ニュース詳細
トキの3羽のひな 順調に成長4月29日 4時14分
新潟県佐渡市で野生復帰に向けて自然に放されたトキで、初めてのひなの誕生が確認されてから、29日で1週間になります。
これまでに誕生した3羽のひなは、いずれも順調に成長している様子がカメラに捉えられ、親鳥が天敵のカラスを威嚇する様子も確認されました。
佐渡市では、野生復帰を目指して自然に放され、繁殖させる試みを行っているトキのうち、1組のつがいから合わせて3羽のひなが誕生しました。
環境省が28日に巣の近くにビデオカメラを設置して観察したところ、3羽のひなは、いずれも順調に成長していて、親鳥からエサを口移しでもらう様子が捉えられました。
環境省によりますと、3羽のひなは、体長が25センチ前後、体重が200グラムから400グラム程度と、前回、26日に観察したときよりさらに大きくなっているということです。
一方、28日は天敵のカラスが3回、巣に飛んできて、巣の木の枝を引っ張りましたが、親鳥がくちばしを突き出して威嚇して、カラスを追い払う様子も確認されました。
環境省の長田啓首席自然保護官は「3羽がここまで元気に育ってほっとしている。これからさらにエサの量が増えるので、親鳥にとって厳しい時期だと思うが、頑張って乗り越えてほしい」と話しています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|