mindan_side
民団新聞最新記事 民団新聞バックナンバー
民団新聞購読手続き
●お知らせ
●民団本部・支部ニュース
●在日生活相談 Q&A
●民族教育とオリニ事業
●地方参政権
●K-スポーツ
●ウリ民俗
●在日就職情報
●韓国観光ニュース
●韓国東西南北
●コラム・布帳馬車
●エッセイ・コーヒーブレイク
●すばらしき同胞&この人この顔
●とっておき韓日通訳秘話
●民団と在日同胞の統計
●便利住所録
●民団地方・支部と
   傘下団体のホームページ
本国事務所(韓国)

 

 
掲示物数 : 382/383
<布帳馬車>時間差でつかんだ「幸運の1票」
2012-04-25

 在日韓国人にとって歴史的な1票行使となった第19代韓国国会議員選挙。それぞれに感慨深いものがあったにちがいない。

 投票した同胞の中で珍しいケースがあった。日本国籍を取得したうえで投票することができたのだ。そのAさんは、公務員を希望する子どもの就職関係で悩んだ末、日本国籍取得の手続きを進めていたさなかの昨年11月に、国会議員選挙の登録を行った。

 その1週間後に日本国籍取得の許可が出た。総領事館に問い合わせたところ、「韓国籍のパスポートがまだ有効なので、投票は大丈夫」とのお墨付きをもらった。

 今回の1票は、後にも先にも、たった1度だけの貴重な体験となった。インターネットなどで韓国の政党について調べたものの、よくわからず、政党の選択にとまどった。それでも、「生まれて初めての投票には感激した」という。

 それよりもAさんは、同胞の投票数が伸びなかったことに不満を示した。「選挙管理委員会はもっと投票しやすい環境にし、手続きを簡素化すべきだ」と。

 日本国籍は取得したものの、「民族意識は人一倍強い」と語る。これまで県本部の役員を務めたこともあり、現在も傘下団体などの要職にある。

 そのAさんが楽しみにしているものがある。民団規約が改正され、日本国籍でも支部の長に就くことが可能になったからだ。かねてから支部団長をやってみたいと考えていただけに、その道が開けたことに喜びを隠しきれない。

 「在日同胞のためになにかやりたい」。その思いは、今なお強い。だからこそ、韓国の国政選挙にも参加したのだ。(Q)

(2012.4.25 民団新聞)
 

民団に対する問い合わせはこちらへ :: Copyright by Mindan. All Rights Reserved. ::