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自民 憲法改正案を発表
4月27日 16時43分

自民 憲法改正案を発表
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自民党は、戦争放棄を定めた第9条の規定は残したうえで、「国防軍を保持する」という条文や、大規模な災害が起きた場合、政府が迅速に対応するための条文などを盛り込んだ憲法の改正案をまとめました。

自民党は、27日に憲法改正推進本部を開き、新たな憲法の改正案をまとめました。
それによりますと、まず、前文では、「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」などとしています。
天皇については、第1条で「日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴」として天皇が元首であることを明記しています。また、国旗を「日章旗」、国歌を「君が代」と明記し、国民は「尊重しなければならない」としています。
そして、第9条については、戦争放棄を定めた今の規定は残したうえで、新たに「自衛権の発動を妨げるものではない」として、「総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」という条文を設けています。
また、大規模災害などが起きた場合、総理大臣が「緊急事態の宣言」を発し、内閣は法律と同じ効力を持つ政令を制定できるとした条文を新たに設けるほか、憲法改正案を国会が発議する条件を、現在の「3分の2以上」の賛成から「過半数」に緩和しています。
谷垣総裁は記者会見し、「この改正案が成立すれば、戦後初めての憲法改正になる。自主憲法の制定に向けて、自民党が先頭に立って日本の進むべき針路を明確に示していきたい」と述べました。

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