'12/4/28
安佐動物公園に3度目古賀賞
広島市安佐動物公園(安佐北区)が、グラントシマウマの繁殖と飼育の技術を認められ、本年度の日本動物園水族館協会の古賀賞を受賞することが決まった。動物園関係者にとって最高の賞とされ、同園の受賞は3回目。協会加盟の全国151施設のうち、5回の多摩動物公園(東京)に次ぐ受賞回数となる。
同園は、1973年にグラントシマウマの繁殖に初めて成功。これまでに142頭が誕生し、日本有数の繁殖実績を持つ。国内や中国などの15施設に計48頭を提供している。
同園は、国内最多の18頭を約3550平方メートルの展示場で飼育している。東アフリカの草原に広く分布し、群れで行動するため、けんかの際の逃げ場となる木陰や岩を設けるなど工夫。複数で夜間過ごさせるかどうかを、相性を見極めて決める技術も評価された。
南心司副園長は「職員の頑張りが認められ、励みになる。他の動物の繁殖実績も増やしたい」と話している。
【写真説明】安佐動物公園のグラントシマウマ