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Array回「毎日が波乱万丈!ゾウアザラシの集団生活」

【総合・地上デジタル】

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大西洋に突き出た南米アルゼンチンのバルデス半島。世界有数のミナミゾウアザラシの繁殖地です。

8月、まず砂浜に上陸を始めるのは、体長5メートル、体重3トンにもなるオスたち。巨体を激突させ、縄張り争いを繰り広げます。勝ち残った一部のオスだけが、砂浜に広い縄張りを持つことができるのです。

そして一か月後、上陸してきたメスたちはオスの縄張りに取り込まれます。「ハレム」と呼ばれる集団です。縄張りが広ければ、それだけメスの数も多くなります。オス1頭にメス100頭以上というハレムもできあがります。
上陸後まもなく、メスたちは出産。前の年に身ごもった子どもです。この子どもを育て上げるまで、メスは次の繁殖に入りません。オスはハレムを守りながらひたすら待つしかないのです。
ちょっかいを出してくるのは、闘いに敗れて自分の縄張りを持てなかった「あぶれオス」。ハレムの周りに陣取り、メスを横取りしようと虎視眈々とねらいます。
ハレムを持ったオスは、大きなうなり声をあげて威嚇。それでも逃げない相手には、実力行使で追い払います。右に左に突進するうち、誤って子どもを踏みつけてしまうこともあります。
子どもにとってはこれも災難ですが、もっと恐ろしいのはあぶれオスに追われ、母と離ればなれになってしまうことです。巨大なハレムでひとたび迷子になれば、生き残ることは難しいのです。

そして出産からわずか3週間後、メスは子どもを残して海へと帰ります。
すると子どもたちだけで集まり、泳ぎを練習。やがて海へと旅立っていきます。オスの上陸から子どもの旅立ちまで、激動の3か月間に密着しました。

放送予定

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