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祭名称 |
和名ヶ谷の獅子舞 (一人立三匹獅子舞、千葉県松戸市) |
神社名称 |
日枝神社 |
祭 神 |
大山咋神(おおやまくいのかみ) |
獅子舞
由緒・内容など |
千葉県松戸市には、現在、和名ヶ谷(日枝神社)・本橋(胡録神社)・上本郷(明治神社、風早神社)の3地区に4獅子舞が残っている。しかし、その由緒などはどれもはっきりしない。説として、「元神職であった中山家文書に、明治7年(1770)9月吉日 三匹獅子を奉納という記述がある」「和名ヶ谷の獅子舞が古く、上本郷の獅子舞は、和名ヶ谷から上本郷に養子に来た人が広めた」とかがあるが、松戸市教育委員会によれば「和名ヶ谷の獅子舞が松戸で最古といわれている。しかし、いつから始まったかなどの詳細は不明であるが、天明年間(1781〜)に起こった地震や飢饉で、代官であった倉橋伝助が神輿と獅子舞を奉納したと伝える。また、かって、獅子舞の巻物があったが、上本郷や市川の国府台などに伝えに行っている間に紛失したという」とある。
獅子舞は、4人の笛が神社の階の下に並び、花籠はその左右に置く。舞手は、親獅子・女獅子・中獅子・猿。ストーリーは不明で、伝承されているものをそのまま演じているというが、五穀豊穣の祝いと疫病払いの祈願である。
演目は、振り込み・兄獅子のみこ舞など10座以上あり、最初は獅子頭の下に垂らした布を獅子頭を被せ舞い、続いて1匹ずつ獅子頭を出して舞う。その後は3匹とも獅子頭を出して舞う。
舞いは、20.00前から始まり約2時間続く。
(松戸市指定無形文化財) |
開催場所
日時など |
開催場所:千葉県松戸市松戸市和名ケ谷822 日枝神社 |
日 時:9月20〜22日 |
アクセス
GJR常磐線松戸駅−(新京成バス・JR松戸駅東口2番乗り場・如来堂経由紙敷車庫行き)−和名ヶ谷中台下車−徒歩約10分。
G帰りは、終バスが早いため、約1km歩き「松戸市消防局(下記の帰りのバス乗り場地図参照)」から別ルートの松戸駅東駅行きを利用する。 |
神社地図 |
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 |
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帰りのバス乗り場地図 |
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問い合わせ先 |
松戸市教育委員会 生涯学習本部 社会教育課:電話:047−366−7462 |
参考資料 |
松戸市教育委員会「千葉県松戸市の三匹獅子舞」など |
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神社は、松戸駅からバスで約15分の住宅街の中にある。境内は、入り口から鳥居までの参道が約300mもあり、鳥居から社殿までまた約100mもある広い境内である。
社殿の前の舞台の左右には、敬老席と銘打った椅子席が多数用意された。しかし、座る人は少なく、「年寄り扱いされるのを嫌ったのでは?」との声もあった。
境内には神輿庫もあり、担ぐことのない埃を被った古い神輿と2人立ちらしい獅子舞の頭が置かれている。(右絵) |
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 |
 |
獅子の舞手の準備は、しっかりした造りの社務所で行われ、戸を開け放ってあるため、玄関口から見ることができる。舞手は衣装を着けたあと、頭に晒しを数えなかったが、30〜40回ほども巻いて貰う。演技中に獅子頭がずれないように、また、頭のプロテクトでもある。 |
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 |
 |
獅子舞のスタートは、社殿から約100m離れた鳥居から「御祭禮」と書かれた高張り提灯を先頭に、花籠・神職・役員・笛・獅子が続き、最後に弓張り提灯を持った10名ほどが列になって歩く。行道のなごりであろう。 |
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 |
 |
上絵:社殿の前は、照明で照らされ、舞台には土が撒かれ、舞手は白足袋で舞う。社殿の階の下に4人の笛が並び、その左右に花籠を置く(右端の赤いもの)。花籠は舞台へは出ない。 |
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右上絵・右中絵・下絵:最初、3匹とも獅子頭に布を垂らして舞い、演目に従い、1匹ずつ獅子頭から布を外し下へ垂らす。最後に3匹とも布を垂らして舞う。
舞いは、飛び上がるなどもあるかなりハードで、中に体重100kg以上あると思われる舞手がおり、演目の合間に荒い息づかいを整えていた。
猿の動きは少ない。 |
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 |
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