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スーパーダッシュ小説新人賞

「第10回スーパーダッシュ小説新人賞」結果発表
『第10回スーパーダッシュ小説新人賞』受賞作
●大賞  「くずばこに箒星」
石原 宙(いしはら・そら)
1981年1月16日生まれ。愛知県出身。愛知県在住。
〈受賞コメント〉
 このたびは拙作に大賞という栄誉を与えていただき、こころから感謝いたします。
 かわいいわが子の頭をみんなにたくさんなでてもらったような、こころ温まる気持ちです。
 選考に関わってくださったみなさま。日頃わたしを支えてくれる家族、仲間。
 額がすりへるほど感謝しています。
 世の中にはつらいことがたくさんあります。
 日常の些末なことから、昨日まではとても信じられなかったような大災害も。
 つらいことやかなしいことが多くても、それ以上に楽しいことや嬉しいことがあることをささやかな作品の中で伝えていけたら幸せです。
 がんばりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
〈概要〉
 うち棄てられ、廃墟と化した遊園地の上に建てられた高等学園。
 そこにはグレードチェア制度という特殊な序列システムがあり、全生徒は上位の椅子を獲得するため日々競争を繰り広げていた。
 学園創立十年祭を控えたある日、首席を目指す2ndチェア福山英知は、落ちこぼれの巣窟おそうじ部へ潜入調査をすることになる。
 調査の目的は、創立以来誰も見たことがない謎の学園長を探すこと。
 おそうじ部の面々がその行方を探しているらしいのだ。
 訪れたおそうじ部は、学園の掃き溜め≠フ名に恥じぬ問題児揃いだった。
 地球が抱えた頭痛の種£エネガティブ部長の花を筆頭に、男に触れると石化する逆メデューサ女≠ネつき、
 そして神経質をこじらせた工学者の匠は皆既盲≠ニやらを患っている。
 そこへ人語を操る性悪インコも加われば、完全記憶能力を誇る英知も翻弄されるばかり。
 さらに変人揃いの上位席者チェア・オブ・シックス≠フ策謀も振りかかり、英知は首席を狙うどころか下位席へと転落寸前。
 そんな中、ついに創立十年祭の日が訪れ、意外なおそうじ部の探しものが発覚する。
 棄てられた遊園地の上、過去の瓦礫に埋もれる英知は、屑と呼ばれた落ちこぼれとともに、懸命に未来へ手を伸ばす。
 
 
●大賞  「覇道鋼鉄テッカイオー」
八針来夏(はちばり・きたか)
1982年3月28日生まれ。京都出身、在住。
〈受賞コメント〉
 受賞を目指してはいたものの、実際に編集部の人からお知らせを頂いた時は本当に心臓が高鳴りました。その上大賞という予想以上の栄誉を得て、未だに『え? 本当に?』という望外の喜びで胸が一杯です。
 武侠が好きで、SFやロボットが好きで、あと男装の麗人も好きで、好きなものを詰め込んだ作品であるのにこれほどの身に余る評価で、喜びと一緒に背筋が引き締まる思いを感じております。
 以降も大賞というご期待に添えられるような書き続けられる作家を、読者の皆様方に楽しみ続けていただける作家を目指していきたいと思います。
 この作品を応援、評価してくださった方々、本当にありがとうございました。
〈概要〉
 銀河へと進出した人が持つ武装の発達は、極限の逆行を迎えることとなる。
最も強力な武装、それは己の肉体を鍛え上げた『銀河武侠』『暗黒武侠』と呼ばれる超人達の拳足と彼らの保有する超能力だ。
 そして最も強力な兵器は、人の持つ気を内功という鍛錬法で鍛えた超人である武侠を動力源とする『覇道鋼鉄』『邪道鋼鉄』という人型兵器である。銀河は、拮抗する善と悪の二大勢力によってもたらされた動的な均衡による平和の中にあった。
 その武侠の中でも特に優れた内功を受け継ぐ少年カザンは、しかしその武術『童子神功』の最大にして一番の欠点……「童貞にしか使えない」という本人からすれば冗談ではない事実に愚痴をこぼしながらも、今は亡き一番上の兄弟子の娘であり共に武を学んだ男装の美女であるササラン、そんな二人の雇用者ジャックと共に、ある宇宙海賊を追う。
 そこで三人は海賊の魔の手から一人の姫君を救い、そして彼らの後ろにいる恐るべき敵の存在を知ることとなる。
 敵の名は暗黒武侠グントラム。銀河における法と秩序の宿敵、無法と混沌の使徒である暗黒武侠の中でも特に悪名高い外道の達人『十絶悪鬼』の一人。その男こそ、ササランの父の仇であり、カザンの人生を大きく狂わせた運命の敵であった。
 仇敵に挑むため、一路姫君の故国へと進む一行。
 だが、その途中で彼らは人間の超能力を利用した恐るべき大虐殺をもたらす陰謀の存在を知ることになるのであった。
 
 
●優秀賞  「サカサマホウショウジョ」
大澤 誠(おおさわ・まこと)
1982年7月5日生まれ。神奈川県出身。神奈川県在住。
〈受賞コメント〉
 審査委員の先生方、編集の方々、その他審査に関わった皆々様、この度は優秀賞に選出して頂き本当にありがとうございます。
 本作は休日の朝にやっている魔法少女ものをリスペクトし、愛や友情、そして人が人に優しいキラキラした世界を作ろうと書き出した記憶があります。
 ――無理でした。
 馬鹿馬鹿しく乱雑な内容でしたから、この作品が受賞した事が本当に信じられません。それでも今回こういった機会をいただいた以上、出来得る限り頑張って行く所存です。皆様、何卒よろしくお願い致します。
〈概要〉
 ある日、この世界に魔法少女が大挙してやってきた。
 魔法国家まほろばが次元を漂流し、日本近海に突如として現れたのである。
 世界は大きな力を持つ魔法少女の出現に戦々恐々としたが、当の魔法少女は人類と平和的な接触を望んでいた。
 そこで一人の魔法少女「ゆうま」が親善大使として派遣されることになる。
 しかしどういうわけか、ゆうまは親善大使でありながらとんでもないことを企んでいた。
 愛する国のため、下等な人類を征服してやろうというのである。
 ところがどっこい、彼女の邪な計画は地上に降りて一瞬で瓦解した。
 彼女が派遣されたまほろ市の幻城址学院は、魔法少女の想像すら絶するとんでもないところだったのだ。
 エロスの求道者であり、常軌を逸した変態科学者である山田。
 魔法少女すら遥かに凌駕する美少女剣士、大道寺嵐。
 おまけに学院の連中は、揃いも揃って変人ばかり。
 彼等の乱痴気騒ぎの前では、魔法少女など一個性にしか過ぎなかったのである。
 早々に世界征服を諦めたゆうまは、真面目に親善大使としての活動に取り組もうとするが、学院には彼女の知らない魔法少女「アンノン」が潜伏し、一人、魔法国家の転覆を狙っていた!
 おバカ、変態、腹黒、天の邪鬼。少々面倒くさい性格の欠点人間達が贈る、立場も善悪もあべこべで逆さまな、ちょっとカオスなドタバタハートフル魔法少女ラブストーリー……かも?
 
 
●特別賞  「嘘つき天使は死にました!(嘘)」
葉巡明治(はまわり・めいじ)
1992年6月6日生まれ。福井県出身。福井県在住。
〈受賞コメント〉
 背伸びをしても、なかなか受賞には届かないだろうと、どこかで思っていたかもしれません。
 だけれど、薄ぼんやりと小説を想い続けて。次第に小説家への夢がハッキリし始めて。書き続けて。受賞の報せを受けたときには、うつ伏せになりました。
 それほど衝撃的な出来事であったのは間違いありません。大変な名誉を頂きました。
 本当にずっと驚くことばかり。今、このコメントを綴る最中で、少しずつ受賞の実感を噛み締め始めています。
 友人家族、そしてこの作品に関わった全ての方々へ。こうして辿りついたスタート地点から、精一杯頑張らせていただきます。この度は本当に、本当にありがとうございました!
 受賞に、届きました!
〈概要〉
 熊を素手で倒せるらしい小説家志望のネガティブな青年、中羽織 夏彦。ある日、道を行く夏彦の前に、一人の可愛らしい女の子天使がすごい速度で降ってきた。
 天使は夏彦に用があるらしく、どれだけ夏彦が彼女を拒絶しようとも、絡んでくるのをやめようとしない。そこでついに根負けした夏彦は、「何故俺につきまとうのか」という内容の質問を、彼女に送りつけた。
「キミは死にますよ」
 そんな回答だった。彼女の話によると、夏彦は近々死ぬ運命にあるらしい。そこで天使である彼女は、使命感をもってして、夏彦をその『死の運命』から救助したい、ということだった。
 ややあって夏彦は彼女を家に招き入れ、そこで詳細な話を聞かせてもらうことになる。
「夏彦くん、私は君のことが大好きですよ」
 会話の最中、彼女が発した突然の言葉に夏彦は焦るが――
「嘘です。出会ったばかりの人に好きとかありません。でも嫌いでもありませんよ」
 彼女は無い胸を張って、得意げに言っていた。
 そうして話す内に夏彦が感じた天使の性格は、よく泣き、笑い、欲望には弱いが、物凄く素直で良い子。そして人を幸せにする為なら(たまに無意味でも)嘘をつくらしい、ということであった。
 次第に、夏彦は天使に対して心を許し始める。ちょうどその時、天使は夏彦のことを「良い人」だと断じ、更に「今のうちに伝えることがある」と、口を開いてきた。
「キミを助けたあとに、私は殺されてしまいます」

選考委員の方々のメッセージ
3月吉日、東京都内で選考会が行われました。
熱意ある議論の後、大賞2作、優秀賞1作、特別賞1作の受賞が決定しました。
以下、先生方にいただいたコメントです。(50音順)



新井素子先生
 今回は、大賞が二作、優秀賞、特別賞がでました。受賞者のみなさま、これはスタート地点ですので、只今ここから、がんばってください。
 まず、大賞の『覇道鋼鉄テッカイオー』。お話はよくできていると思います。キャラクターもなかなか。悪役に深みがあるのもOK。特に、主人公カップルが、お互いに思い合っているのだけれど事情があり、「その資格を手にいれるまで告白しない」っていう設定は、とても真摯でいい。ただ、難点は文章。読みにくいことこの上ない。これはもう、思いっきり推敲してください。
 同じく大賞の『くずばこに箒星』。読後感がいいです。仲間を大切に思うっていう、とってもベタな内容をベタに書いていてくれて、でもそれに好感が持てます。文章もいい。ただ……主人公の母親が、疑問。いくら事情があるにせよ、主人公をスポイルしてるの、どう考えてもこの母親だよ?
 優秀賞『サカサマホウショウジョ』。ヒロインの前向きさはいい。ヒーロー役の男の子は……評価がわかれるでしょう。ただ、二転三転するお話、意外と破綻なくまとまってます。それと、文章が不思議。神視点で時々読者にみえをきっちゃう文章って……味があると思うか、癖があって嫌だと思うか、これも評価がわかれるでしょう。
 特別賞『嘘つき天使は死にました!(嘘)』。私は、前半、まったく乗れなかった。女湯覗きや、先輩捕獲イベント、楽しめない上に書いている意味がまったく不明で。ただ、後半からラストにかけては、なかなか盛り上がってます。どうして最初っからこういう風に書いてくれなかったんだろう。
 それから、今回、賞をのがした二作品。
 『魔王な使い魔と魔法少女な正義部員』。読みやすかったです。ただ、ハルの登場シーンなんかは、非常に状況が掴みにくい。読んで意味が判る読みやすい文章をお願いします。あと、主人公、あまりにナイーブではないか? ここまでナイーブだと、読んでいて辛いです。
 『悪いことしましょ』。お話を書くスキルは、とてもある人だと思います。文章、テンポ、会話、いいです。章によって視点が変わるんだけれど、それで文章がぶれない、これはなかなか凄い技術。ただ……あまりにも、中味がありません。本を一冊読んでもらうんだもの、会話がよくて楽しめる、でもそれだけっていうのは……ちょっと、どうかと。



稲垣理一郎先生
『魔王な使い魔と魔法少女な正義部員』
伏線を生かしたバトルなど、後半が尻上がりに面白かったです。
ただ「展開をこうしたい」というのが先にあって、それに合わせて人間が動かされてる印象。会話も冗長。
主人公がひたすら優しい、という押しは好感度が高いですが、それだけではキャラとして足りません。

『くずばこに箒星』
科学っぽいネタの押しが楽しいです。作者の個性、強みだと思います。
登場人物達を、もっとそこに結びつけても面白かったかも。
喋るインコとか、良いキャラもいますが、
現状若干「変人=キャラ」「過去=キャラ」みたいな単純さを感じるので。

『嘘つき天使は死にました!(嘘)』
「死」が展開の軸ですが、「死」は、これを使えばとりあえず物語が盛り上がるという、劇薬です。
そんな麻薬に頼らなくても、楽しそうな日常パートを描ける作者さん。
そっちを磨いて、キャラ描写にも力を入れていって欲しいです。

『サカサマホウショウジョ』
作者が弁士となって語っているような独特な文体を、読みづらいととるか、個性ととるか。
全体的にキャラが立っている作品ですが、ヒロイン「ゆうま」が特に魅力的。
その一点だけで、僕はこの作品に最高点をつけました。
あとは、超ロリコンなヒーロー「山田」に、読者が入れるかどうか。

『覇道鋼鉄テッカイオー』
設定の嵐!作者の頭の中では細かい世界観が完成しているのでしょうが、それを読者にもう少し分かりやすく!
そこを乗り越えて読むと、内容は少年漫画してるし、バトルも熱くて面白いです。
キャラもしっかりしています。(主要キャラが同性愛者ばかりなのはどうかと思うけど…)
童貞だと強くなる拳法、ってアイデアだけでも十二分に面白いので、少し設定を整理するといいかも。
とにかく、作者の溢れるアイデアが溢れきっている感じです。文句なしの入賞。

『悪いことしましょ』
キャラ立ての力がある方です。出だしだけなら満点に近いです。
ただ、感情移入できるキャラがいない。キャラを立てるのと魅力とは別です。
何も起きない物語。それがダメってわけじゃないですが、魅力的なキャラは、やっぱり魅力的な騒動を起こすもので。
それこそが、イコール物語になっていくのだと思います。

どれも楽しく読めましたが、読んでいてデジャヴ?と思うような作品が多いのが気になりました。
独特なモチーフ、独特なテーマ、独特なヒロイン。
どこか一点だけでも「異常」な作品は、やっぱり入賞しやすい気がします。
次回も楽しみにしています!



高橋良輔先生
『悪いことしましょ』
 文章は読みやすく、キャラクターもこなれていて揺らぎなく、全体に好感が持てる。しかし作品世界は既視感が強く新鮮味には乏しい。

『くずばこに箒星』
 力作だと思う。出だしはお馴染みの学園ものだが、部活ネタもまたかと思ったが、よく練られている。普通これらにある過剰な萌え要素もほどがよく抑えられ好感が持てる。

『嘘つき天使は死にました!』
 読みながらそんなに安易に人に好かれたいのか、と思いましたが、その好かれたいエネルギーにはどこか圧倒されました。しかしこのあたりのところが今と言う時代の読者達と共有できるメンタリーティーかもしれない。だとすると貴重だ。

『魔王な使い魔と魔法少女な正義部員』
 最初から最後までごたごた感に支配される。かつて主人公が救えなかった少女への救済も中途半端な感じがする。キャラクター全ての反応も「ぎゃあああああああああああああああああああああ」的で感情過多で鬱陶しい。しかしながらなぜか新しい表現の可能性が感じられてならない。

『サカサマホウショウジョ』
 なんだか出だしから小説っぽくない書き出しが気になったのだが、読みだしたら意外に小説している。しかしどうしてこうも変態ぽいのか、それも幼女好きというのが気持ち悪い。それもそこにものすごいエネルギーを感じるし、いいのかスーパーダッシュ!と心配しながらあっという間に読み終えていた。読みやすいというのは武器になる。

『覇道鋼鉄テッカイオー』
 エネルギーはある。しかしクドイ! 各種のネーミングが特殊すぎて馴染めない。もっとスッキリできないか。しかしそこのところが磨きどころだろう。個性的ではなく個性にまで持ち込めれば強力な武器になるはず。今や希少種になりつつあるアクション系だ頑張ってもらいたい。



中村航先生
 作者の情熱がスーパーダッシュする六つの作品を読んだ。全体に筆がスーパーダッシュするあまり、書き込み過多な傾向がある。文章やエピソードを刈り込むと、一段上の作品になると思う。

『くずばこに箒星』
 タイトル周りに凄まじいミスがあったが、文章力が高く、最後まで楽しく読めた。散りばめられる様々な科学的モチーフや、センスのいいセンテンスに刺激される。ここに出てくる母は父でいうと「範馬勇次郎」のようなものだ。もっと極端で強大で厳しくあってもいい。そして読者としては、その母の人となりをもっと見たい。大賞に推したのだが、主人公、もっとテンポよく突っ込もう。

『覇道鋼鉄テッカイオー』
 覇道鋼鉄テッカイオー…、と思いながら読み始めたのだが、ぐいぐいと引きこまれた。モチーフや世界観、主人公たちの葛藤が、説得力をもって伝わってくる。冒頭が非常に読みづらいのと、全体に設定に寄りすぎている点は、改稿が必要だろう。7〜80年代のSFを彷彿とさせるが、ヒロインに魅力があるためか、新しい物語として読めた。

『サカサマホウショウジョ』
 キャラクターや会話はよく描けているのだが、ややご都合が過ぎる印象だった。神視点での「解説」がそれに拍車をかけている。それから誤字があまりにも多いため、読む勢いが削がれた。ただ魔法少女には、わかりやすい魅力があった。

『嘘つき天使は死にました(嘘)』
 冒頭のエピソードは丸々要らない。トリッキーな物語の終わり方にも、そんなに感心しない。推敲も不足している。とはいえ、各センテンスにセンスを感じた。会話もいい。『死』をめぐる葛藤や行動など、ヒューマンドラマとしてよくできていた。作者はよく考え、真摯に言葉を紡いでいる。大いなる期待を込めて、特別賞に推した。

『魔王な使い魔と魔法少女な正義部員』
 良い意味で問題作だと感じた。物語の前半、主人公の自我は、「対象との距離の取り方」で固くガードされている。そのガードが後半、優しいものを守りたい、という隠された意志によってゆるやかにほどけていく。説明だけではなく、文章の流れでそのことが表現されていたのは見事だった。受賞に至らなかった理由として、特に前半、その「対象との距離の取り方」によって、読み手にかなりの忍耐を強いてしまっているということがあろう。うまく改稿されれば、傑作になり得る作品だ。

『悪いことしましょ』
 日常だけを描くのはいいが、新しいと思わせる何かが欲しかった。傾向と対策だけで書かれた印象が、どうしてもしてしまう。連作形式で視点人物が変わることも、何となく変えてみました、という印象しか残らなかった。ただし、作者の筆力は間違いなく高い。もっともっと面白い作品が書けるはずだから、志高く頑張ってほしい。



堀井雄二先生
『覇道鋼鉄テッカイオー』
 なかなかよく書けている。物語的にも引き込む力があるのだがただ技名など難しい造語を使いすぎていて、それが足枷になっていて読み進めるのが辛かった。武術などの補足説明も多く、それらを推敲すれば半分くらいの量になったのではないだろうか。コミックにして読んでみたいと思った。

『くずばこに箒星』
 設定に少々無理があるものの、導入がわかりやすく楽しく読み進むことが出来た。
 構成もよくまとまっている。ただ読み終えたあと振り返ってみると、主人公の母親は どこまで回りクドイことをやってるんだ!?など、つっこみどころ満載なのは否めない。

『魔王な使い魔と魔法少女な正義部員』
 作者の頭の中には、この物語の世界観がハッキリと見えているのだろうと思うのだが
 そのぶん先走りすぎていて、読者的に置いてきぼりを感じるような気がする。
 たとえばハルちゃんの登場シーンなど、初出なのに初出らしくなく、あれ? これまでに出てたっけ? と読みかえしたりしてしまった。ラストのバトルはよかった。

『サカサマホウショウジョ』
 すべてカタカナのタイトルが、まずわかりにくい。サカサマ ホウショウジョと読んでしまいがちである。ゆうまのキャラは起っているのだが、展開がいきなりドタバタすぎて、学校がどうなってしまっているのかが、なかなか見えてこなかった。日本列島のとなりに魔法国家が突然出現したという設定が、あまりいかされていない気がした。

『嘘つき天使は死にました!(嘘)』
 第2話までは面白くスイスイ読みやすかったが、女子風呂を覗くというあたりから、面白くさせようというのが逆にマイナスになってしまった。
 天使は嘘つきという設定だが、つく嘘が「嘘も方便」的な嘘で、インパクトに欠ける気がした。
 いろいろおしい作品である。

『悪いことしましょ』
 イタズラを忘れて表はいい子、でも裏は腹黒な子供。そんな子供を叱れない大人。それらの為のピンポンダッシュ。普段文句が言えないからバッシングセンター。ニートへ贈るレクイエム等、今の時代を反映させようという意気込みは感じるのだが、会話等がユルすぎて、いまいち何も伝わってこなかった。登場人物のバックヤードは細かく描かれていて分かりやすかったのだが。



《編集部より》
第10回スーパーダッシュ小説新人賞には日本国内、海外合わせて977通の応募をいただきました。ありがとうございます。

史上最多の応募数の中から選りすぐった作品たちということで、ことしも非常に高いレベルのものが多く、大賞2作、優秀賞1作、特別賞1作という受賞数になりました。

受賞作は秋ごろ出版予定です。ご期待ください。

また、第11回スーパーダッシュ小説新人賞はすでに募集を開始しております。
皆様からのなおいっそう多くの作品をお待ちしておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。


第4次選考通過作品 [6作品] (敬称略、順不同)

タイトル

ペンネーム

住所
魔王な使い魔と魔法少女な正義部員 ミミ to I eva 聴音器官 東京キ
くずばこに箒星 石原 宙 愛知県
嘘つき天使は死にました!(嘘) 葉巡 明治 福井県
サカサマホウショウジョ 大澤 誠 神奈川県
覇道鋼鉄テッカイオー 八針 来夏 京都府
悪いことしましょ 肉Q 神奈川県


第3次選考通過作品 [17作品] (敬称略、順不同)

タイトル

ペンネーム

住所
魔王な使い魔と魔法少女な正義部員 ミミ to I eva 聴音器官 東京キ
生贄たちのパジェント 和成 創一 広島県
スウィート・アフィニティ-Sweet Affinity- 冬野 柚子 東京キ
N.T.R. 〜誰がためにロックは吠える〜 園内 鬼丸 千葉県
くずばこに箒星 石原 宙 愛知県
チョコレートコーラ H.カズユキ 千葉県
嘘つき天使は死にました!(嘘) 葉巡 明治 福井県
サカサマホウショウジョ 大澤 誠 神奈川県
The Battles 東城 直 茨城県
覇道鋼鉄テッカイオー 八針 来夏 京都府
アルベリアーヌの大司祭 遠山 遼一郎 岡山県
神名火の戦巫覡 北村 忍 沖縄県
悪いことしましょ 肉Q 神奈川県
リセイの占領意識 シグペン 神奈川県
旧世界の遺産 奥田 西宝 香川県
田所くんの局地的な厄災 木端 貴史 東京都
まぜるなきけん 御堂理虫 茨城県


第2次選考通過作品 [60作品] (敬称略、順不同)

タイトル

ペンネーム

住所
視える蒼、憑かれた朱〔5/1826〕 Kurogu 長野県
Dolls 秋山楓 愛知県
3×3! 八つ橋 純 東京都
現金ちゃんと俺 楽山やくら 青森県
アールラインを君に ー遊覧阻止計画発令ー 斉藤赤城 長崎県
サカサマホウショウジョ 大澤誠 神奈川県
ノーアイ ノーワールド 〜世界の恋人と紅蓮の泉〜 望公太 神奈川県
絶対領域に口付けを 哀歌 神奈川県
レンたん、レンたん 難多雪雅 東京都
うるるふ! GOLD 東京都
アブンダンシア・ティエラ 〜 異世界ジャガイモ栽培記 〜 夏橋渡 神奈川県
二人ぼっちの氷の姫君 みかな 千葉県
二アリーイコール 堀野裕二 神奈川県
くずばこに箒星 石原宙 愛知県
ヒトと魔族と神様と 緋奈川イド 大阪府
N.T.R 〜 誰がためにロックは吠える 〜 園内鬼丸 千葉県
彼女と不老不死と極道と神保町とラスプーチンの関係 羽多野否 東京都
野良サンタは月夜をまって 石原宙 愛知県
せんじゅかんのん! 草薙秋 北海道
神と戦う少女と、逆鱗に触れる少年 巴陽 神奈川県
第二科学部へようこそ! SOU 東京都
僕のアライヴ 〜 九死に幽霊、一生に一度 〜 再三再度 宮城県
オーシャンガールズ きすぎ 兵庫県
さかさま迷宮の案内人 三河ごーすと 埼玉県
ひび割れた大きな月の下で 桐島玉吾 東京都
フロッピー・パーソナリティー 橘圭郎 茨城県
ネバー・エンド・ロール 本田壱成 宮城県
笑うカウンセラー 三河ごーすと 埼玉県
色なんて飾りですっ! 黒箱ハイフン 三重県
覇道鋼鉄テッカイオー 八針来夏 京都府
The Battles 東城直 茨城県
魔術師のディプロマ 延野正行 大阪府
今日もレイはゼロを守る 単成食志坊 大阪府
魔法少女アオイ アナザーストーリー 江村祐 大阪府
スウィート・アフィニティ - Sweet Affinity - 冬野柚子 東京都
ループ・ザ・ワールド のらくろ健吾 東京都
田所くんの局地的な厄災 木端貴史 東京都
旧世界の遺産 奥田西宝 香川県
まぜるなきけん 御堂理虫 茨城県
神名火の戦巫覡 北村忍 沖縄県
No-tale 難多雪雅 東京都
地獄の沙汰も酒しだい! 箸休御一 埼玉県
空 〜kuu 神崎さくら 東京都
リセイの占領意識 シグペン 神奈川県
生贄たちのパジェント 和成創一 広島県
魔王な使い魔と魔法少女な正義部員 ミミ to I eva 聴音器官 東京都
Loading 伊達秋梨 北海道
繰り返されたこの世界で 藍上ゆう 埼玉県
試練の果てに…… 龍刻盟翠 兵庫県
マーズ・デリバリー 桐野葉咲 東京都
アルベリアーヌの大司祭 遠山遼一郎 岡山県
ノストラダムスとスケルプハイム 樫島達 東京都
チョコレートコーラ H・カズユキ 千葉県
時計の針が重なる時 鍵守四葉 鹿児島県
悪いことしましょ 肉Q 神奈川県
嘘つき兄様の最終定理 泰子端史 東京都
Banque Rouge 三井智透 高知県
ホワイトヒーロー 松本拓也 京都府
望みを叶える天使リリー 一。一 愛知県
嘘つき天使は死にました!(嘘) 葉巡明治 福井県


第1次選考通過 [203作品] (敬称略、順不同)
タイトル ペンネーム
Banque Rouge 三井智透
試練の果てに…… 龍刻盟翠
まじカル☆E=mせんちゅり〜 結城みやび
思い出を作ろう! 相上岡樹
花炎刀将ゼラントゥール やまぐち
シエル ~ Deus ex machina ~ 猫人魚
悪いことしましょ 肉Q
第二王子に生まれて H・カズユキ
等号式は成り立たない 仲藤千尾
デウス・エクス・マキナ 猫箱鈴音
メギンぎょるず! 鉄柳白子
今日もレイはゼロを守る 単成食志坊
学園活劇帖オータム! 山中くじら
メリー・メモリーへようこそ! 吉田一晴
ひかげまわり 藤井量
銀色エアブライド ことみ蒼響
強く気高く残酷な 白巣イオ
視える蒼、憑かれた朱〔5/1826〕 Kurogu
繰り返されたこの世界で 藍上ゆう
ダレトク☆トランス 〜ヒロインは遅れてやってくる〜 真紙裕ノ介
Dolls 秋山楓
わんダフル・ライフ 〜素晴らしき犬生活〜 隼田圭典
ウチのベニさん 曽我部虎蔵
神と神殺しと創造神 矢儀崇史
Family Town ー偽りの21世紀にサヨウナラー TEN-JOE
幽玄の灯火 〜月下の導師と夕暮れの召喚士〜 野邊あい
青色のブレンドグース 樹秀保
モンスターマスター 〜魔王の孫は自称330歳〜 梟神威
Loading 伊達秋梨
箱庭の猫は虹の海で御伽噺を唄う 総武ラニ
嘘つき兄様の最終定理 泰子端史
カナタ・ギルティー 中山卓弥
これで俺も運操人? 小林としつぐ
Ever After Endroll 〜世界とセカイ、ひとりぼっちの戦争〜 紅塚拓
ネバー・エンド・ロール 本田壱成
Devil's Blast Beat 〜歌ウ少女ノ守リタカッタモノ〜 カクタス
オッパラペッポー 太陽ひかる
The Battles 東城直
魔術師のディプロマ 延野正行
Link / 連鎖復讐怪奇談 麻梨
時計の針が重なる時 鍵守四葉
よなよな! 夜河ながれ
紅色エアトランスファー ことみ蒼響
甕星 ーミカボシー 〜異能に捧げる鎮魂歌〜 柿月元
バベルのスコア 瀬戸和樹
レイのヤツがやって来た 漆森一
3×3! 八つ橋 純
怪盗フォルトゥナ 桜ジンタ
キャバ嬢になる! aねこ
マーズ・デリバリー 桐野葉咲
アルベリアーヌの大司祭 遠山遼一郎
ツートランプス 綺羅星ささら
コンビニお騒がせごめん! いとうえん
美少女と魔獣、あとヤンキー 泥屋日助
りばーしぶるっ! 忍足佐助
乙女の祈りと毒の雫 藤崎勝利
本の世界とククルのエディター のらくろ健吾
時を駆けた少女 のらくろ健吾
後ろ向き救世主 哀歌
魔法少女アオイ アナザーストーリー 江村祐
ハニーヴィッチ商会、起業す shirohito
まぜるなきけん 御堂理虫
神名火の戦巫覡 北村忍
セマタシ・ピカデリー イトミダ・チヒロ
覇道鋼鉄テッカイオー 八針来夏
黒歴史クロニクル 鳥居なごむ
暴食悪魔はまかないのために 哀歌
三十路男の冒険 晴雨
空の帝國 清水タキ
がんばれ川島君! 横田和治
黄昏 弥生真一郎
『あかでみろあ』 〜 六寮の少女と七人目の来訪者 〜 紅子縁璃
チームわびさび♪ ジェシカ・ミルトン
朽ち姫 十日いずみ
現金ちゃんと俺 楽山やくら
ウィザード・ロンド 藤田卓也
ジョカントク! 安井悠
アールラインを君に ー遊覧阻止計画発令ー 斉藤赤城
いぬの弟 増田たかひろ
ファイノメナ 〜星見る戦士たち〜 絳月燎
正義のススメ 寝童罰人
皇帝と魔女 七条剛
ファブニルの空 御任大夢
ハミングバーズ・フライ 豊方一也
夜一と奈津美の八天春学園ラジオ放送部! 一二三
南国サンクチュアリ 常木らくだ
街にはびこる魔術師たち 天野國祥
盲目の夏、君が見た写像 本田壱成
新世界ウィルドワース 大須樫葉
人殺しプリンセス 新野隆
はるるの星 久下宏樹
デッドエンド・ルーレット 四国ヘリ
赤い奴と俺 高柳寛
サカサマホウショウジョ 大澤誠
闘え!ジャガーマスク 中野智
コンビニエイリアン 中田照美
エンドワールドフォレスト 明石明人
アブンダンシア・ティエラ 〜 異世界ジャガイモ栽培記 〜 夏橋渡
二人ぼっちの氷の姫君 みかな
罪と罰 伊津美裕比呂
アンビバレンス 神河大和
魔術を回収します 火田山
タイトル ペンネーム
二アリーイコール 堀野裕二
くずばこに箒星 石原宙
N.T.R 〜 誰がためにロックは吠える 〜 園内鬼丸
野良サンタは月夜をまって 石原宙
ノンヘッド 緒昵吉乃
せんじゅかんのん! 草薙秋
魔女×猫サマーバケーション! - bitter home - 水鏡せつな
さかさま迷宮の案内人 三河ごーすと
ひび割れた大きな月の下で 桐島玉吾
ぴゅあねす 桜詩希
スウィート・アフィニティ - Sweet Affinity - 冬野柚子
スフィンクス・ゲーム 〜クルディスタンから来たニート〜 あまねがい
死ぬ気で僕を笑わせろ 〜家族ごっこ〜 蓮浦行
ままごとしましょ 香具師蘭
ループ・ザ・ワールド のらくろ健吾
No-tale 難多雪雅
巨人の胸で微睡む夜は 仁ノ河一城
地獄の沙汰も酒しだい! 箸休御一
RRR −破滅の秘宝の《複製》 草木千授
わたしの友達は、宇宙人 日向高千穂
まったり部活時間 久間光
僕は電気羊の夢を視る 安住真人
赤い瞳の看板娘 二階立はしご
全力でいこうっ! 桜詩音
GANTED 〜Gleaming Azure iN:The Eternal Darkness〜 堀井拓馬
チョコレートコーラ H・カズユキ
ひとはそれを怪獣と呼ぶ くまちょん
魔法少女とのご縁 優輝精進
崩れ行く空 蘇る翼 岡崎天藍
NO REASON 崩山朋
二つ憑き霊、月夜に笑う 新田悠悟
ホワイトヒーロー 松本拓也
望みを叶える天使リリー 一。一
嘘つき天使は死にました!(嘘) 葉巡明治
フロッピー・パーソナリティ 橋圭部
夏日の巫女の夢 冬野柚子
色なんて飾りですっ! 黒箱
クライン・ボンズ 自動人形は魔導機関の夢をみるか? 無何有綴人
さんど。さんど。さんど。 新野隆
七分の一旅路 丹羽翔也
願わば呪え 加賀見想
ぱうわうっ! 二ノ神龍司
旧世界の遺産 奥田西宝
田所君の局地的な厄災 木端貴史
魔王な使い魔と魔法少女な正義部員 ミミtoleva聴音器官
バカブラギ 鳴戸誠治
うるるふ! GOLD
レンたん、レンたん 難多雪雅
DMZ規則〜部長と呼んだら重罪〜 水原稔
project:yasuka 朝影トキノ
この荒廃した世界で 和希
インテリジェンンス・ダイブ せきしんご
感謝!感激!雨!アラシ! サブ
サン・セバスチャンまで一万年 藤素人
グランドクロス 羽月知寛
ノストラダムスとスケルハイム 樫島達
狐道 〜金色と純白の抱擁〜 周防燐
ムエンな噺 二九三春蚊
地球と千葉氏の相関関係 春崎杏
バンジョーニ! 常木らくだ
生贄たちのパジェント 和成創一
空 〜kuu 神崎さくら
エターナル・リング aねこ
コーリング! 昌田黒典
絶対領域に口付けを 哀歌
銀河の王女さま 将太朗
チャイムは二度鳴らない 加賀美佐佑
BLOODY BRIDE 馬頭鬼
ノーアイ ノーワールド 〜世界の恋人と紅蓮の泉〜 望公太
ラヅキーストーク −猫と賢人と狩人の矢石− 鷲連白東
オーシャンガール きすぎ
アミダのカミ 灰色坊や
ひゃくせい! 宮越緑志
T.O.E ボーイ・ミーツ・マッドサイエンティスト・ガール 鈴音十留
神と戦う少女と、逆鱗に触れる少女 巴陽
藍色エアシスター ことみ蒼響
アフター・ロス・オン・ザ・リミッツ 井上スナ
精霊使い 無形
ヒトと魔族と神様と 緋奈川イド
彼女と不老不死と極道と神保町とラスプーチンの関係 羽多野否
モンステラセクター 鳥丸唯史
クルエ〜冬虫夏草の魂〜 長友直也
ようらんのち 宮下てるあき
狂り狂り狂々狂り 宗田直弥
アンリミニテッドヒーローワークス 佐野晃
ペーパーロードの走り方っ! 秘見世
笑うカウンセラー 三河ごーすと
鬼薙師 〜神塵隠形怪鬼譚〜 安住悌紀
ススキ畑でネコは鳴く 高橋はつみ
第二科学部へようこそ! SOU
僕のアライヴ 〜九死に幽霊、一生に一度〜 再三再度
空虚のオルム 一条徹
殺戮すべき新たなる世界 蒼虫
Moon in the Egg 〜その門をくぐるもの〜 今西達也
オルロージュ 青空彼方
進化調整士 木村大志
魁運記 〜我が家の愛しい獣たち〜 神関承太郎
リセイの占領意識 シグペン
Going Back Home 山本麻人
ダブルアリス センタニユカリ
ディレシアス 〜おれに恋したオレの話〜 三木なずな
神子の恩返し
スーパーダッシュ小説新人賞 第10回 結果 第9回 結果 第8回 結果 第7回 結果 第6回 結果 第5回 結果 第4回 結果 第3回 結果 第2回 結果 第1回 結果 第12回 応募要項 第11回 結果発表

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