政府は29日付で、2012年春の叙勲受章者4110人と外国人叙勲の受章者47人を発表した。俳優の岩下志麻(同・篠田志麻)さん(71)や白石加代子(同・深尾加代子)さん(70)、狂言で人間国宝の能楽師、野村万作(同・野村二朗)さん(80)らには旭日小綬章が贈られる。
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日本映画の黄金時代にデビュー。小津安二郎や木下恵介ら巨匠の演出で花開いた。「映画の世界に入って50年を超えました。この道一筋にやってきたことへのご褒美だと思っています」
26歳で篠田正浩監督と結婚。夫とのコンビで「心中天網島」など数々の名作を生んだ。「女優は結婚したら引退という時代に、篠田から『結婚でさらに大きな女優になってほしい』と言われました。映画という目標に向かい、2人で励まし合って頑張って来られた」