学校選択制:大阪市で「熟議」始まる 利点・問題点は? 市民ら意見や質問 /大阪

毎日新聞 2012年04月27日 地方版

 大阪市が14年度の導入を目指す学校選択制について、具体的な制度設計や課題への対応策を話し合う「熟議」が26日、始まった。委員は、保護者や地域の代表、学識経験者ら計20人。9月末までに計10回の議論を重ね、具体案をとりまとめる。24区長は熟議の結果や区民の意向をふまえて区ごとに制度導入の是非を判断、ふさわしい手法を決定する。【林由紀子】

 熟議で検討される項目は、現在の通学区域を残しつつ導入するのか▽学校選択はどの範囲が適切か▽遠距離通学になった場合の安全確保はどうするか▽人気によって学校間で児童・生徒数に差が付いた場合はどうするか−−など。

 この日は冒頭、永井哲郎・市教育長が「市民の関心も高いテーマ。教育委員会も責任を持って取り組む。率直なご意見をお聞きし、よりよい議論にしたい」とあいさつ。市教委事務局が現行の就学制度や他都市での先行事例について説明した。

 委員からは早速、統廃合と選択制との関係の質問や、大阪都構想に伴う24区の再編をふまえて「現行の24区を前提に制度設計をするのか」「希望者が多く抽選になった場合、きょうだいが別々の学校に行く可能性もあるのか」といった声が上がっていた。

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