2009年12月28日
日経パソコン
パソコンやパソコン周辺機器で採用されている映像伝送用のインタフェースとしては、アナログRGBとDVIが長く一般的でした。ところがここ1〜2年ほど、HDMI端子を搭載したパソコンやグラフィックスボード、液晶ディスプレイなどが徐々に製品化されるようになりました。最近では、AV機能を強化した高価格帯のパソコン、ゲームやBlu-ray Discなどの視聴に向くグラフィックスボード、20型を超える大型液晶ディスプレイなどに搭載される例が増えています。もともとHDMIは、テレビやDVDレコーダーなどのAV機器向けに作られたインタフェースですが、それがパソコン分野にも広がっているわけです。
HDMIの最初のバージョンが策定されたのは2002年のこと。それ以前から使われていたDVIを参考にしつつ、DVIの弱点を改善しています。一目ですぐに分かるのが、端子のサイズの違いです。DVIはアナログ/デジタル兼用となっていたこともあり、端子サイズが大きくなっていました。しかしこのサイズでは、電子機器にDVI端子を用意しようとすると実装面積が大きくなってしまいます。パソコン以外のAV機器でスペースを取らずにデジタル映像端子を用意できるよう、HDMIは端子サイズを小型化しています。また、DVIは音声伝送機能を備えていませんが、HDMIは1本で映像と音声の両方を同時に伝送可能にし、接続時の手間を軽減しています。
もう一つ重要なのが、著作権保護技術「HDCP」の普及度です。DVI搭載機が広がり始めた当初は、パソコンでDVD/Blu-ray Discや地上デジタル放送を視聴するなどのAV機能はあまり一般的ではなく、HDCP機能を備えずに作られた製品が多くありました。一方のHDMIは、当初からAV機器を主用途に据えており、HDCPの実装が不可欠でした。結果として、HDMIはほぼ全製品でHDCP機能を実装しています。
実はHDMIは、DVIとの互換性を確保するように規格が作られています。このため、市販のHDMI-DVI変換ケーブルを使えば簡単に接続できます。ただし、上述のようにDVI側の機器がHDCPに非対応だと、接続はできていてもDVD/Blu-rayや地デジの映像を伝送、表示できない場合がありますので、注意が必要です。また上述の通り、DVIは音声伝送ができませんので、別途音声ケーブルを用意する必要があります。
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