2012年04月28日

ビストロでつけ麺

/ごうかく@経堂にて青森煮干し中華そば中(1玉)/ビストロリヨン@大手町にてつけ麺/中本御徒町にて北極海の麺少なめ/

 ごうかく@経堂、豪徳寺のモツ焼き屋(ホームページ)での土日限定営業というプレオープンを経て、隣駅の中華料理屋と同じビルにオープン。
 普通に考えると「モツ焼き屋が趣味か営業不振で始めたラーメン販売が当たったので独立した」ように見えますが、そんなに簡単にラーメンが作れたり売れたりするなんておかしいと思いますよね。
 そもそも「ごうかく」という屋号の由来についても誰も問わず、漢字じゃなくてひらがな表記にも誰も関心を払わず、なんて言うか「ラーメンだけしか見ない」姿勢にどうも共感出来ません。
 暖簾を跳ね上げ、東向きの大きなガラス戸を開けて店内へ入るといらっしゃいませと明るい挨拶で迎えられます。

 厨房を囲んだカウンター13席のみ、近隣住民に年配の方が多いことを考えるとややハイチェア気味の丸椅子は座りにくいかも知れません。
 メニューはラーメンとつけ麺の2種類、つけ麺がダシに浸けられた飯田商店インスパイアなタイプとは有名ラーメンブロガーのブログで知りました。
 ※飯田商店インスパイアっていうか、もっと前から何軒かのラーメン屋さんで限定メニューとして販売されたことがあると思いますが。
 オーダーすると経堂で営業されていた時に厨房にいらっしゃった方が盛り付けされていて、奥には麺茹でを専門にされている男性定員、何かの時にヘルプに入ると思われる女性店員さん、で営業されています。

 17日にオープンしたので開店して2週間も経っていないのですが、麺茹でも盛り付けも配膳も堂に入ったもの。
 どう考えてもどこかで修業されたとしか考えられないので、ちらとその筋から聞いてみると、東京ラーメンストリートの某有名店で短期間ではありますが修業されたととかしないとか。
 お冷やを飲みながらゆっくりとラーメンの出来上がりを待ちながら、天井近くの壁に飾られている祝儀袋を眺めていると、おお、ごうかくの店主さんがモツ焼きやをやる前に働いていたお店の名前がありました。

 10分ほど待って青森煮干し中華そば中(1玉)700円、1玉は160gと書かれています。
 豪徳寺時代は1玉750円、照度を落とした店内で焦げ茶のテーブルに真っ黒い丼でしたが、自然光たっぷりの明るい店内で真っ白の丼の映えること映えること。
 鮮やかな煮干しダシが煌めいているスープ、えぐみや雑味、ザラザラ感は皆無で豪徳寺時代とは全く違うじゃないですか、事前に説明がないと関係が分からないほどです。 好みによってはすっきりし過ぎていて物足りないと感じる方は、卓上に用意された白胡椒とかラーメンダレで調整されるといいと思います。

 太めの平打ち麺は豪徳寺時代と同じですが、「何とか茹で上げていた」のと違って麺が生き生きしています。
 薄めのチャーシューはバーナーで焦げ目が付けられていますが、そのままでもいいんじゃないでしょうか。
 長い穂先メンマは下味が付いていてちょっとやり過ぎ感あり、何でもかんでも工夫すればいいというわけではないけれど、何にも工夫しないのもダメでしょう。
 ご馳走様でした。

 まだまだ開店しばかりで何とも言えない部分が多いですけど、経堂でアルコール類が置かれていない初めてのラーメン屋として頑張って下さい。

 すすーっと、神保町の先の大手町へ。
 年に一度か二度、お休みの昼間に遊びに行くことがあるビストロリヨン@大手町ホームページ)、気軽なフレンチが楽しめるビストロで一日限定、しかも完全予約制(でもないか)にてつけ麺を販売すると聞いてはいてもたってもいられません。
 ビストロでラーメンを出すなんて、世界で初めてではないでしょうか。

 たいていは何かにかこつけての「飲み」で訪問するのですが、今日はつけ麺だけ、は無理でやっぱり飲みました。
 1人だと寂しいので友達を誘ったのですが、待ち合わせ時間より遥かに早く着き、まあ、店主さんと四方山話が楽しい。
 で、それなりの大人がコーヒーで、ってわけにもいかないのでシャンパーニュ、決して安くないけど高くもない1500円、ああ、美味しい。
 このお店には沢山の思い出が詰まっているけど、まだまだ詰め込む予定満載で、とにもかくにも1日でも長く営業してください。

 そうこうしているウチに時間になり、少し遅れるとの連絡通りに友達が来ました。
 友達と連絡を取る方法は以前なら携帯のアドレスを交換したものですが、最近ではFacebookかTwitterのメッセージ頼りで世の中はどんどん変わっていきます。
 ハイチェア席からテーブル席に移って、さてつけ麺1000円
 フレンチ用の大きなディッシュにデコレートされていて、コースで出されたらつけ麺のつけ汁だとは気が付かないほどの見栄え。

 レンゲではなく厚手のスプーンですくって味わってみると、紛れもないフレンチのスープ、鶏ガラダシをベースに調理の端材野菜などをじっくり煮出ししたスープ、旨すぎる。
 このスープだけで2000円じゃないかと思うほど、ザクッと刻み玉ねぎ、青菜、半身のゆで玉子と刻み海苔、トッピングがあるからかろうじてつけ麺のつけ汁なんだと気が付きます。
 当たり前ですが、途中で味変して楽しむってことは味変しなければ最後まで楽しめないってこと、薬味ネギとかレモンとか、ましてや胡椒とか必要ありません。

 極太麺は菅野製麺の200g、軽く白胡麻を振ってあってつけ汁に浸して食べると身震いするほど旨い。
 現役のフレンチシェフが本気で作ればこの程度の味は当たり前なんでしょう、簡単ではないでしょうけど。
 あっという間に食べ終わってご馳走様、次はいつの販売でしょうか。
 食べ終わってコーヒーもおかしいので白ワインを頂き、のんびりお喋りしていると遅れてきたお客さん、一緒のテーブルでわいわいがやがやと楽しくご歓談。

 なんだかんだ言いながらそれなりのランチになってしまいましたが、心の底から堪能できました。

 どうやって御徒町に行こうか、それとも行くのを止めようかと考えながら、山手線で普通に御徒町へ。
 中本御徒町、つい数日前に訪問したばかりですが、限定メニューが販売されるとあれば仕方ありません。

 今回の限定メニューは北極海、池袋店にて2008年の周年行事にて発売された北極の海物語のリメイク版です。
 15時から30食限定販売で考案者は当時と同じ近藤チーフさん、どんなメニューに仕上がっているのかがとても楽しみです。

 その近藤チーフさんがちょうどいらっしゃったのでしばし立ち話、「当時はこんな風にお話しできる感じではなかったですね」と言われたので「いえいえ、現在もですが、当時も私は中本の常連ではありませんから」とお答えしました。
 しばらくしてカウンター中央に案内され、先ずはサービスチケットでウーロン茶を飲みながらラーメンの出来上がりを待ちます。

 そんなに待たされることなく北極海(ほっきょくかい)850円の麺少なめ、付け合わせはいつものミソスープ170円です。
 北極海とは北極ラーメンにホタテ、アサリ、エビ、などの海鮮具材が沢山入っています、通常の北極ラーメンは茹でモヤシがトッピングされていますが北極海は白髪ネギです。
 北極ラーメンに何かを入れると辛さが抑えられることが多いのですが、このメニューは北極ラーメンの辛さ2倍近い辛さです。

 辛いけれども魚貝のダシが効いていてとても美味しい、もう少しアレをこうしてブラッシュアップしてもらいたいものです。
 サッポロ製麺の中太麺はいい感じでスープを泳いでいて、アサリと一緒に美味しく食べました。
 ご馳走様でした、期間限定といいながらいつまでかは明確に謳わないいつも通りの販売方針、もう一杯くらいは食べられるかな。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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