訴えです。

83 ■福祉税 (^_^)

自民党も、年金受給者を無視出来ない訳ですよね
(^^;)

消費税を全て、年金を含む社会福祉の財源(其れも安定財源)と表明する事は、大多数の年金受給者に取っては死活問題かもしれません (^^;)

共産党や市民団体が、ぐだぐだ言ってますが
年金時給者の事を本当に考えているのは自民党かもしれませんね

此処まで来ても、消費税(福祉税)の事を外せない訳ですから…

84 ■無題

橋下市長の持ち技はバーゲニングであり、かつそれしかないと私は思っています。

バーゲニングは交渉に勝つことを至上とし、最低でも引き分けることを目指します。

しからば交渉テーマは何か?
橋元市長の場合、ずばり場当たりです。勝てると思うテーマなら何でも良いのだろうと思います。
彼は思想と言えるものを毛筋ほども持っておらず、彼本来のものは何もないので、ひたすら勝てるテーマにすがるのだと私は見ています。

次に交渉相手は誰か?
それこそ勝てると思った相手なら誰でもよいのであって、今回中野剛志先生と小林よしのりさんを相手に選んだのは勝てると彼が踏んだからでしょう。

そして吹っかけたのは「年齢」「礼儀」「ただ飯」であり、まさに彼のある意味面目躍如たるものであります。
まあ大人なら相手にしないのが普通でしょう。事態は痩せ犬の遠吠えに似ていますので。

問題は彼がバーゲニングで得たものを次のバーゲニングの材料にすることです。
即ち彼の言動はバーゲニングのためのバーゲニングであるので、それが問題なのだと私は思います。

支持しない。が対策の中で一番有効化と思います。

85 ■無題

>takeshiH13さん

>「~高齢者・団塊世代の人たちに対し、その恩恵を受けながらその功労者を批判するのはおかしい。」としたものです。

すいません、その恩恵とはなんでしょうか? インフラのことでしょうか?

上にもコメントしたように、「犠牲の累進性」がまかり通る社会では何も言えなくなりますが?

>当然、高齢者・団塊世代への批判を封ずるのでは無く、認識が不当でであり、加えて高齢者・団塊世代の成果に乗っての批判は筋が違う、との意です。

全く不当ではないです。このデフレ不況を20年間続けさせ、その上若者たちに対して不当なバッシングをしていたのは高齢者、団塊世代であります。

その上選挙権を行使し、現在の社会を作った責任もあります。

《ドキュメント 雨宮☆革命》

雨宮 処凛【著】
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4904795091.html

”この日、キリスト教関係者の前で話させて頂いたことが、今後どんな結果を生んでいくだろうか。それにしても、宗教界からこんな働きかけがあるなんて嬉しい限りだ。日本にはセーフティネットがあまりにも少ない。
そのセーフティネットを、今、いろいろな人が作ろうとしている。国や行政に文句を言い、制度を整えさせることも、もちろん大切だ。だけどそれには膨大な時間がかかる。そこまで持ちこたえられない人たちは本当に野垂れ死にしてしまう。そんなところから始まっている、小さいけれど確実に私たちを「生きさせる」ための試み。前回書いた「反貧困たすけあいネットワーク」はその代表だろう。

(続く)

86 ■無題

(続き)

教会で話した翌日には、山形に行った。井上ひさしさんが校長をつとめる「生活者大学校」に講演で呼ばれたのだ。そこでも若者の状況や「たすけあいネットワーク」の話をしたのだが、驚くべきことが起こった。

講演後の交流会で、自然発生的にカンパが集まってきたのだ。私に1万円を渡す女性を見て、実行委員の人がザルを持って立食パーティの会場をまわると、みるみるうちにザルはお札でいっぱいになっていく。

会場にいる人には、中高年が多かった。いわゆる「経済成長世代」で、私たちの世代からすると「勝ち逃げ」という言葉が象徴するように、忸怩たる思いを抱えてしまう世代でもある。世代間の対立なんて不毛だと思いながらも、どこかで彼らに対する妬みは常に感じていた。

だって、フリーターやネットカフェ難民を「だらしない」「やる気がない」と非難する人には、経済成長の時代に生きた人々が圧倒的に多いのだ。

そして具体的な被害をこうむった、という感覚もどこかにあった。それは、「自分より上の世代が選挙権を行使して今の社会を作ってきた」という事実だ。例えば今の若者の生活の不安定さと派遣法の成立は多いに関係がある。その派遣法が成立したのが85年。私は10歳だった。それがどんどん解禁されていき、ほぼ全面解禁となった今、正社員は非正規に置き換えられ、大量のワーキングプアを生み出している。

(続く)

87 ■無題

(続き)

私たちを不安定にした派遣法。やるせないのは、その決定に、私たちの世代は一切の意思表示ができなかったことだ。なぜなら当時、私たちはまだ子どもで、選挙権を持っていなかった。

当時の「大人」たちが私たちの未来を勝手に決めた、という思い。そして非正規化は、モロに若年層を直撃した。既に家庭も持っている正社員を非正規にするのはなかなか難しいけれど、社会に出たばかりで右も左もわからない若者を非正規にするのは簡単だ。

自分たちで決めたわけでも望んだわけでもないのに、という思い。世代間の対立の中には、そんな割り切れない思いがあったのだ。そうして私は被害者意識的なものをいつもどこかに抱えていた。”

29~30ページより引用

88 ■無題

自分も高齢者・団塊世代と連携を取れたら良いと思いますし、協力しますが、高齢者・団塊世代に対し明確な間違いに対しての無批判や、盲目的に信仰、従属はしません。

《ドキュメント 雨宮☆革命》

雨宮 処凛【著】
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4904795091.html

”自分たちで決めたわけでも望んだわけでもないのに、という思い。世代間の対立の中には、そんな割り切れない思いがあったのだ。そうして私は被害者意識的なものをいつもどこかに抱えていた。

それがどうだろう。この日、会場にいた人たちは若者の置かれた状況に心を痛め、反省の言葉まで私に言いに来て、ガンガンお札をザルに入れていく。実行委員の人が会場を2周しただけでザルは溢れそうになり、精算してみると、7万8000円以上になっていた。ただただ感動した。嬉しかった。
どこかにあった「経済成長世代への不信感」が、みるみる小さくなっていくのを感じた。なんか、金もらったからいきなり従順になったみたいけど・・・・・。

でも、心ある人は沢山いるのだ。貧困問題にかかわっていると、政治家なんかに腹立ってばかりだけど、たまにこういう純度の高い善意に触れられることもある。その瞬間、月並みだけど「やっててよかった」と心から思う。

(続く)

89 ■無題

(続き)

その翌日、私は「反貧困たすけあいネットワーク」にカンパを渡した。彼らも感動しながら受け取ってくれた。状況は最悪だけど、でも、私たちはそれ以上の善意に囲まれてもいる。

基本的に人間なんてどうしようもなく醜くて自分勝手で、人間なんかより猫の方がずっと信じられるし好きだけど、たまーに人間も「捨てたもんじゃない」と思う。そう思うと、「生きのびる」デモで叫んだデモコールがふと頭に浮かんだ。

「貧乏人はみんなで生きのびるぞ!」「みんなが生きられる社会を作るぞ!」「競争なんかしないぞ!」「人を蹴落とさないぞ!」「みんなで生きのびる道を見つけるぞ!」

みんなで生きのびる道は、もしかしたらこういうところから見つけられるのかもしれない。”

30~31ページより引用

90 ■無題


>雨宮処凛
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E5%AE%AE%E5%87%A6%E5%87%9B

>プレカリアート問題の論客 [編集]

>現在『論座』・『週刊金曜日』・『しんぶん赤旗』・『思想運動』といった革新系、左派・左翼系メディアへ寄稿し、左派系論者として活動をしている。社会民主党の機関紙である『社会新報』にもコラムを掲載中。

>近年は新自由主義の拡大の結果増加したプレカリアートの問題をテーマにした取材、執筆活動に力を入れており、フリーターらによるデモや集会にも参加している。そうした中から生まれた作品として、『生きさせろ!難民化する若者たち』がある。このような活動から、朝日新聞は雨宮を「プレカリアートのマリア」と呼んだ[7]。

>2007年7月18日放送の『筑紫哲也NEWS23』「私の多事争論」で「生きさせろ!」という題名のポエムを発表。肺癌で入院中だった筑紫哲也の代役を務めている。2007年12月21日号より、椎名誠の退任に伴い、『週刊金曜日』編集委員を務めている。2008年4月からは、『ビッグイシュー』日本版の支援組織「NPO法人ビッグイシュー基金」の相談役も務めている。

>麻生内閣打倒デモ [編集]

>2008年10月、雨宮は1着30万円のスーツを年間で10着も仕立てているなどの理由から麻生太郎総理大臣を非難し、反貧困ネットワークの湯浅誠らと麻生の私邸前で無許可の集団示威行動を計画する[8]が、参加者の3名が道路交通法違反で逮捕されて、計画は頓挫した(麻生邸見学ツアー逮捕事件)・・・・・・



こんな人の文章をコメ蘭に長々と貼り付けずに要約して自分の感想を書いてよ!

91 ■無題

常考様
>自分の思う理想に届かない現実を歯がゆく思う方はそれはもうたくさんいらっしゃることでしょう。しかし、その歯がゆさに耐えられず、極論に傾倒してしまうと只のお騒がせに陥ってしまいます。TPPなどもその傾向があるからおっかないですね。人と社会は成長しますが、成長には手順の改善が必要で手順を進める以上は、速度というものがあります。明日、突然理想の社会にワープすることはありえませんが戦後日本のように数十年でかなりの進展が得られる可能性はあるわけです。

仰られる通りと思います。以前にも言いましたが、目の前の現実を一つ一つ確実にクリアーしてこそ、理想に近づけるってもので、いきなりワープなんてありえませんね。それと物には順序があります。だからこそ、まずはミンスを政権の座から引きずりおろすことがまずは、第一。そこから日本の復興の第一歩から始まるとも言えますね。

>ちょりぞうさん
何回も言うが、あんたのじれったい気持ちもわからんではないんやで。ただ物事は大局的にみなくては。若い人ならこれっくらい血気のはやる気持ちもなくてはとも思う。これからも忌憚のないコメントを楽しみにしてます。
それとあんたを呼び捨てにしたのは親愛をこめての呼び捨てやから、気を悪くせんとってな。

>SCSA様
>こと警察や自衛隊の装備品ってなると、国産品は品質はイマイチなんですよ。
アメリカは満たして欲しい基準を示していくつものメーカーに試作させ、満足いくものを採用する方式で装備品を調達しますが、日本の場合はOBの影響が大きく、「ウチんトコロが今度こんなのつくったんだけど」という話から始まるんです。先輩からの紹介や口利きってぇのは簡単には断りづらいですよね?まずはこういった風習を断つことが大事です。そうすれば日本のメーカーのことですから、アルファインダストリーとかアヴィレックスとかルミノックスあたりに負けない装備品を作ってくれますよ。

なるほど。それと防衛費をGDP1%以内におさめるという基準も撤廃したいですね。

92 ■無題

>aokey様
>まず、アメリカからの兵器購入をTPP不参加の代償として持ちかける事、これが成功するかは不明ですが何も無いよりは

アメリカにTPPを断念させるためには余程大量に買わなければアメリカもウンと言わないのでは。又、防衛費を大分増やすためにもGDPの1%枠を撤廃することも必要になるでしょう。そうなれば、時間がかかります。それまでアメリカは待ってくれますかね。それもこれらの交渉をするためにも自民に政権が移ってなくてはいけません。

>一黙様
>なので当面(十年から二十年)は、ちょりぞうさんの方のような考え方で、米国からの兵器購入で最新兵器とコスト面でのお得を考え、そして少なくもと30年先には「武器輸出の緩和」も含めて生産コストの軽減を務めながら、国内開発にシフトしていくというのが現実的ではないでしょうか?

そうですね。いきなりは無理にしても。

>コレまでどおり日米間の普通のも二国間交渉で決めればいいだけの話ですし。農業から金融保険に到るまで無分別に開放するようなTPPに参加する必要は、防衛力の増強の為に米国からの兵器購入を積極的にするとは話は別ですし、その点ではm氏に軍配をあげたいですね!

御同意いただきありがとうございます
アメリカの軍事力と日本の軍事力が共々に高めれば、こんな世界最強の同盟コンビはないと思います。これでは中共は手を出せないでしょう。
ところがアメリカも軍事費を財政再建のために大幅に削ってるかと。日本はGDPがあまり増えないために2000億円も防衛予算が減ったとか。そういう意味でも日米共々経済の成長が解であり、、いかに中間層を富ますかが、大事なのかもしれません。それと今アメリカ企業が中共から撤退しているとか。日本もそろそろ撤退し東南アジア、インドにシフトすれば、中共弱体化させることができ、又東南アジア、インドの反中共を富ますことができ一石二鳥かもしれません。

93 ■無題

>wak**755さん

>こんな人の文章をコメ蘭に長々と貼り付けずに要約して自分の感想を書いてよ!

要約ですか分かりました。

高齢者・団塊世代は今まで若年者に対しての不当なバッシングをし、社会を若年者に圧倒的な不利な社会にして搾取する。

己のインフレ型の経済成長の経験からデフレ型の不況に苦しんでいる若者達に対し、間違った説教をして苦しめて、多くの若者達の言論を封殺、黙殺をする。

若者達が自分の苦境を語ろうなら甘えるな、自己責任、努力不足、ルサンチマンなどで言論弾圧をして一向に耳を傾けず、真剣に若者達の苦しみを理解しなかった。今もそう。

高齢者・団塊世代はそういう過去に行った若年者に対する行為や行動をした現実から目をそらさずに、反省し、責任を取るべく動いてください。

現代の若年者が苦しいと言ったらそれはデフレ型の苦痛です。大恐慌の苦しみでもあります。そこをちゃんと分かってください。

94 ■シント さん

今日のブログ記事の題目
『国民経済における「自殺への処方箋」』を阻止させる為にがんばりましょう!

95 ■コメント85番以下様へ

まず、当方の主張は以下です。
高齢者・団塊世代が現在の若年者の苦境の原因という認識が不当でであり、
加えて高齢者・団塊世代の成果に乗っての批判は筋が違う。

さて「恩恵」ですが、具体的にはインフラや医療保険、年金制度、生活保護等に
代表される社会保障、そして国力そのものです。
端的に言うとこのようにwebで議論できる事自体、世界的に俯瞰した場合
必ずしも当然では無いと言うことです。

>全く不当ではないです。このデフレ不況を20年間続けさせ、その上若者たちに
>対して不当なバッシングをしていたのは高齢者、団塊世代であります。

としますとそのソース示す必要があろうかと思いますがいかがでしょうか?

>その上選挙権を行使し、現在の社会を作った責任もあります。

当時も20歳以上の日本人は選挙権を持ち、行使しています。
その結果成立した法律は日本人全体の選択と見なされます。
それが民主主義のルールです。
また、問題がある場合当然是正の動きも為されるでしょう。これはシント様が
現在取り組まれているところでしょう。

なお、派遣制度に大きな問題があると考えておられるようですが、
派遣制度を仮に禁じた場合、再び契約社員、アルバイト・パート等の非正規が
増えるだけだと思いますがこの点はいかがでしょうか?
結局のところ景気拡大による雇用の創出が抜本的な解決策だと思います。
なお、派遣業の一部に見られる単なる手配師的な状況は要改善だと思います。

96 ■前橋の頑張れ日本!講演会

豪華ですね。講演者の人数は絞られ、非常に充実したものとなりそうです。先生のお写真、実は私はこの感じが一番好きです。最新イメージである長髪とお髭は・・・ご意志は勿論尊重致しますが、もし友達に紹介するなら、自分が好きな先生の写真を見せてしまう・・・女なんてそんなものです。

日本人間の分断は避けなければなりません。「成長」目指して、国土を強靭化させながら、できうる限り精神的に一体化したいものです。先生とか、中野先生とか、本来だったら橋下大阪市長が分断を防ぐリーダーであってほしいし、同じ世代の私も、微力ながら祖国のために奉仕したいです。

97 ■無題

>wak**755さん

ありがとうございます。『国民経済における「自殺への処方箋」』を阻止させる為に頑張ります。


>takeshiH13さん

>全く不当ではないです。このデフレ不況を20>年間続けさせ、その上若者たちに
>対して不当なバッシングをしていたのは高齢者、団塊世代であります。

>としますとそのソース示す必要があろうかと思いますがいかがでしょうか?

上記の雨宮処凛さんの本からちゃんと引用していますが?

”会場にいる人には、中高年が多かった。いわゆる「経済成長世代」で、私たちの世代からすると「勝ち逃げ」という言葉が象徴するように、忸怩たる思いを抱えてしまう世代でもある。世代間の対立なんて不毛だと思いながらも、どこかで彼らに対する妬みは常に感じていた。

だって、フリーターやネットカフェ難民を「だらしない」「やる気がない」と非難する人には、経済成長の時代に生きた人々が圧倒的に多いのだ。”

もう一度言いますが、今まで高齢者・団塊世代が若年者に対して不利な社会を作り、若年者に対しての不当なバッシングをしており、それにより若年者には言論を封殺、黙殺してきたことは”事実”です。「俗流若者論」は今も継続中です。

98 ■無題

>takeshiH13さん

>さて「恩恵」ですが、具体的にはインフラや医療保険、年金制度、生活保護等に代表される社会保障、そして国力そのものです。
端的に言うとこのようにwebで議論できる事自体、世界的に俯瞰した場合必ずしも当然では無いと言うことです。

もう一度言いますが、”webで議論できる事自体、世界的に俯瞰した場合必ずしも当然では無い”と言う、その「アフリカで苦しんでいる人たちに比べれば日本の若者の苦しみはたいしたことはない」などという考えが”犠牲の累進性”と言います。

際限なく、自分の苦しみを言える資格が人々からなくなっていきます。

ちなみに生活保護を受けているのは2007年で高齢者世帯が45%で、障害者・傷病世帯が36%です。

高齢者・団塊世代の苦しみも分かります。ですが不当に若年者をバッシングをして、軽視したことの責任はちゃんと取ってください。

99 ■無題

>takeshiH13さん

>まず、当方の主張は以下です。
高齢者・団塊世代が現在の若年者の苦境の原因という認識が不当でであり、
加えて高齢者・団塊世代の成果に乗っての批判は筋が違う。

>さて「恩恵」ですが、具体的にはインフラや医療保険、年金制度、生活保護等に
代表される社会保障、そして国力そのものです。
端的に言うとこのようにwebで議論できる事自体、世界的に俯瞰した場合
必ずしも当然では無いと言うことです。

では若年者が高齢者・団塊世代を批判するときは日本の国から出て行き、日本国籍を捨ててからしか言えないのでしょうか?

100 ■コメント97番以下様

「犠牲の累進性」ですが、当然、開発途上国の水準を引き合いに出して
日本の労働者に我慢を強いる積もりなどありません。
日本における就労条件については日本国内での比較において評価される
べきであり、それが出来ないときに極力日本と条件の近い国と比較するもの
でしょう。
しかし、違法なものは論外として適法である場合は、条件を同一として比較し、
結果、「当該就労条件は不当では無い」という展開まで否定できるものでも無いでしょう。

ソースの件ですが雨宮氏の著書を引用してソースというのは無理でしょう。
ソースと言うのは統計として有効な調査を実施して、それをとりまとめたもので
検証可能なものでないと厳しいと思います。現状では「雨宮氏の主張」に過ぎません。

>では若年者が高齢者・団塊世代を批判するときは日本の国から出て行き、
>日本国籍を捨ててからしか言えないのでしょうか?

確たる根拠もなく高齢者・団塊世代を批判し、一方でその高齢者・団塊世代が
築いた日本の現状のインフラや社会保障を享受するなら少なくともインフラや
社会保障を辞退してから主張せよとの意見は出るのは有り得ると思います。

・・・シント様、根拠があるならともかく、雨宮氏の著書だけでは苦しすぎます。
ソースだけ示しますが、恐らくは根拠が無い状態での現状の主張では
当該ソースのような反応しか帰って来ないと思います。
http://obiekt.seesaa.net/article/119685085.html

申し訳ありませんが現状ではシント様の主張には同意出来ません。

101 ■無題

>takeshiH13さん

>ソースの件ですが雨宮氏の著書を引用してソースというのは無理でしょう。
ソースと言うのは統計として有効な調査を実施して、それをとりまとめたもので
検証可能なものでないと厳しいと思います。現状では「雨宮氏の主張」に過ぎません。

そうですか、分かりました。

>確たる根拠もなく高齢者・団塊世代を批判し、一方でその高齢者・団塊世代が
築いた日本の現状のインフラや社会保障を享受するなら少なくともインフラや
社会保障を辞退してから主張せよとの意見は出るのは有り得ると思います。

・・・・・・なぜにそこまでに高齢者・団塊世代を批判や反論をしてはいけないのですか?

ではロスジェネ世代が生んだ子どもたちは、ロスジェネ世代を批判したり反論したりするのは許さないのですか・・・?

デフレ不況をもしも脱したロスジェネ世代は、生んだ子どもたちが自分達の不手際で苦しんだとして、その子どもたちはロスジェネ世代を批判したり、反論したりするのは許されないのですか・・・?

ここらで終わりにします・・・残念ですが、高齢者・団塊世代が若者に対し不当にバッシングしてきたと自分は思っていますし、若年者に不利な社会を、国を作ってきたと自分は主張します。

決して高齢者・団塊世代には若年者に対しての責任がない、またその責任から逃れられないと主張しておきます。

102 ■コメント101様

そうじゃないんです。高齢者・団塊世代を批判してはいけないなどとは
誰も思っていないでしょう。
シント様が主張する高齢者・団塊世代が現在の失業率やブラック企業の存在理由
とし、しかしながら第三者が検証可能な根拠を出せていないことが問題なのです。
シント様の普段の議論の姿勢を知る者として、恐らくここにいる方々は皆一定以上の
評価をされていると考えています。しかしながら本件では遺憾ながら
根拠が弱すぎる。これで押してもシント様の評価が落ちるだけだと思いますが?
それは余りに残念です。是非冷静に考えていただきたい。
最後に原因がどうであれ、社会的弱者の支援を反対する者はごく一部でしょう。
失敗の分析は必要ですが、意義の低い責任追及よりは対策の検討の方が
前向きだと思いますがどうでしょう?
本件で意見の一致を見る必要はありませんが、ご一考いただければ幸いです。

103 ■小泉改革に騙された責任はある

私も小泉改革に騙された1人で責任はあります。

しかし、だから団塊の世代の責任だと言うのは少し可笑しいですね。
その当時は団塊の世代以下の人も(私も含め)小泉改革に一票を投じたからです。

今になって考えると冷えたピザの方が正しかったんですけど、この人なら今の生活の苦しみを解消してくれるのではないかと言う期待感で投票したんですよ。

この期待感で投票して失敗したのは政権交代選挙と同じ構図ですね。

以上、自戒を込めて当時の反省の弁でした。

コメント投稿

コメントは管理者により確認されています。
掲載されない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

一緒にプレゼントも贈ろう!

トラックバック

この記事のトラックバック Ping-URL :

http://trb.ameba.jp/servlet/TBInterface/takaakimitsuhashi/11236197853/063a7d0a