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急性腎不全 たんぱく質を特定か4月29日 11時47分
大けがなどで血流が滞ったあと、腎臓の機能が悪化する急性腎不全を引き起こすとみられるたんぱく質を、ハーバード大学の日本人研究者らが特定したと発表しました。
治療薬の開発につながる可能性があると期待されています。
大けがや手術などのあとに起きる急性腎不全は、毎年、全国で2万人前後が発症しているとみられ、亡くなったり、透析が必要になったりするケースもあります。
ハーバード大学の根来秀行客員教授らの研究チームは、血流が滞ったときに発生する過酸化水素が腎臓の組織を壊すことに着目し、細胞の結合に関係するたんぱく質を詳しく調べました。
その結果、細胞がくっついたり、離れたりするときに情報を伝える「Gα12」というたんぱく質が、過酸化水素によって活性化することが分かりました。
そして、13匹のマウスを使って腎臓への血流を止める実験を行い、急性腎不全になる割合を調べたところ、このたんぱく質の働きを抑えた6匹のマウスだけが、発症しなかったということです。
研究チームは、Gα12が腎臓で細胞どうしを引き離す働きをして急性腎不全を引き起こすと結論づけています。
研究を行った根来客員教授は「Gα12の働きを抑える薬を作れば、けがの直後や大きな手術の前に投与して急性腎不全の発症を抑えることができる。薬の開発に向け研究を進めたい」と話しています。
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