NHK宮崎県のニュース　宮崎放送局

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災害弱者向け防災マニュアル

東日本大震災を受けて宮崎県が作っていた障害者や高齢者などの災害弱者を守るためのマニュアルが完成し、市町村などへの配付を始めました。
このマニュアルは、去年の東日本大震災で災害弱者とされる障害者の死亡率が高かったことを教訓に、宮崎県が初めて作ったものです。マニュアルは３０ページあり、障害者や高齢者、難病患者、それに周りの人が行う、日頃の備えと災害時の対応が具体的に記されています。
例えば、▼人工透析を受けている人は、「透析条件をカードに記入し非常用持出袋に入れておく」とか、▼電動車いすの人は「バッテリーは必ず充電し、室温で保管する」などの助言が盛り込まれています。
また、周りの人に対しては、例えば聴覚障害のある人には、「相手の視野に入るか、軽く触れて合図をする」など、支援の具体例が示されています。
県ではマニュアルと同じ内容の点字の冊子や手話ＤＶＤなども作成していて、これらを市町村や障害者団体などを通して配布しているほか、県のホームページにも掲載しています。
県障害福祉課は「マニュアルを生かしてまずは自分の身を自分で守ってもらい、さらに、周囲の人も支援の仕方を学んで災害時に役立ててほしい」と話しています。

04月30日　09時49分

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