NHK群馬県のニュース　前橋放送局

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指定廃棄物　知事提案に難色

国の責任で処理する、高い濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」をめぐり、大澤知事が県内で抱えている自治体ごとに処分場を設ける方針を提案したことについて、渋川市の阿久津市長は「農業や観光が盛んな地域なので風評被害が心配だ」と述べ、難色を示しました。
汚泥の焼却灰などのうち放射性セシウムの濃度が１キロあたり８０００ベクレルを超えるものは「指定廃棄物」として国の責任で処理することになっていますが、大澤知事はこれらを抱える自治体ごとに処分場を設けることを国に提案しています。
そのうちの１つの渋川市の阿久津市長は２７日の定例会見で「受け入れてあげたい気持ちはあるが、農業や観光が盛んな地域なので風評被害が心配だ。住民からは相当な反対意見が出るかもしれない」と述べ、難色を示しました。
渋川市内には、２つの県営の浄水施設があり、ここで出た土砂３１８トンが指定廃棄物として保管されています。
このほか渋川市には、市の下水処理施設などで１キロあたり８０００ベクレルに満たない廃棄物、およそ６５０トンが保管されているということで、阿久津市長はまだ市の施設の廃棄物すら処理出来ていない段階で指定廃棄物の受け入れは難しいという考えを示しました。
渋川市は今後の対応について県と協議を重ねることにしています。

04月27日　19時44分

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