貨物列車脱線の跡 原因を調査
道南の木古内町のJR江差線の釜谷駅で、およそ1.8キロにわたり、貨物列車が脱線した跡が見つかりました。 国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官が、現地で事故原因の調査にあたっています。 26日午前6時前、木古内町のJR江差線釜谷駅の構内で、ポイントが切り替わらなくなるトラブルが発生し、JR北海道が調べたところ、列車が脱線した跡が見つかりました。 JRなどによりますと、脱線の跡は釜谷駅の手前、1キロ余りにあるカーブから駅の構内まで1.8キロ続いており、駅の構内で再びレールに戻ったとみられるということです。 この貨物列車は、およそ28キロ離れた函館市の五稜郭駅まで、そのまま走り続けましたが、19両編成の貨車の後ろから3両目の車軸付近から火花が出て、ブレーキの部品が無くなっていたということです。 釜谷駅では午後4時過ぎから国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官2人が調査を始め、脱線が始まったとみられる地点で、レールに残された痕跡などを慎重に調べていました。 鉄道事故調査官は、26日に続き、27日も事故原因の調査を行うことにしています。 また、この影響で、北斗市の上磯駅と木古内駅の間で運転見合わせとなっているほか、北海道教育委員会によりますと、北斗市の上磯高校が26日、休校となりました。
(4月26日 18時36分)
 
歌志内の避難勧告 一部解除
24日、歌志内市で起きた土砂崩れで、住宅のある地域の一部の地盤には動きが見られず、新たな土砂崩れのおそれがないとして、市は112人に出している避難勧告のうち、6世帯12人については解除しました。 24日午前9時過ぎ、歌志内市文珠の工業団地付近の山で、雪どけ水で緩んだとみられる土砂が崩れてペンケ歌志内川をせき止め、一時、水があふれて付近の道路が水につかりました。 現場に近い9世帯15人と障害者福祉施設の97人のあわせて112人に避難勧告が出て、1世帯2人が自主避難をしています。 市では避難をしている住宅の付近で地盤の状況を調べていましたが、一部については動きが見られず、新たな土砂崩れのおそれがないとして、午後6時、6世帯12人については避難勧告を解除しました。残る100人については、26日夜も避難先で過ごすことになり、歌志内市は復旧状況などを見ながら、避難勧告の解除について検討することにしています。
(4月26日 18時36分)
 
苫前町で国道脇の斜面崩れる
26日朝早く、道北の苫前町で、国道脇の斜面が崩れ、道路が300メートルにわたって土砂に押し流されているのが見つかりました。現場は今も通行止めになっていて、開発建設部では、雪どけ水が原因で、地滑りや土砂崩れが起きた可能性もあるとみて、詳しく調べています。 26日午前6時半すぎ、苫前町霧立の国道239号線で、道路が土砂に覆われていると現場を走っていたトラックの運転手から警察に通報がありました。 警察が調べたところ、国道脇の斜面が崩れていて、大量の土砂によって、道路がおよそ300メートルにわたって斜面の反対側に押し流されているのが見つかりました。留萌開発建設部では、現場の状況から雪どけ水が原因で、地滑りや土砂崩れが起きた可能性もあるとみていて、現在、地質学などの専門家が現場に入り、詳しく調べています。 国道239号線は、幌加内町添牛内から苫前町霧立までのおよそ32キロの区間が今も通行止めになっていて、開発建設部では「復旧の見通しはたっていない」と話しています。
(4月26日 18時36分)
 
サロマ湖 土砂除去工事の影響
去年、暮れの低気圧で海が荒れ、押し寄せた土砂で水路が塞がったオホーツク海に面するサロマ湖で、土砂を取り除く工事が始まりましたが、多くの工事車両が湖畔の原生花園を通るため、環境への影響が懸念されています。 サロマ湖では去年12月の低気圧で大量の土砂が海と湖をつなぐ水路に堆積し、特産のホタテの養殖などへの影響が懸念されています。道による土砂の除去工事は今週から始まりました。 この工事では、多くの工事車両が湖畔の「ワッカ原生花園」の散策路を通りますが、300種類以上の花が咲き、北海道遺産にも指定されている「ワッカ原生花園」では、外来種や外から入りこんだ雑草による植生の乱れが問題になっています。 地元では有害な草の抜き取りが行われ、去年は3トン近くを駆除しました。 こうした状況を受け、道は、湖畔を走る車両が外来植物の種をタイヤなどに付着させて運び込まないように大型のプールを設置し、すべての車両にタイヤの洗浄を義務づけました。 オホーツク総合振興局の山廣孝之治水課長は「1日も早く、植物の環境にも配慮しながら工事を進めたい」と話しています。 6月まで続く工事は、地域の自然に配慮しながら慎重に進められることになります。
(4月26日 18時36分)
 
マリモ内部の状態 本格調査へ
国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」が、夏に割れて壊れるなどの被害が相次いだことを受けて、釧路市はこの夏から、マリモの内部の状態を調べる初めての本格的な調査を行うことを決めました。釧路市阿寒町の阿寒湖では、おととし以降、夏に、ふだんは湖の底に生息しているマリモが水面に浮き上がったり、割れて壊れたりする被害が相次ぎました。 しかし、詳しい原因はわかっていないため、釧路市は、この夏から、寒冷地の生態系の研究を行っている東京の国立極地研究所などと合同で、本格的な調査を始めることになりました。 調査では、湖の水温が上がる7月下旬をめどに、マリモを解剖して、詳しい成分や、中に生息する微生物を分析したり、マリモ内部に含まれる酸素の濃度を測ったりして、マリモの内部がどのように変化しているか調べることにしています。釧路市は、調査によって、まだよくわかっていないマリモの生態の解明も進めたいとしています。 釧路市マリモ研究室の若菜勇学芸主幹は、「マリモにこれ以上の被害を出さないためにも、とても重要な調査になる。原因をしっかり把握してから、マリモの生育に悪い影響を及ぼさない環境を保つ対策を考えたい」と話しています。
(4月26日 18時36分)
 
不明の男性 山中で発見も死亡
「登山に行く」というメモを残したまま、26日から行方が分からなくなっていた札幌市の75歳の男性が、26日午後、札幌市西区の山の中で倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されました。死亡したのは、札幌市南区の菅邦憲さん(75)です。 警察によりますと、菅さんは25日午前7時ごろ、「登山に行く」というメモを自宅に残したまま外出し、夜になっても帰宅しなかったため、妻が警察に届け出ました。26日午前4時から、消防と警察あわせて100人余りがメモに書かれていた札幌市西区の百松沢山に入って捜索していました。 その結果、午後1時過ぎ、山の中腹の登山道からはずれた沢の近くで、菅さんが、あおむけの状態で倒れているのが見つかり、ヘリコプターで病院に運ばれましたが、まもなく、死亡が確認されました。警察によりますと、菅さんはジャンバーにズボンを履き、菓子や水を入れたリュックサックを持っていたということで、警察は詳しい状況を調べています。
(4月26日 18時36分)
 
初の夏日 西興部村25度6分
26日はオホーツク海側を中心に気温が上がり、西興部村で25度6分と、ことし道内で初めての夏日となりました。 26日の道内は、南から暖かい空気が入り込んだ影響でフェーン現象が起こり、オホーツク海側を中心に気温が上がりました。 日中の最高気温は西興部村で25度6分と、道内でことし初めての夏日となったほか、紋別市で24度6分、旭川市でも21度6分まで上がりました。 西興部村では半袖で歩く人の姿が目立ち、保育園に子どもを迎えに来た男性は「日中はすごく暑かったです。もっと暖かくなれば子どもと泳ぎに行きたいです」と話していました。 道内で最初の夏日が観測されたのは去年に比べ、1か月早くなっています。 気象台によりますと、道内には、日本海にある気圧の谷が近づいていて、27日朝にかけて全道的に雨が降る見込みですが、日中は次第に回復するということです。
(4月26日 18時36分)