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小学校鼓笛パレード復活 福島市教委が2年ぶり

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一昨年の鼓笛パレード。2年ぶりに小学生のパレードが街に戻ってくる
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福島市教委は20日までに、東京電力福島第1原発事故の影響で昨年中止した市小学校鼓笛パレードについて、今年は5月16日に実施することを決めた。児童への放射線の健康影響に配慮し、パレード区間の短縮や放射線量測定の徹底など放射線対策を万全に実施する方針。
鼓笛パレードの実施は、故郷「ふくしま」への誇りと自信の醸成、多くの観衆を前に練習成果を発表し、達成感や充実感を味わうことによる精神的な成長を促すため決定した。同市教委が佐藤俊一郎教育長名の文書を19日付で保護者に通知した。恒例のパレードで今回が35回目。市内の公立小学校51校から3795人が参加する。
パレード区間は、県庁通りの新浜町の交差点を出発し、本法寺交差点を右折、新町万世町通りを国道13号までたどるコースを予定する。区間延長は例年の約900メートルから約300メートル短縮し、約600メートルとする。
区間内の放射線量については今月5日に区間内9カ所で測定し安全性を確認したほか、開催2日前となる5月14日にも測定する。さらに当日は、参加全児童をバスで待機場所から送迎するほか、マスクを配布するなどの対策も講じる。
市教委は「放射線に対する保護者の不安も理解できるが、鼓笛パレードの実施による子どもたちの成長がより重要と考えた」と話している。
(2012年4月21日 福島民友トピックス)
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