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ロシア先端技術 日本の協力に期待4月28日 0時50分
ロシアの首都モスクワ郊外に、政府が中心となって「ロシア版シリコンバレー」と呼ばれる先端技術の開発拠点を整備する計画の責任者が、都内でインタビューに応じ、町全体で電力を効率的に使う「スマートシティ」構想など、省エネ技術の分野で日本との協力に期待を示しました。
ロシア政府が中心となって、モスクワ郊外のスコルコボに先端技術の開発拠点を整備して「ロシア版シリコンバレー」を作ろうという計画の責任者で、新興財閥のベクセルベルク氏が、27日、都内でNHKのインタビューに応じました。
この中で、ベクセルベルク氏は「ロシアは石油やガスなど天然資源の豊富な国だが、将来は技術集積型の産業をつくる必要がある。高等教育を受けた若者が能力を生かせる職場がなく、人材が国外に流出している」と述べ、資源輸出に依存する経済から脱却する必要性を強調しました。
そのうえで「日本からは省エネ技術をはじめ核エネルギーやIT分野の企業の進出を望んでいる。ロシアは非常に魅力的な市場で、お互いの利益になるような協力関係を築きたい」と述べ、「スマートシティ」構想などを例に挙げて、日本との協力に期待を示しました。
この計画は、メドベージェフ大統領が、経済近代化のシンボルにしようとおととしから国を挙げて取り組んでおり、これまでに欧米のITや通信、プラント製造などの大手企業が進出の意向を示しているということです。
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