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43年ぶり “国境線”で海上集会
4月28日 18時50分

43年ぶり “国境線”で海上集会
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沖縄が日本に復帰して来月で40年になりますが、祖国復帰を求めて、沖縄と鹿児島の間の海の上にあった国境線で行われていた「海上集会」が、28日43年ぶりに再現されました。

この海上集会は、敗戦後の日本が主権を回復したあとも昭和47年までの20年間、アメリカの統治が続いた沖縄と鹿児島の間にあった国境線で、祖国復帰を求めて一時期開かれていたものです。
日本が主権を回復した日付に合わせて、28日その集会が43年ぶりに再現されました。
沖縄県最北端の国頭村と、鹿児島県最南端の与論町をそれぞれ出港した25隻の船が、“国境線”だった北緯27度線付近の洋上に集いました。
船が横付けされると、乗っている100人余りが互いに固い握手を交わしたあと、「二度とこのような悲惨な歴史を繰り返すことのないよう、恒久平和に向けて努力することを誓う」と宣言文を読み上げました。
そして、当時歌われた祖国復帰を求める歌を全員で合唱し、分断の歴史を振り返るとともに、互いの絆を確かめ合いました。
国頭村の宮城久和村長は「沖縄に今なおアメリカ軍基地がある現状は、われわれが求めていた日本復帰の姿にはほど遠い。復帰とは何だったのか、改めて考える必要がある」と話していました。

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