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伸晃氏 保守再編を画策か

 自民党の石原伸晃幹事長が、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」との連携を探っている。「大阪都」構想実現のための法案提出など政策面で後押しするほか、次期衆院選後の協力についても積極的に発言。父親の石原慎太郎東京都知事を党首とする新党構想「石原新党」も含めた将来的な保守勢力の再編を画策しているようだ。

 ただ、自民党内には維新の会との連携に否定的な意見も根強い。脱原発など政策でも自民党とは立場の違う部分も多く、具体的な道筋は描けていない。

 「自民党にとっても民主党にとっても、近畿での第3極の台頭は脅威だ」。伸晃氏は24日の記者会見で、次期衆院選での維新の会の集票力を率直に認めた。

 橋下氏とは日ごろから携帯電話で連絡を取り合い、伸晃氏も「親しい友人」と言ってはばからない。「橋下は利口な男だ」。父親の慎太郎氏も橋下氏の手腕を評価しており、3人が協力関係を築ける下地は整っている。

 9日には大阪市に出向き、息子2人が維新の会のメンバーで大阪府議になっている西野陽副幹事長のパーティーに出席。「自民党、公明党、維新の会など保守勢力の結集が近い将来起こる」と明言した。

 一方、石原新党結成には懐疑的な見方を示しながらも「妨害は一切しない」と容認する構えだ。

 伸晃氏周辺は「石原新党が民主党をはじめとする各党の保守系議員を糾合し、将来的に自民党に合流すれば大きな勢力になる。石原新党は自民党総裁、首相の座をうかがう伸晃氏の武器になる」と皮算用する。(共同)

 [2012年4月29日17時46分]







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