米菓大手の亀田製菓は韓国の大手食品メーカー、農心と商品の共同開発や生産技術の提供に乗り出す。今秋にも韓国で共同開発した商品を投入する。米国やアジアにある互いの販路を活用した営業展開も進める方針。世界でビジネス展開を進める農心と関係を強化し、現在数%の海外売上高比率を2018年度に30%に高める戦略だ。
米菓や即席麺「辛ラーメン」を手掛ける農心とこのほど業務提携した。亀田製菓は韓国にある農心の工場で米菓の生産技術やレシピを提供する。農心ブランドで商品を発売することで、韓国の米菓市場を開拓する狙い。
海外市場で互いの販路を活用した営業活動の展開も進める。米国やアジアのスーパーなどに広がる農心の販路を活用し、自社商品を拡販する。
このほか、原材料の共同調達も検討している。原油価格の高騰に伴い、米菓の包装材となるフィルムの価格も上昇傾向にある。共同で仕入れることでコストを削減することを狙っている。
食の多様化やデフレの影響で米菓の国内市場は伸び悩みの傾向にある。全日本菓子協会によると、11年の生産額は2516億円と前年比1.8%増だが、東日本大震災直後に保存食として米菓の購入が増えたことが増加要因であり、12年は反動減も懸念される。このため同社は海外展開を進め、収益力を強化する戦略を掲げている。
米国では子会社のカメダUSAを拠点として、西海岸地区を中心に柿の種を展開している。これまでは一部の健康志向の強い高級スーパーで商品展開してきたが、今秋から大手スーパーにも販路を広げる。「販売量が増えれば、米国での生産拠点新設も視野に入れている」(佐藤勇常務執行役員)とする。
国内では農心との共同開発で「辛ラーメン」の味付けを取り入れた新商品を製造し、7月にもスーパーやコンビニエンスストアで発売する。収益力を高め、2011年度に820億円の見込みの連結売上高を18年度に1500億円以上に引き上げるのが目標だ。
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